2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

講習会で上京

2013年07月23日 | ひとりごと
エネルギー性能判定プログラムと環境家計簿の解説という難しーい講習会に挑戦。やはり東京は蒸し暑い!
おぼろげながら省エネルギー新基準の概要をつかむ。使用エネルギー量そのものに網をかけるものた。逆説的にいえば低性能であっても住まい手の努力次第で改善の余地もある。本当は質素な暮らしがもっとも勧められて良い。

小見辰男戦災スケッチ展

2013年07月21日 | ひとりごと

前橋市立図書館で「ぐんまと戦争」展が開かれているとのラジオ報道を聞き、見に行く。
毎年、8月5日の前橋空襲の日が近づくとこのような展示会が開かれてきたが今回の展示は「小見辰男戦災スケッチ展」である。
小見辰男、正しくは小見辰男先生は本来の洋画家としてよりも「上毛かるた」の挿画の作者としてのほうが親しまれている。
高校の2年から社会人になってからも先生のアトリエに通った。
ちょうど上毛カルタの原画の製作中で日展に出展する大きな制作に混ざり多数の書きかけの色紙が並んでいたのを覚えている。

今は自分自身、風景をスケッチする習慣が失せてしまった。
紙と光景を交互に見やりながら手を動かくこと、カメラでシャッターを切るのとは全く情報量が違う。
先生は前橋市民として、画家として戦災の光景が目に入ったのだろうか。

前橋工業高校で直接先生の授業を受けた経験のある先輩から
敗戦のあとの授業で多くの先生が戦争を批判したのに対し、戦争協力をしたことを生徒の前で詫びたのは小見先生だけであったと聞かされた。

先生のモチーフは舞台装置にも関与したこともあり、伝統的な芸能や武具を取り上げることも多かった。
日本文化を十分尊敬されていた先生が日本を破滅に導くことに協力したことは大きな慙愧の念となったことだろう。

今日は参議院選挙である。
この結果は自分たちの民意が如何程のものであったかが問われている。
どんな結果も甘んじて受けるしかない。
何もして来なかったのだから。

原発の運転コスト

2013年07月20日 | ひとりごと
原発は他の燃料等に比べ低コストのエネルギーである。
だから再開させなくてはならない。

汚染水タンクを延々と作り続けても、
使用済み燃料の最終処分の方法があやふやでも、
一度壊れた発電所の処分に40年以上かかっても、
社員が見捨てるような会社の管理職にお小遣いを配ってでも
低コストエネルギーなのだから。

これって本当に低コスト

管理職に一時金10万円=5000人に総額5億円―退職増加に歯止め・東電
時事通信2013年7月19日(金)12:07
 東京電力は19日、増加する管理職の退職に歯止めをかけるため、月内に1人当たり10万円を一時金として支給する方針を固めた。福島第1原発事故の処理や賠償が進まない中での支給は批判を呼ぶ可能性もあるが、「(事故対応への)使命感の維持は非常に大事だ」(広瀬直己社長)として、国とも協議の上で決めた。

 対象となる課長級以上の管理職は約5000人で、総額約5億円。東電の2012年度のコスト削減額は当初目標を約1400億円上回ったため、これを原資とする。東電は支給に先立ち社長名で対象者にメールを送信し、社員の努力に少しでも報いる方針を示した。

 東電は原発事故や電気料金の値上げ過程で、管理職の年収を3割削減した。12年度の自主退職者約710人のうち、管理職やその候補者が4割を占めるなど、社の将来を担う幹部の退職や昇進の辞退が相次いでいる。また、一般職の削減幅は2割にとどまるため、一部では管理職に昇進すると年収が減る逆転現象も生じている。

 

真夏のデンティーベス

2013年07月18日 | ひとりごと


デンティーベスが咲き続けている。
暑さのせいか花弁の色が薄く見える。
香りもやや薄い印象。

昨日は雨が降ったり少ししのぎやすかったが今日は逆戻り。
午前中は本庄市久保医院の最後の定例会議。
順調に推移しまもなく完成する。
開院が待ち遠しい。

午後は省エネ施工技術講習の講師会議。
一年経つとまたテキスト読み直しかな。
来週は省エネ新基準の説明講習に参加。
デザイン以前の課題が増える一方で忙しい。

夏を楽しむ

2013年07月15日 | ひとりごと

上田電鉄別所線に乗ってつかの間の夏景色を楽しんだ。



上田市神畑の和食店「たぬき亭」の設計のご縁で当地には1年にわたって通った。



塩田平を30分掛けて走る上田電鉄は大正10年の創業とのことだが現在も3駅ほど当時の面影を残している駅舎が有る。



年月を経ているには真新しい油性ペンキで塗り直された駅舎が地域の人達によって大切に守られている様子が微笑ましい。



沿線は夏の花々が顔を揃えている。







東急電鉄からやってきた電車が元気に活躍している。
かってな話だが特に1000系電車(旧多摩川線、池上線用車両)は少々新しすぎる。
以前夏の盛り古い電車で居眠りをしていてふと目を覚ました時にホワイトアウトした視野に見た幻想。
はもう見られないだろう。


火事とバルコニー 宝塚市役所から学ぶべきこと

2013年07月13日 | ひとりごと
宝塚市役所の放火被害が少なかった原因の一つで村野藤吾の設計が触れられている。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/OSK201307130017.html

青山のホンダ本社も被災時のためのバルコニーが設計に組み込まれていると聞く。
かつて火災事故の小学校の現場で被災状況を観察したことがあった。
バルコニーが上階への類焼を食い止めていたのが印象的だった。

若いころはガラスのスカイクレイパーに憧れるものだが
建築の形態を決定つけるのに実は地味な問題(とはいえない重大問題)をていねいに解いていくことの教訓がこの放火事件には有ると思う。

地震被災時に東京を始め都市中心部でははガラスの破片の雨が降る危険性があることを忘れてはならない。

長く続くこと エコロジーと建築

2013年07月12日 | ひとりごと

今回の建築に際し久保先生ご夫妻が選ばれた表札がまもなく竣工する本庄市久保医院の現場事務所に搬入された。深谷市の「鬼瓦工房 鬼義」の制作によるいぶし瓦製だ。

屋根ふき材料である粘土焼成瓦は歴史は古く古代より宗教建築など重要な建築の多く用いられてきた。
今回は久保医院の表札として来院者を見守ることになる。

この医院では省エネルギー対策のため住宅における次世代省エネルギー基準の断熱気密レベルの性能をはじめ、太陽光発電システムを大容量で載せるための大きな屋根など、地球環境保護を強く意識した設計となった。
また内装材には化学物質の発生の少ない仕上げ材の採用など人体に対する負荷も極力軽減すること、またユニバーサルデザインの方針で各種安全対策にも万全を期した。

これらは一見最先端の技術の導入のようであるが、じつはエコロジー建築の本質はこれらを準備することによってより長く使い続けることを可能にすることであると思う。
少ない光熱費で運営し、あらゆる来院者を向かい入れ、健康に過ごせる建築、そしてそのことによって長く使い続けることを目指している。

その意味で伝統ある瓦の表札は長く使い続けることの声明でも有るのだ。
いつまでもこの医院、それに関わる方々を見守ってほしいと思う。