稽古で新長田に通う日々。往復約4時間の電車移動の間に毎日のことを記録しようと思っていたのに、座れたら寝てしまい、立っているときでも、もう文字を編成する気力がわかなかったり。
夫も昨日まで公演で私も終電で帰り着く日々のさなかに5年目の結婚記念日があった。とりあえずスパークリング清酒で乾杯するくらいのことしかできなかったけれど、その翌日家に帰ると机の上にピンクのカーネーションが飾ってあった。昨日は夫の公演を見に行くためサンダーバードに乗って福井。福井駅に降りるといつも出汁のいいにおいがしてくる。すぐ駅前の立ち食いそば屋から。福井に着いたらまずそこでそばを食べることは決めていた。『ナビゲーションズ』は見て踊ってみたいと思う作品だった。
今回は日帰りで、夕方またサンダーバード。7時前に帰宅。
深夜『青い塩』という韓国映画を見た。ソン ガンホが料理教室に通う元ヤクザの役。
映画のなかで生きるのに必要な3つの「금(グム)」があるというエピソードが出てくる。それは黄金(お金)「황금 」、塩(塩分)「소금」、 今(この瞬間)「지금」だと。
ソン ガンホを見ながらこの人の魅力について考えていた。韓流アイドルみたいなタイトな美男とは違いわりとごついし若くもないけれど、この人は生体としての色気を持っていると思う。身なりや仕草でつくれる色気とは異質なもので、身近にもそういうものを感じる人はいる。一般的に言われるセクシー、色気というものが異性に対する状態を基準とするなら、生体としての色気を持ってしまっている人は、無意識的に自分以外のもの全般に媚びていることになる。媚びと言ってもそれには意識的な嫌味が伴わない。備わっているものだから。それ故に目を引くし、生きている事自体に本人の如何によらず放蕩者である人。ただ、そういう自分に気付かないでいると、消えてしまう質のものでもあるように思う。
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