足柄下郡湯河原町 城堀
仕事の時間が空いて、お昼に一件終わると後は夜だ。
今日こそその時間を使ってどこかへ行ってみる。
行った先のどこかの町が、今日のその時間にどんな風に在るのか。
それを見に行くだけ。それだけなのだ。
その町特有の感動的な一瞬に出会えたりするようなことはまず無く
特に求めていくでも無く、こことは景色が違うだろうという程度である。
出会えればそれはそれで嬉しいが、大した情動も無く
ま、こんなもんか と帰りの電車のシートに揺られて帰ってくる。
オレンジ色の夕陽がアルミの窓枠にギラッと光って
なんだ、あそこまで行かなくてもこれはこれで結構いい時間ではないか。と思ったりして
それがそのままここではいつもの普通のこと。