2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

一区切り

2015年09月30日 | ひとりごと
「米田設計」の名称は明日からは「米田横堀建築研究所」となる。
1991年に開業して以来、建築設計監理の道を歩んできた。そしてこれからも歩む。
ただし、さらにそれから先は後進に委ねるしかないので横堀将之に今後を委ねることにした。

建築士としては気負いもあって開業するときには自分の姓を付けたがるもの。
そもそも建築士という免許によって仕事をする性格上自分に責任を持つという強い気持ちが必要だ。
自然と成り行きで米田設計という名前でスタートしたこの仕事、設計は自分がするのではなく建築主あって初めて存在するという当たり前なことに気がつく。

時代の構造がどんどん変わっていく。
この世界に入ったころ出来たことが出来なくなる。熟練技能者の枯渇。良材の消滅。省エネ対応、建築めぐる環境は厳しい。
しかし建築を必要とする方々がいる限り、知恵を絞っていかなくてはならない。
足元を見直しながらさらに建築を探求していきたい。





十六夜の月

2015年09月28日 | ひとりごと
今日も月は雲に隠れて見え隠れ。
三脚にカメラを固定してファインダーのグリッドに月を重ねると刻々と月が移動していくのがわかる。ただし兎は見えない。

古代の人達は月の満ち欠けにいろいろな意味を見出していたとか。
静かに夜空の月を見守りたい。

2015赤城ヒルクライム観戦

2015年09月27日 | ひとりごと
朝、雨音で目が醒める。赤城ヒルクライムのHPには中止情報はない。
さて弱った。カメラが雨に濡れてしまう。結局車で近くまで行くことにし、畜産試験場近くの裏道に車を止めレースを待つ。



自分のツーリングだったら即中止のところ雨の中次々と選手が上がってくる。
そう、赤城ヒルクライムはスポーツなのだと妙に納得。
例の黄緑色のジャージも次々やってくる。もう少し若ければ一緒に走りたいところだが、まずは観戦。
皆さん、お疲れ様でした。







金木犀の咲く街

2015年09月26日 | ひとりごと
今、街角のあちこちから金木犀の香りが流れる。
一歩間違うとピコレットだがこの香りは秋の深まりを伝えてくれる。



いつも記憶がよみがえるのが小学校2年生の桐生への遠足。
当時「ホッピング」という遊具で遊んでいて左ひじを骨折してしまった。
この影響は意外と大きく、まず水泳プールへのデビューが遅れ、体育の授業も見学。体育は決定的に苦手に。
そして秋の遠足は桐生市の 桐生が岡遊園地・動物園。



体の不自由な息子のために特別に母親が付き添ってくれた。
岡公園への坂道に金木犀の香りが強く漂っていた。
岡の上から西桐生駅に出入りする上毛電鉄の電車が見えた。まだ茶色の車体の時代だ。
花の香りはいろいろあるが今も金木犀の香りが一番印象強いものだ。

またまた雨降り

2015年09月24日 | ひとりごと
ちょっと過ごしやすい日が続いたと思っていたら午後から雨。
気温が低いのでそう蒸し暑くは無いがせっかく休み明けで仕事をしようという気分をそがれる感じ。
明日は一日雨模様とか。

今年は秋霖というのには激しい雨。くさり彼岸ともいったシトシト雨ではない。やはり異常気象か。
実は木材の含水率は梅雨時より9月のほうが高い場合がある。夏の間たっぷり水分を吸い上げ、そのまま秋霖に差し掛かるためであろう。11月の切り旬でさえ伐採した杉の切り株はびしょびしょだ。
それでもこれから含水率が下がり伐採時期を迎える。晩秋に切った木は葉からし乾燥でさらに良質な材木になっていく。これもひとつの実りの秋か。

秋の夜長

2015年09月23日 | ひとりごと
秋分過ぎる。
これから夜が長くなる。夕方日が沈むのが早くなってきた。
断続的に仕事もし、遊びにも出かけ、いつもと違った時間を過ごした5日間。
怠け癖がつきそうなので明日は朝から気合を入れねばと思いつつ、懸案もあり少し早くも少し緊張気味でもある。

早いもので今年もあと3ヶ月強。
昨日は稲穂の揺れる群馬の山里を走ったがこちらも実りの秋としたいところだ。

今日は来月10月4日に行なわれるセミナーのための資料つくりで住宅を訪問。昼食などを摂りながら画像も撮影させていただいた。
竣工後もメンテナンスなど交流が続いているので気軽に室内の撮影が許可された。
自然素材中心に仕上げられた室内は建築主も丁寧に使っておられ、また木材の色も深みが増し、落ち着いた雰囲気を作り出している。ほっとする瞬間でもある。

ハルイチ

2015年09月22日 | ひとりごと
「ハルイチ」・・・
榛名山外周一周のツーリングに名づけた。
約100kmの行程。難所は権田から大戸の間の峠道。
ただし根利峠のあるアカイチに比べればずっと穏やか。



今日は久しぶりの100kmツーリング。時計回り、箕郷、榛名、倉渕、東吾妻、子持、渋川と走る。
お昼は岩島の「きこり」。現場監理の際に良く寄っていた縁で店員さんとも顔なじみ。いつも元気いっぱいで迎えてくれる。



