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流出雑記 

2014/6/21

2014年06月22日 | Weblog

曇り

熟睡していたようで夫が起きて仕事に出たことに全然気付かず、目覚めたときの感じにも、それまでの眠りが深かった余韻があってなんとなく体が重い。
昨夜はふたりの友人が来て、そのうちのひとりが出演していた公演のことなどを深夜まで話していた。

おつまみのトルティーヤに乗せて食べていたアボカドの残りを牛乳、レモン汁、砂糖とミキサーにかける。 うっすら黄緑のなめらかなジュースができる。バナナがあれば入れたかった。
10日前に仕込んだ梅シロップは青梅だったのが、砂糖で熟した色に変わり、瓶の底に沈んでいる砂糖も数日中に溶けきりそう。

昨夜手土産にもらった友人の友人が作ったらしい無農薬の完熟トマトのうちの一個がはじけていた。
それでトマトソースを作る。今朝は包丁を持ってみじん切りの意欲がわかなかったので、フードプロセッサーに働いてもらって、玉ねぎとニンニクを炒めてトマトを入れてしばらく煮る。出来たソースを瓶に移して、トマトソースの残ったフライパンで輪切りにしたソーセージ、ケチャップを少し足して冷やご飯を炒め、夫のお昼、オムライスを作る。

午後から仕事。
地下鉄の駅へ向かう途中に高野川に掛かる橋がある。護岸工事をしていて、赤い字で番号のふられた砂袋が積み上がっている風景が墓に見える。

仕事中、意識の横をずっと眠気が並走していて、申し訳ないくらい眠い。こんな日に限って出してもらったお茶のペットボトルにはノンカフェインと書いてある。家を出る前に飲んで来たコーヒーは全然効いてない。彫刻の頭像モデルのときはやっぱり主に顔を見られているので、あきらかに眠そうなのは具合が悪い。息を止めることで眠気の息の根を止める作戦などをやっていたが、最後まで眠いままだった。

夜はリーディング公演を見に行く予定があった。同じく眠気の不安を抱える夫と開演前にレッドブルを半分こして観劇に臨む。ヴェンダースの「ベルリン 天使の詩」でもテキストに使われていたペーター ハントケの一番新しいテキストがこのリーディングのために翻訳されたらしい。いくつかの灯体とふたりの俳優が配置された空間でテキストが淡々と読まれ、明かりはゆっくり変化している。ときどきりんごが転がされる。カーペットの上を軽いとも重いとも言い難い音でりんごが転がる。ふたりの俳優はごく時々体勢を変えるけれどほとんど動かない。明かりとりんごと観客席の体の方が動いていた。

終演後、会場で人と落ち合う約束があった。その方と初日乾杯の席になだれ込み今日も深夜まで。話しがずっとおもしろい。

信頼のおける方との仕事が動き出した夜だった。


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