-写真の部屋-

奥野和彦

混迷なき革命

2013-06-19 20:39:39 | 写真
130619
聖子ちゃんや明菜やキョンキョンが
一生懸命歌ってもやがて歳は取るし
10代の恋を歌っていた人間も本当の自分の恋に
破れて傷ついたりする。

一生懸命をやってきた私たちにとって
ちょっと あれれ…?という時期が来て
ちょっと真剣にやっても、シラ~っなんて言われる
時代が来て、アイドルはいなくなった。

代わりに?かどうか知らないが
ちょっと真剣味を表に出さないような
ヘタウマと呼ばれる物作りが出て来て
最初のはおにぎり坊主頭のおじさんのイラストだったと
思うが、他に安西水丸さんとか本当はしっかりと
芸術が出来る人達がスタイルとして「下手」を
とるのと、同時にただの「下手くそ」も現れた。

そのおかげで少し世の中に飛び出そうとする
アーチストたちのハードルが少し下がったのだろうか。

磨けば光るかも知れない
「下手くそ」たちがバンドブームを起こして
今でも歌い継がれる名曲を残したり
残さなかったり…。

どれが本物か偽物か分からないまま
バブル景気を迎え、昭和が終わって平成になって
お国そのものも運営が下手になって行く。
ハードルが下がって
土井たか子の社会党が政権を取ったりするのと
格好だけのパンクバンドがテレビに出て来て
革命とかジェネレーションとか言うのと良く似てた。

自分は粒子の粗いハイコントラストの写真ばかり
撮って、どうにか本物でありたいと思ってたけれど。