山間部はちょうど稲刈りの最中。まさに実りの秋。畦道の土手には彼岸花が真っ赤な花がお彼岸であることを伝えている。
好天で気温が高いのにもかかわらず、風がとにかく気持ちが良い。時折沢から吹き上がってくる冷たい風がすがすがしい。



途中で同じジャージに2台行き会う。
鮮やかな黄緑色で遠くからもすぐわかる。
赤城ヒルクライムでの活躍が待ち遠しい。
ただしこちらは畜産試験場で応援。

トリカブト

2015年09月21日 | ひとりごと
トリカブトという植物には「アコニチン」という猛毒が含まれるそうだ。
アイヌは熊を射止める矢に塗ったとか。
植物だからといって必ずしも安全ではない。ふぐ毒も典型である。
とはいえほとんどの植物由来の物質は経験則でも危険、安全の区別が出来ている。

一方化学合成の物質は安価で手軽に作ることが出来るのが利点だが、危険と隣り合わせである。
しかし食品添加物はいうまでもなく、身の回りにまとわりついている。
さらにはトルエンなどのような有機溶剤も熱心な愛好家までいるくらいだ。

トリカブトの花を見ていてつい現実に引き戻された。






彼岸花

2015年09月21日 | ひとりごと
秋分の休みが始まる。
お彼岸につき利根川河畔は彼岸花があちこち咲き誇っている。
空気も透明感あり。赤城も榛名もくっきり見える。気持ちの良い空気の中、久しぶりに汗をかく。
ロードバイクにふさわしい季節だ。
来週は赤城ヒルクライムの応援。健康第一で。



秋が始まり、野山も少しづつ色合いが変わってきた。
実りの秋。楽しみだ。


JIA住宅部会セミナー

2015年09月19日 | ひとりごと
西新宿のLIXILショールーム内の会議室でJIA住宅部会主催のセミナーに講師として参加。
もう一人の講師の中西さんもビフォーアフターで「匠」を務めた会員。
コーディネーターの寺山さんの念入りな準備もあり、無事終了。
住宅のリノベーションがテーマの講演内容だった。
会員の多くは金沢のJIA全国大会へ出かけているので準備も手分けで行なう。

お二方のパワーポイントの充実振りが大きな刺激となった。
JIA会員であることの最大の利点は多くの会員から刺激をいただけることだ。
仕事に戻ってまた思い出しながら充実させていこう。

はて、何を書こう

2015年09月18日 | ひとりごと
劇的なことが無いことは良いことであり、そうでもないことでもある。
そんな一日がもうじき終わる。

仕事をしまった後、久しぶりに群馬中小企業家同友会でいっしょだったメンバーと会食。
この会は「自主、民主、連帯」を掲げなぜか法人格を持たない。
法人格を持つということは監督官庁の管理下に入ることを意味する。
全企業の95%を占めるといわれる零細企業中心の企業の経営者の集まりだ。
誰の助けも借りず生きていく覚悟が必要な企業である。
時には理不尽な行政と対峙する必要もあるからあえて法人格を持たないとも聞いた。

事業が成功しても失敗しても経営者それぞれの人生を掛けたドラマである。
愚直を貫き結果を待とう。

熱く語り合った日々を懐かしく思いつつ、まだまだ完全燃焼していないなとも分かれた道すがら自問自答した。

藤屋のソースカツ丼

2015年09月17日 | ひとりごと
今日は朝から夕方まで桐生の現場に缶詰。竣工した住宅に居続けるというのはオープンハウスぐらいのものだが、静かな室内に居ると現場であることを忘れるくらい心地よい。

昼食は藤屋のソースカツ丼をいただく。ただしカツ丼といっても正確にはカツ重であろう。
千切りのキャベツも無くいたってシンプル。
桐生のソースカツ丼は桐生の友人の家の住宅の設計をさせていただいたとき初めてとっていただいた。
卵と玉ねぎが無くさっぱりしていて肉初心者でも食べやすかった。38年も前の話だ。


「失敗の本質」という本がある。
日本軍の組織論的研究というサブタイトルがつく名著がある。
1991年に初版本が当時の防衛大学教授を中心とする学者が6人でまとめたものである。

ここで印象的なことは本来厳格に運用されるべき軍隊組織が保身のために硬直化したり、情に流されたりして判断を誤った例が様々な局面で検証されていることだ。

現代にも当てはまることがあまりにも多い。
人事権を手中にした自民党執行部の顔色を伺う国会議員、
また昭和11年2月26日のクーデターの引き金になったといわれる財閥企業の専横、および地方の疲弊、農民の困窮。
上場企業の好決算と東北の地震被害や福島第一原発にみる地方の困窮が重なる。

そして安倍首相の祖父である岸信介ら主導した満州国経営などと今回の集団的自衛権問題。

アメリカらと戦い南方の密林で倒れた地上戦闘員、太平洋に船と共に沈んだ多くの艦船乗組員、さらに特別攻撃隊として自ら自殺行為に突き進んだ航空機搭乗員。それぞれ家族の生存を掛けて戦地に赴いた。

大企業の利益目的のためにあくまでアメリカと結びつこうという政財界。戦地に倒れた方々がなんと思うことだろう。
真に独立国として自立する努力を今問われている。