-写真の部屋-

奥野和彦

レンズ考2

2021-01-31 19:16:28 | 写真


近くのスーパーまで買い物に
運動不足解消に歩いて行くようにと言われて
いや、昨日も仕事には出てるんだけどな
と思いつつ、昨日のレンズのテストもしたいので
ぶら下げて歩く。
冬だから、水が止められて淀んでいる用水路。
ただの汚いドブになってしまう。
稲作期に限らず、立派なコンクリート護岸
なのだから水を流しておいたらどうか。
もうちょっと清潔が保てるだろうに。
そう、スケートボードの横に貴重な天然の
ドブガイが写っている。これにタナゴが卵を産むので
ウチはこれをペットショップから買ってくる。
あとで網ですくいにこようか。

で、このドブガイを撮った首からぶら下がった
レンズを買った、昨日の20m先のカメラ屋さんは
いろいろマニアックな物も売っている。
店員さんが少なくて
他の客の応対をしているので
私の注文が出来ない。
店員さんが空くまで他の物でも見ていよう。

先日書いた
人を撮る仕事をするのに
便利で間違いのない標準ズームでしているけれど
少しオリジナリティも出したいと思って
メインカットになるものだけオールドレンズで
味付けしてみようかと画策していた所。
すでにした撮影から
大体どの辺の焦点で撮ってるかとデータを見てみたら
何のことはない標準の50mm近辺。
そうだとすると玉数は多いし、安価だし
ぐるぐるボケのヘリオスだとか
有名レンズを旧ソビエトでコピーしたものとか
ヤフオクには商品がいっぱい。
てっきりそちらばかり見ていたが
なんだ、ここのお店にもいくつかあるよ。
値段はお店な分だけ若干割高だけど
でも、そんなに違いは無い。
程度を見て買えるから安心。

オールドレンズというのは
カメラがデジタルになる前の
さらにズームレンズが主流になる前の
単焦点で、オートフォーカスでは無くて
便利 よりもしっかり写る事が優先だった時代の
レンズの事である。
カメラボディに取り付ける「マウント」部分が
メーカーによって違うので
互換性が無かったのだけれど
その後、カメラ事業をやめたメーカーや
戦前戦後の生産でも優秀なレンズがあったのを
使おうという事で
好みのレンズを好きなカメラに取り付けられるよう
あらゆる組み合わせの「マウントアダプター」が作られた。
デジタルカメラ、中でもミラーレスデジタルカメラには
この方式でオールドレンズがストレスなく使えるので
ここ10年ぐらいで流行って今はもう終わった感じ。