ロシアの暴挙に対して「欧米」が協調してウクライナを支援していることになっている。この「欧米」の正体について最近考えさせられることが多い。
国連が常任理事国の仲間割れで機能不全になっているようだ。第二次世界大戦の戦勝国5カ国が中心となって作られた組織、当然日本、ドイツ、イタリアは敵国条項が当てはめられてきた。敗戦国も国力を持ち替えし、経済力で、つまり金の力で国際政治の舞台に復帰した。このことが国連という組織の根底にあることは忘れないほうが良い。
先の大戦はABCD、すなわちアメリカ、イギリス、中国、オランダによる中国での利権争いから発しした経済封鎖が引き金になった。なんだかそのことと今回のウクライナ侵略には通じるものを感じる。この侵略戦争はユーラシア大陸の西部の国々の利権争いの一つである。
多くの国際的システムはこの西欧+アメリカという国々の都合で出来上がっている。明治維新もまさにこれらの国々との戦いであった。
文化はともかく文明において遅れを取った日本は先進国をまるごと真似ることで肩を並べようとしてきた。そして日露戦争に勝利したことによって肩を並べたと錯覚し、いつの間にか他のアジア諸国に優越感を持つようになり大東亜共栄圏なる発想に至った。
欧米という価値観は絶対的なものなのだろうか。とかく「欧米では」という引き合いが多い。今回の侵略戦争を感じるに「欧米」とはその程度のものだと肝に銘じるべきだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます