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流出雑記 

2010/07/21

2010年07月21日 | Weblog
玄関先の植木鉢がすぐ干上がるので夏、と思う。
実家から持ってきた水の張った鉢に植わっている謎の草がわさわさ育っている。秋になるまえに枯れてなくなるのだが、根が残っているので5月頃から育ち始める。母になんの草か尋ねたが、名前はわからないらしい。昔から花を咲かせる訳でもなく夏になると出てくるという。しかしその草が、去年から花らしきものを咲かせるようになった。花らしきものというのは、つぼみがつくのではなく、てっぺんから突如白い葉が出て、花芯が一本つく。カラーやスパティフィラムをごく素朴にしたような感じ。一度真剣に調べてみようと思いながら、まだ名無しの草と呼んでいる。
午後から仕事で昼過ぎに家を出る。
坂を下る途中の空き家にイチジクが植わっている。いまは葉と茎の間に卓球の球くらいの緑色の実がいくつかついていて、食べごろになって誰も気付かなかったらそれは私のものだと思っている。
駅前の商店街の布団やは店先にいくつも鉢を並べて、白百合を山ほど咲かせている。通る度にその前だけものすごく甘い。白百合の前はアマリリスだった。球根の植物が好きなのだろうか。

松ヶ崎から地下鉄途中から近鉄線に連絡し新田辺へ。
向かいの席の老夫婦。おばあさんがカバンからおやつの袋を取り出した。たまごボーロを久しぶりに見た。
おばあさんは封をきっておじいさんに手渡す。おじいさんは空いてる方の手にボーロを山盛りにして、はいと袋をおばあさんに返し、一粒ずつ食べ始めた。

その横の女子大生は、目の下に3日くらい寝てないようなクマを作っていて、そのまた隣の女子大生は、濃いアイメイクだがつけ睫毛の具合が悪いらしく、携帯の鏡を何度も見ては目をいじっている。

昨日の今頃は実家にいた。ひとりで実家に帰ったのは久しぶりだった。
たまたま教員採用試験を受けるために末の妹も帰って来ていた。
夜、皆が寝静まってから、あまり小説を読まない妹の本棚で『終の住処』という小説を見つけた。芥川賞受賞作で、帯には「妻はそれきり11年間、口を利かなかったー」とある。何があったのか知りたくなって読んでみた。すぐ読めるながさだったので読み切り、そのあとクレイモアという漫画の新刊も読んで4時頃寝た。
翌朝、母は仕事に出た後だった。
最近擦ると目が赤く腫れるという真ん中の妹。午前中すでにじりじりするアスファルトを歩いて皮膚科に行ったが休みだったらしく、帰って来て扇風機の前で倒れて寝た。
台所には桃2つと黄色いキウイが4つ。野菜室にはピンクグレープフルーツもあった。実家にはいつも種々のフルーツがある。冷えたグレープフルーツをひとふさずつ丁寧に剥く。
末の妹と朝兼昼ご飯を作る。
冷凍庫においしそうなたらこパスタソースがあったので、パスタを3人分茹でてソースを絡め、大葉を刻み、それと海苔とネギをのせて大皿に盛った。
3人でパスタを取り分けてすする。
快適にクーラーの効いた部屋、フローリングの床、白い壁紙、ポトスのグリーン、3階のベランダからの夏の風景、テレビの音、時々誰かの携帯の振動音。

食器を片付けて、真ん中の妹の運転で近くのショッピングモールへ、末の妹が明日の教員採用試験の面接で使う画用紙やなんかを買いにいく。
体育会系なので、ふだんジャージの末の妹にロングワンピースを着せてみたり、300円と異様に安いかごバックを見たり、ソフトクリームを食べたりして帰る。

冷蔵庫にあるもので夕飯を作り、夕方の仕事に間に合うように家を出て、仕事を終えるとそのまま自宅に帰った。

夏休みらしくていい1日だったなと電車のなかで思い出しながら実家にパンツを忘れて来た事に気付く。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (真ん中)
2010-07-23 14:50:23
お忘れ物は火曜に届けます。
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Unknown (mica)
2010-07-23 22:04:59
あーとー
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