The Bar 林檎亭が6月10日より営業を始める。
少し古風な名称のこの店のオーナーとは40年近い付き合いとなる。
最初に仕事として関わったのは敷島公園にあった「コーヒーショップアップル」の店装工事のときであった。
続いて本町の「スコッチハウスアップル」の増床工事、「旧林檎亭」、そして「スタンディングバー・アップル」を自分が開業して初めての仕事として任されることになる。その間、お店の一来店者として経営者、また営業のプロとしての生きざまを身近で見つめてきた。
60歳のときに店を譲り隠居生活と思われたが気力を回復し、また店を始めたいと春先に相談を受ける。
実際高齢者にはきつい仕事ではあるが今は生き生きとして現役時代以上に張り切っている。
店のつくりは「旧林檎亭」時代にもどしつつ、スコッチハウスのイメージを再現しながらさらに現代的な雰囲気を作ることにする。
郊外には目新しい店となったようで付近の大学生ら新規のお客様も早速来店いただいているようだ。
喧騒に包まれた居酒屋に飽きた層にはきっと好まれる店となると思う。
自分も60歳のひとつの区切りに近づきつつあるが、人生の最後をどのように締めくくるか。
人生の先輩の生きざまを見守りたい。