-凸凹帖-

写真 奥野和彦

ウチボーGOGOGO 2

2014-11-19 11:52:16 | 写真

EIZOUくんがいっぱいコメントをくれた。
前の日の晩に急に思いついて、というか我慢が出来なくなって
何処か行こうと決めた。
小遣いもあまり無いし、日帰りで、なので
この行き先になった。
2、3候補があったが、この次にそこにする。

何度も書いているが
中学生になった頃からこんな「旅」とは言えないほどの「旅」
をしている。千葉に住んでいたので行き先も昔とまるで変わらない。
ついでに通る町並みも沿線も変わらない。
AEONのようなものは出来ているが
それを除けば昔の商店がシャッターを閉めただけで
結構まだそのままあるし
秋で枯れた線路沿いの蔦や草むらも40年前と同じに
そこにあるようだ。
大体、房総の各線というのは駅の作りが皆同じで
保守点検に都合が良いのか成田線なら成田線、久留里線、内房線と
どの駅だか分からないぐらいに同じなので
逆にその同じ具合がその線の特徴になっているぐらい。

内房線にゆられてうとうとと居眠りをして
 がたん と電車が停まって ここはどこの駅だろうと
辺りを見回すが安房勝山なんだか保田なんだか佐貫町なんだか
分からない。内房線である事には間違いない事がわかる。
そんな感じだ。

中学一年の時に同級生の松島君が
鉄道写真を撮りに行こうと自分を誘った。
年の暮れで野球も無かったし、ちょっと前に父親が買った
立派な一眼レフもあったし、それが最初だ。
列車は来た時しか撮れないからその前後に
駅のまわりや錆びた線路や朽ちたベンチを撮って、と
それを昨日もやっているのだ。
もうちょっと人に登場して欲しいと思うようになったのが
昔と少し違うか。 相変わらず人はなかなか来なかった。
電車を撮りに行った訳では無いのにやはり鉄橋の下で
電車を待った。
それを「我慢が出来なくなって」しに行くのだ。
カメラマンにならずして、何になろうか。



EIZOUくんが少し前の工場の写真をカッコいいと言ってくれているが
オレもそう思って出しているが
本当にカッコいいとすれば、その松島君に誘われたその日から
何にも変らず、道を追求し続けているからこれが撮れる。

ここ、オチですからね。