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流出雑記 

2015/1/13 タイ2日目

2015年01月17日 | Weblog
タイ2日目。
朝。起きて身支度を終えた頃、夫が朝食を食べにホテルのレストランに行くというので一緒に降りた。しっかり食事をとるほどの腹具合ではなかったので、ココナッツミルクwithチキンandパイマクルー 写真を見る限りトムカーガイと思われるスープを注文する。
酸甘辛がココナッツミルクとレモングラス、パイマクルーなどの香りでまとまめられているこの料理が好きだ。健啖家の夫は昨夜の食事量をもろともせず、炒め物と米をかき込んでいる。

昼前にホテルまでケットちゃんが迎えに来てくれて昼食。行こうとしていた彼女お勧めの鴨のヌードルの店は閉まってたので、その近くのレストランに入った。
ソムタムやその他辛い和え物、辛くないきのこのスープにはオジギソウの葉のような見たことない野菜が浮いている。
珍しかったのはケットちゃんが頼んだ青菜を天ぷらのように揚げたものに辛いソースを添えて食べる料理。嬉しかったのはタイのもち米カオニャオがあったこと。
タイの瓶のコーラはちょっと味が違う。

始めて訪れるピチェのスタジオはイスラム教の人たちが住む地域の路地の奥、オペラレッドのブーゲンビリアが満開のところにあった。
敷地に入ると増築中の建材を削っている大工さんとピチェが外にいた。ピチェは笑顔で迎えてくれ、どうぞ好きに使いなさいと言ってくれた。ケットちゃんが中を案内してくれる。稽古場と小さいけれどちゃんとブラックボックスの劇場もあり、さらに野外劇場、レジデンススペースまであって、敷地内には極楽鳥花や葉の大きな南の植物、池には蓮の葉と鯉、稽古場には常に風と犬が通り抜けていく。話しには聞いていたけれど、素晴らしいところだった。

カンパニーメンバーはここで毎日稽古をしている。今日カンパニーは劇場で新作のリハーサルをするらしい。カンパニーダンサーはタイの伝統舞踊、コーンの基礎を毎日行う。
私も混ぜてもらった。音楽を流しながらいくつかの基本的な動きを反復をする。最初は肩幅より広くスタンスをとって立ち、膝が直角になるくらいまでゆっくり腰を落とす反復の動き。太ももが辛そうな動きに見えるけれど、これをするときに使うのは足の筋肉というより、いわゆる丹田のあたりで重心を引き上げてそのポイントを上下移動するような感じ。というフィジカルな理解は出来ても、型の中に込められているものを理解するには至らないので、今日来た私がやっていることと毎日これをやっているダンサーたちとの間には同じ上下の動きをやっているようで全く違うのだろうなと思っていた。
でも言い知れない幸福感もあった。と同時にこんなに恵まれた環境に体を据えていることが自分にはまるで不分相応に思えて、どちらの意味でかわからないけれど一瞬泣きそうになる。

約1時間の基礎のあと、休憩して『天使論』の初稽古を夕方まで。

夕食はスタジオ近くの市場に行った。食べ物の屋台、野菜、魚、肉、雑貨、衣類、金物、いろんな材質のものが色とりどりにひしめいている。揚げたものを売っている店が多く、香ばしいにおいや揚げ物にかける甘辛くスパイシーなソースのにおいが漂う。人が行き交いぶつかるぎりぎりでよけながら目に飛び込んでくる、いきなり手を伸ばす勇気の出ない目新しい食べ物を見送る。この日はカオマンガイを食べた。カオマンガイは鶏を茹でた茹で汁で米を炊いたもの。似たようなものを家でも作るけれど、外で食べるのは初めてだった。
上に乗せる鶏を揚げ物と焼いたものと茹でたものの3種類があった。3種頼んで味見をしたけれど、本来のカオマンガイである茹で鶏のものが一番美味しかった。

ホテルに戻り結構疲れていたのですぐに眠った。エアコンを付けないでいると寝苦しい程ではない少し暑い部屋で素っ裸で寝るのが気持ちいい。







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