2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

建築基準法第56条-2

2007年01月28日 | ひとりごと
設計中のマンションの隣接居住者に建設計画の説明に伺う。
第一種中高層住居専用地域なのだが建物高さを10m以下に押さえ日影規制の対象からはずしたのだが相手にしては一大事。仕事とはいえ気の重い業務。

規制では隣地境界から5mまでは日影時間は問われない。しかし狭小な敷地であればまったく日が差さなくなることも建築基準法は許容しているのだ。
さらに5mの範囲も規制はあっても環境は一変する。

逆の立場で設計した住宅がある。南北に狭い敷地だったので施主も購入そのものをためらったのだが、3階建てのマンションが建つ想定で日影図を作り検討して結局最悪の事態を想定し、トップライトをいくつか作り、対応を図った。幸い空地のままだ。先を見通すことが重要だ。

今日訪問すると居間は結構日当たりよくポカポカ。マイッタナーという感じ。
マンションのオーナーはもちろん法律の許される範囲での計画を求めているし、実際設計もその通りに進めている。難しいというかなんというか順番が・・・・課題。

やっぱり次はアパ

2007年01月26日 | ひとりごと

いつ来るかと思っていたらとうとうアパ関連の構造設計偽装発覚。
自社建築をオーナーが指示したとも思えないが、安倍総理と密接な関係があっただけに憶測を呼んでいる。

国の代表者がこの程度なのだからいっそのこと建築士制度など廃止にしてしまったらよいのでは。

欧州の鉄道には改札口がないところが多い。そのかわり無賃乗車したらそれはもうひどい目にあうらしい。乗り越しで切符を売ってくれなどとは車掌にいえない。
実際、パスポート不携帯で外国人用切符が無効といわれ、切符没収の罰金20000円払わされたことがある。フランス人の若い車掌と通じそうにない英語で渡り合ったが負けた。
改札口でのチェックはしないが不正が見つかったらひどい目にあわせる。
それでよいのでは。

それはともかく子ども扱いしてあれやこれや規則で縛ったところで金に目をくらんだ輩はそんなことお構いなしに悪事を考えるものだ。

ちなみに塀の向こう側では「図面を引く」というのだそうだ。

国家のお墨付きなど今回の件でほとんど無用の長物であることがはっきりした。
建築基準法は国民を守る部分と規制する部分の両方から成り立っている。
いずれにしてもこれもおせっかいといえる。

やはり国家を含め非当事者から干渉に右往左往するのではなく、職業倫理を全うすることしかないだろう。専門家でさえ信用できないのに素人さんなどわかるはずもない。信用を勝ち取るのは大変なことだが愚直に仕事をするしかない。


納豆を食べよう

2007年01月23日 | ひとりごと
納豆を食べよう。やせられるのだ。
小学校のころは朝、アルバイトの高校生が自転車の後ろに納豆を乗せて売り歩いていたものだ。「丸大・・納豆」と。からしと青海苔を注文を受けてから三角形に結んだ経木を一度開けてその中にからしを入れてくれたものだ。一人前の個別包装なのではなかったと思う。
納豆と刻みねぎ、味噌汁と麦入りご飯、漬物少々。時々みりん干し付き。
こういう食事ならやせられる。

ところが関西テレビではデータ捏造でインチキをやらかす。
下請けがやったとのこと。
まてよ。どっかで聞いた話。

建設会社の下請けの設計事務所、姉歯氏のケースとまったく同じはないか。
マスコミは普段とても大きな顔をしている。だれかれかまわずマイクを突きつけいつも正義の味方だったのではないか。

結局欲に目がくらんで道を踏み外して「呉越同舟」。

またTVにはしたり顔でコメンテーターなる人種が勝手なことをしゃべるのだろうが同じ穴のむじな。むなしい。

建築士の試験を難しくしたり、受験資格を引き上げると云って見たところで、ようは心の持ち方まで試験など出来ないのだ。くわばらくわばら。・・・・

目が回る。

2007年01月17日 | ひとりごと
忙しいことを目が回るという。
新年早々仕事の締め切りが迫る。
おかげさまでというかまあ大変。
プロはどんな状態でも品質を維持するもの。
がんばりどころか。

住宅の仕事では20歳代から70歳代の施主の住まいが同時進行。
若いから知らないことと、歳とって理解できないことに付き合っている。
自分がその中間で両方ともわかっていてかつ解っていないことだらけ。

若いころに流行したオーディオがまたホームシアターの一部として趣味の世界をなしているようだ。
若い施主に刺激され、30年前のJBLのスピーカを引っ張り出して事務所のBGMに流している。現代のものに比べるとやたらと箱が大きいがオークの突板オイルフィニュシュの香り(VOC?)が今も残っている。
エッジのウレタンが劣化して破れているので直したいと思っているのだが修理に出すのだ面倒なのでそのままにしてある。ウレタンは湿度に弱いので西海岸には向いても日本には向かないとのこと。セーム皮の代用品を扱っているところが有るのがすごい。
アンプはヤマハのCA1000Ⅲ。これも30年前。レコード針は品川無線グレースF-8L。レコードプレーヤーがヤマハのYP-600なのだがシャフトの摩擦が大きく温まらないと回転むらを起こすのが難点。

フィアットパンダに乗っている施主がいる。これも20年前に買おうと思ってディーラーと交渉までしたのだが日本の気候を考えあきらめたことがある。設計の打ち合わせのとき雑談でそんな話を交わした。

