-写真の部屋-

奥野和彦

休日

2013-11-21 20:52:37 | 写真
131121
では、最近作を。

今はどこでもコンビニがあって
釣りに行っても野球の活動中でも冷たいもの、
暖かいもの、緊急に必要なもの、大変便利で重宝するが
同じ釣りに行くのでも昔、昭和50年代に親たちと
釣りに行っていた頃は田舎町にはそんな物なくて
田んぼの集落に一件ある雑貨屋さんでパンを買ったり
カップ麺を買ってお湯を入れてもらったりしていた。
電器屋の看板を掲げてはいるが、ここも雑貨屋さんで
今の釣りの通り道にある。
何度かこのブログに登場している筈だ。

自販機で飲み物を買う事はあっても
なかなかお店の中に入ってものを買う事はない。
お店の人の方が(おそらくお年寄り)知らない人が
入って来て驚くに違いない。近所の顔見知りが
しょう油だとか、洗剤だとか、小麦粉だとか
ちょっとした買い物をしに来て世間話が始まる。
そんな場所ではないか。私は入ってお菓子ぐらい買うのも
喋るのも平気だが、かえって気を使わせそうである。
EIZOUくんもそういう事が得意なタイプの人間である。
コンビニがこういうお店に取って代わって現代なのである。
画一的で淋しくもなったが、店主が(おそらくお年寄り)
亡くなった時、お店の役割も終わるのだろう。

コンビニでのり弁とお茶はもう買ってあって
最近行き始めた川に着く。
ここにはお友達がいる。今日もついた途端に現れて
目がバッチリ合った。おはようさん。
慌ててカメラのスイッチを入れる。
21a
釣りの準備をしている間
石垣の間から川の中をのぞいたり水を舐めたりした後
こちら側へ泳いで渡って来た。
そのまま茂みの中へ入った。彼はイタチくんである。
21b
夏はもっと明るい毛の色をしている。
今はまわりが枯れているので毛も枯れた色である。
実は釣り人がよく訪れる場所には猫、狸が釣り人から
エサを投げてもらう事に慣れている場所がよくある。
ここにどれくらいの人が釣りに来るか分からないが
もしかすると誰かがそうしたかも知れない。
21g
これはモロコでタナゴを狙いに行っている自分には
外道であるが、イタチくんが来たら投げてやると食うので
大きめのを少しバケツに入れておいた。
21f
それから、コンビニのレジ袋の音に敏感に反応する。
人が捨てるコンビニの袋の中においしい物が入ってることが
ある。ちょっと離れた場所にイタチくんを発見したら
レジ袋をガサガサ鳴らしてやるとじーっとこっちを見る。
捨ててある袋の中に頭だけ突っ込んで体だけ出して
田んぼの真ん中で踊り狂っているような姿になることもある。
結論からいうと、今日は釣りの間にそばの草むらにいるのに
気がつかず歩いて脅かしてしまったようで、
それ以降現れなかった。
21e
この川は大変に澄んでいて、きれいな水が流れている。
魚が群れて泳いでいるのもよく見えるが、その分
近づくだけですぐパッと散ってしまうので釣りが難しい。
雨が降った後だと濁っていて良いが、も一つ面白い事がある。
21c
ちょうどこの上に道が通っていて
川がトンネルになっているが、トンネルは管がはめてあるので
浅い。ここでイタチくんが小魚の狩りや水浴びを始めると
泥がかき混ぜられて水が濁る。そうするといつも澄み川で
緊張しきっている魚は私が竿を垂れているここに
安全圏、安全圏、と集まって来るのである。釣れた魚は
イタチくんのご褒美になれば良い。

きれいな川で、これまでにも釣りをしながら
いろいろな動物を見た。
野亀三兄弟、大中小三匹で三つどもえのような配置になって
クルクル回って泳いだり
モクズガニ?大きめのカニが藻を体にくっつけて水底を
歩いて行ったり
猛禽類の鳥がサギの子を捕まえて、サギの子がギャーギャー
鳴いて暴れて落っことされて何とか逃げたり
また、イタチくん?と思ってガサガサ言ってる草むらを
足でドンッとやったらキジが飛び出してこちらがビックリ。
そして1時間に一度ぐらいの割合で
川面の1mぐらい上をすーっと飛んで行くカワセミ。
川下へ向かって飛んで行ったら次に飛んで来るのは
川下から川上へ。別のルートは飛ばないと見える。
パトロールも兼ねているのか。

21d

ここがこの用水路の上流のドン突き。
コンクリートの上に遠すぎて見にくいが
カワセミが止まっている。足元はごく浅い流れの筈だ。
そこを通る小魚を狙っているのだろう。
茶色に見えるが胸はオレンジ。
頭から背中にかけてはきれいな青である。

それでもここではこれが普通のいつものこと。

21h