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流出雑記 

2015/1/15 タイ4目

2015年01月19日 | Weblog

タイ4日目。

帰国の日の朝。チェックアウトは12時。11時半にケットちゃんが車で迎えに来てくれて、そのままお昼を食べに。ケットちゃんは普段の朝、自宅の近くの広い公園でランニングをする。その公園にはいろんな運動器具があるので、走った後はそれを使って運動し、公園の向かいにある食堂でよくごはんを食べるらしい。その店に行きたいとリクエストした。 昼時、店の前には行列ができている。何種類もの炒め物や和え物などのおかずが店先に並び、店員さんにこれとこれというふうにオーダーするとごはんを盛った皿におかずを一緒に盛ってくれる。ケットちゃんのおすすめはフライドポークで、塊のまま揚げた豚肉を短冊に切ったものを確かにほとんどの人がオーダーしている。フライドポークとブロッコリーとエビの炒め物、汁気の多い赤いカレーのようなものをかけてもらった。 店先でそれぞれ好みのものを盛りつけた皿をもらって店の奥のテーブルについて食べる。テーブルに比べて椅子が少ない。混んでいるけれど食事をしている人たちは場所を詰めてくれたり、空いている椅子を見つけてくれたり親切だった。 皿に盛られている時はたいした量に見えなかったけれど、テーブルに置いてみると結構なボリュームだった。肉も野菜も十分にあってそれで200円くらいの食事。この食堂みたいなラフなスタイルの食堂が日本にもあったらいいのにと思った。いわゆるデリという感じだけれど、もっと大衆的で手軽だったらいい。

皆ほんとうに満腹だった。テーブルの上にはどうぞご自由にのモンキーバナナに手を伸ばす気力は一切湧かなかった。 それからケットちゃんの暮らすアパートを訪問。アパートの駐車スペースに車を止めると、憩いの場みたいなテーブルの置いてあるところにケットちゃんのお母さんがいて、紹介してもらう。数日前に飼いはじめたという手のひらに乗るサイズの子犬もいた。ご両親はこのアパートではないところに住んでいる。ケットちゃんがカンパニーダンサーになり、実家から通うのが遠くなったため、ご両親がこのアパートを買ってくれたのだそう。

部屋は1階。日本の団地のような雰囲気。間取りは2部屋。8畳くらいのリビングとその奥に簡易キッチン、シャワーとトイレがあり、ベランダ。部屋にはあまりものがなく、ダブルサイズのマットレスが壁に立てかけてある。稽古をしたくなったときのためにスペースを確保するため。 押入れ的な収納はないけれど、タイで暮らすなら、かさ張る冬布団とか、暖房器具とか、衣替えということも必要ないだろうから羨ましい。 ケットちゃんのお母さんがタイのおやつを差し入れてくれた。ココナッツミルク味の濃厚な牛乳かんみたいな中にココナッツファインを甘く煮た餡が入っている葉に包まれたちまきのようなもの。丸いスポンジ生地に黄色っぽいシロップを染み込ませたもの。薄い緑やピンクの麺状のもので皮を作り、その中に甘塩っぱい佃煮的な餡を包んだもの。 お昼でほんとうに満腹だったけれど、手をつけないのも悪いし、興味を引かれるものばかりだったので少しづついただく。

それからケットちゃんはこれから1ヶ月日本に滞在するための荷造り。我々はランニングするという公園を散策。公園は真ん中に池がありその周りにはツツジくらいの丈で色も似たブーゲンビリアが満開になっている。今は乾季らしいので園内の植物の為にスプリンクラーが散水している。朝は気持ちがいいだろうけれど、昼過ぎには汗ばむ。首にピンクのリボンを巻いた白黒の子猫がいて、触らせてくれた。

1周約2キロの公園を半分くらいまで来ると、ケットちゃんが話していた公園の運動器具のコーナーがある。引き寄せたり押したりひねったり回したり開いたり、体のいろんな部位にアプローチする器具があり、結構おもしろかった。腹ごなしにもちょうど良かった。

公園を1周したあと、夕方ケットちゃんと落ち合う予定の、公園から歩いていけるターミナル21というショッピングセンターに向かう。 何の前情報もなく来たけれど、このショッピングセンターは、空港がコンセプトらしかった。各階のフロアガイドも空港にある電光掲示板を模していたり、フロア毎にロンドンとかローマとかいろんな国の都市名が付いていて、トーキョーという階もあった。代官山とか巣鴨とかその他時々おかしい日本語が至る所に散りばめられているけれど、日本の製品を取り扱っているわけではない。

主に女性向け、観光客に向けた少し値の張るものが多い印象。それでもデザインが冴えていて素材もいいサンダルが900バーツ、3600円とか、最終日でスーツケースもいっぱいでバーツの手持ちも少なかったからよかったけれど、余裕があったら購買意欲に火が付きそうで危険だった。

地下は食料品売り場。高級スーパー。夫が何だかわからない緑色のジュースを買った。青臭くやや塩気のある予想外の味。落ち合ってからケットちゃんにこれは何と尋ねたら、グァバだという。日本にもグァバジュースはあるけれどかなり雰囲気が違う。今回の滞在でいちばん理解し難い味覚だった。あとのものはすべておいしかった。 スターバックスは欧米からの観光客の憩いの場になっている。異国に来ても知っているマークを目にするとちょっとほっとする。滞在中にファミマとセブンイレブン、ローソンも1件見つけた。街を走っている車はケットちゃんのも含めてほぼ日本製だった。

7時のフライトに間に合うように空港へ。空港まではケットちゃんが恋人未満だと言い張る友達が送ってくれた。彼はイギリスへの留学経験があり、英語が堪能で車はBMWだった。これから1ヶ月離ればなれになるふたりは空港で抱擁していた。でも恋人未満らしい。

帰路もホーチミン経由。機内では行きと同じ軽食が出た。後からくるコーヒーにミルクを入れたかったので、はじめてミルクを頼んでみた。味はクリームっぽい風味が強い。他の飲み物と同じく常温だった。たぶんその飲みなれない牛乳が原因だと思うけれど、ホーチミンについてすぐ腹痛に見舞われた。タイにいる間は何を食べても平気だったのに。


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