昭和30年代町名変更で前橋の由緒ある町名が消えた。と同時に近所付き合いも変わった。70歳代の施主とは古い町名の話で盛り上がる。

設計の仕事の上で幅広い雑学、経験はやはり大事なようだ。

墓参り

2007年01月15日 | ひとりごと
妹の命日に行きそびれてしまったおばあちゃんの分と合わせて母と墓参り。
20歳の1月15日の亡くなった妹の命日は成人の人も重なり、家族にとっては毎年一層つらい日だった。おちょこちょいの政治屋が変なふうに勝手に変えてくれたおかげで、すこし気が楽かな。

持病の喘息発作で自分が丸沼スキー場に遊びに行ってるわずかな時間の間になくなってしまった。当然最後を看取っていない。
のんきに帰宅したら家中の電気がついていて異様な様子。「なさけないよー」というおばあちあんの嗚咽を聞いてもことの重大さが理解できなかった。
遺体が病院から到着してようやく実感した。

だんだん冷えてゆく体のぬくもりを感じながらどうすることも出来ない。
葬儀には大勢の友人が駆けつけてくれた。せめて葬儀くらいはきちんとしてやろうと思った。出来るだけ良い記憶を参列者に残してやりたいと思った。
火葬場で棺と一緒に飛び込まんばかりの母の姿が目に焼きついた。

一方おばあちゃんは肺がんで医師から半年持つかどうかといわれ、そのとおりになった。告知は本人にはしなかった。肺から脳に転移し痛みはあまり感じなかったようだ。病院にもしばしば見舞うことも最後を看取ることも出来た。30年以上一緒に生活して、影響を沢山受けた人だった。娘が生まれてしばらくは元気でかまってもくれた。

娘はもう24歳。妹の生きた歳を越えた。自分はさらに34年も長生きしている。
このうえは順番を守ることが最後の親孝行だと思う。



玉木屋の鍋うどん

2007年01月14日 | ひとりごと
富弘美術館と星のやを見学。
普段は見られない裏廻りまで見られて収穫あり。いずれも作る過程のエネルギーを感じた。

富弘美術館は四角い箱に円筒が埋め込まれた建築。幕内弁当のようなつくり。
地元の視点で見ると渡良瀬川流域の豊富かつ良質な杉材がほんの申し訳程度に使ってあるだけだ、輸入の突き板が貼ってあり、石材も輸入材ですぐ近くが草里御影石の産地だったはずだがこれも外構工事に使ってあるだけで輸入品の石が主役だ。納得できない。
この形態なら世界中どこでも建てる事が可能だろうけど、個人作家のための極めて私的な存在の建築に果たしてふさわしかったのか。建築そのものはきれいな建物だが何か疑問が残る。

お昼はのむらさんに教わった玉木屋。旧勢多東村の神戸駅の近くの神社の前のうどん屋さんだ。
鍋うどんとお稲荷さんをたのむ。
鉄鍋にけんちん風の野菜(ねぎ、にんじん、大根、サトイモ、シメジ)とうどんが熱い。お稲荷さんつけて750円。
白菜の漬物がついているのが素朴で良い。古い街道沿いの古い民家の土間でまきストーブにあたりながらいただく。

星のやは高級リゾートだが生硬な感じが付きまとう。注意深く練っているのは解るのだが。歴史があるようでないようで。その辺の落ち着きはこれから出てくるのかな。のんびりするにはややサービス過剰か。建築も接客も。
とはいってもとまってみたい施設ではある。


シックハウスと有機リン中毒のシンポジューム

2007年01月13日 | ひとりごと
群馬会館で午後、聴講する。
結局文化と文明のぶつかりあいか。化学工業製品は安価に便利さを提供したが
しっぺ返しを受けている模様。危険性が使用者にはほとんど知らされていない。
建築設計者はいつも加害者になる危険性を持っていることを自覚しよう。

友人のお父さんの葬儀

2007年01月11日 | ひとりごと
立派な葬儀だった。
小学校からの友人でもあり、仕事の上でもお客さんであので故人とも何度も会ったことがある。飲食店をやっていたから如才ない感じの方であったが昔の写真を見ると昭和という時代があったことを思い出す。
同級生と隣の席になった。近況を交換したが忙しそう。家が近所だったので家にも行き来したことがあった。中学校の同窓会が6月に有るとのこと。
みんなどんな風になっているのだろう。

恵方巻

2007年01月06日 | ひとりごと
七草が明けない内にコンビにでは恵方巻なるものを売っていたので一つ買う。もっともコンビニらしく「ハーフ」サイズ。関西の習慣らしいが巻寿司を切らずに丸ごと売れるのだからなんともずぼらな商売だ。
目ざとい物流屋さんにかかっては何でもありで、元旦営業ですこしでも速く稼ごうというたくましさだが、これも競争原理の名の下の文化的後退であると思う。

こちらはといえば4日から本年の仕事を始める。
年が変わり今年の目標は家作りと新規の住宅の仕事の依頼と中断していた仕事の再開とが数件一気に有り。ますます忙しくなる。

年賀状が届く。最近お目にかかっていない友人はそれぞれ元気そう。
新しい住宅で新しい年を迎えたクライアントからも近況報告をいただく。

今年はお年玉付き年賀はがきの売れ行きが悪いそうだ。
しかし肉筆の年賀状を読むとあらためて気持ちがつながっている気がする。
来年は少しでも手書きで書き込もう。