2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

卒業設計コンクール

2015年02月20日 | ひとりごと
JIA群馬地域会の主催行事の「第15回JIA群馬クラブ学生卒業設計コンクール2015」の予備審査があり、審査員として前橋工科大学に行った。

現在は「第9回JIA北関東甲信越学生課題設計コンクール」といっしょに支部長、該当地域会からの審査員と審査委員長としてJIA会員を迎えて開催されている。

午後1時から卒業設計を審査した。学外の建築設計に携わる建築家協会の会員の目で実社会からの評価、応援をしようという目論見である。

6人のJIA群馬地域会の会員で討議しながら、かつ学生から説明を聞きながらの公開審査だ。いつも逆に審査されているような心持で審査に当たっている。

実社会ではスーパーブラック企業とされるような厳しい時間を費やした事が容易にわかる力作ぞろいだ。
とことん突き詰めることをよしとするのがこの世界でもある。その意味でもこれだけの作品が作れれば建築人として合格であろう。

コンクールの宿命で上位から序列をつけなくてはならない。しかし皮肉なことに選外と作品に心に残るものもあった。それは福島第1原発を真正面から捕らえたものだ。3.11の地震、福島第1原発の事故などがオリンピックなどの浮かれた気分にともすれば忘れられようとしている。このことに触れた作品が少ないのも時流かもしれないがあの日我々に突きつけられた事象を学生といえども忘れてはいけないし、きちんと教育されるべきだ。

本選は3月8日、前橋工科大学で審査委員長に「手塚貴晴」氏を迎えて開かれる。ぜひ多くの方に公開審査を見守っていただきたいと思う。

詳しくはポスター