写真とはこういう事もあるものだ。
撮った時には気が付いていない。
いつものマンションの階段からの眺め。
踏切の音が聞こえると
なんとなく立ち止まって
カメラを構えて電車を待って見る。
これはウォーミングアップのようなもので
来た電車をピタリと画面の中に収められるか、とか
純正のいつものズームレンズでは無くて
昔のペンタックスの単焦点レンズを付けているので
ちゃんと写るかどうかのテストも兼ねる。
電車が来る前におばさんの自転車が通って
なんとなくシャッターを切ったのだろう。
チラッとモニターをチェックしたりして
また構え直す。
フイルムで撮るのが普通だった頃は
ベタ焼きを作ってそこで撮影の時には
気づいていなかったカットに気づいて
ワクワクしたものだ。
スナップ写真にはその面白さがある。
ベタ焼きではないけれど
パソコンにカメラからデータをコピーして
さて、どれどれと1枚1枚写真を繰っていく時の
面白さは変わらない。
この写真は白黒だとより印象が強くならないかとやってみる。
さて、どうだろうか。
効果的になるなら
カラーで撮ったものをモノクロに変えるというのは
どうだろうか、という話ではない。
そこで、カメラマンは一つ可能性の
勉強を出来るのだという話をしている。
自分の写真をしっかり見ること
撮った自分と写真と対話をすること
その上でその先に進めると思っている。