仕事で乗っている車が衝突される。幸い怪我も無く、先方も極普通の人で現場は滞りなく事務処理も終わるように思えた。
しかし代わりの車が無いと業務に支障をきたすし、晩には館林まで打ち合わせで出掛けなくてはならない。
1時間ほど現場で待たされてやっと保険会社から電話。
「代車が必要といったら車は走行に支障があるのか」といきなり言ってきた。
「ぼこぼこの車に乗って得意先にいけるか」といったら
「修理工場の代車を使ってくれとのこと」
長い付き合いの工場だからスクラップ一歩手前の車しかないはず。
「代車は無いと思う。カーナビとETCが無いと仕事にならないと伝えやっと代車を手配するとのことになった。
午後7時に配車されるとのことで工場で代車を受け取る。トヨタカローラである。
普段と操作が違いので戸惑う。相変わらず軽いあいまいなハンドル感覚。高速道路では非常に神経を使う。それに休日にはロードバイクをつむ必要があったので翌日車の交換を申し出る。
前回の事故では別の相手先の保険会社がだまってマツダアテンザを用意してくれた。この車なら普段使っている車とは遜色が無い。
自転車が詰めるくらいの車にして欲しいといったらニッサンノートを用意するといってきた。
ニッサンノートが悪いのではない。普段乗っているレベルにして欲しい旨伝えるが先方の担当者はトンと取り合わない。
出先であいさつのように「車を変えたのですか」と聞かれる。たしかにレンタカーは真っ白であるがいくらなんでもカローラに変えるつもりは無いよな・・・
いっそのことエッセにしますって。
何回か電話でやり取りをする。つい語彙が荒くなってしまう。所員の耳にも入ってしまう。気分を悪くしてはいないかと余分な気を使い、相手からは自動車がカローラになったからといって自動車のデザインをしているわけではなく建築の設計には支障が無いだろうし、そのために仕事の受注が出来なかったことはないだろうとかいわれ放題。
話にならないから当事者同士で話をするといったら話をしないでくれと屁理屈を並び立てる。もう話す気にならないからと切るといって受話器を置く。
何度も電話を掛けてくる。しつこいから出たら午後5時で電話を受けられなくなるとか。こっちは話すことは無いといっているのに。月曜日に話がしたいというから話したくないといったらわかりましたといった。
ブログは落書き帳ではないのだが気分が悪いのでまだ続く。
本来当事者同士で話し合うべきことである。
保険に入っているから保険会社に任せれば全て事足りるのだろうか。
多分事故の相手先は自分がこんなやり取りをしていることなど知らないはずだし、あえて伝えようとは思わない。しかし自分が掛けている保険会社がこんな対応をとったとしたら、自分の名誉まで損なわれてしまわないか。と思い早速いきさつを話し釘を刺しておいた。前回の事故の相手の保険会社の担当者は強力なネゴシエーターであったが誠意ある態度で終始接してくれた。
それにひきかえ今回の保険会社の担当者は無礼きわまる。安いことで売っているヨーロッパ系の保険会社である。成熟した契約社会で鍛えられた社風とみえ、相手を怒らせても侮辱しても自社(顧客ではなく)の利益を守ることに掛けては非常に熱心だ。末端の社員もディベートの特訓を受けているようで実に屁理屈をこねるのが上手い。これが「欧米化」か。
コマーシャルのコピーとは大違い。
事故処理のマニュアルとして保険会社別の対応の仕方も研究を要するようだ。