2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

2014 ぐんまの家 設計・建設コンクール受賞

2014年10月31日 | ひとりごと


今年の2014「ぐんまの家」設計・建設コンクールでは事務所から応募した「ゆるまる家」、「ひかりの家」がそれぞれ優秀賞、住宅支援機構北関東支店長賞を受賞した。
建築主は共に30歳代半ばの方たちだ。少住宅ではあるがそれぞれテーマ性を評価していただいたようだ。

「ゆるまる家」は肩肘張らない家族がくつろぐことに徹した椅子式の生活が多い中では珍しい床座の生活。日本の住宅の歴史の中で続いた生活様式がDNAのごとく継承されていることに寄り添う素直な住まいで、古くて新しい住まい方の提案である。

「ひかりの家」は地方都市の中心部で光環境には恵まれない敷地条件の中でいかに快適に暮らせるかをトップライトの位置を工夫することで豊かな空間を生み出している。
また個室の在り方を問いなおす位置関係の提案で親子がどのように成長していくかを追求した平面計画である。
一方、デザイン優先に流されがちな住宅設計のなかで省エネルギー対策も怠りなく整備された住宅でもある。
住宅支援機構のフラット35Sの融資制度基準を満たした「省エネ」住宅はデザインだけでなく環境性能を追求したことで現代の住宅に求められる要求を満たした住まいとして完成度の高いものになっている。

事務所の担当者である横堀将之と建築主は同じ世代であり、世代感覚を同じくすることでよりテーマ性のはっきりした住宅となったものといえる。
今後の事務所の方向性を探る上でも重要な仕事であり、又受賞したことで外部の一定の評価を頂いたことは今後の励みとなうことでも有った。

一年の終わり。ハロウィーン

2014年10月31日 | ひとりごと
今日はハロウィーンの日ということらしい。
もともとスコットランドのケルト人の祭事をキリスト教会が受け継いだものらしいが公式教会行事でもないようだ。出典:Wikipedia
ハロウインというとアメリカで起きた日本人留学生のいたましい死亡事故をつい思い出す。

日本人の外国文化へ対する寛容と浅はかさ。
何でも言葉を短縮して取り込んでしまう適当さ、気ままさ。・・・スマホ、コーデ、エクステ、等々。
明治期の人が作った訳語は意味を必死に理解、咀嚼しようとした真剣さが感じられる。
最近の短縮語には表層のみに流れる現代日本を代弁しているかのようだ。

スコットランド 余市

2014年10月03日 | ひとりごと
スコットランドはUKから独立できなかったが、多くの自治権を勝ち取ったようだ。
10月からの朝の連ドラはなんと朝からウイスキー作りの話。
まだ十分にアルコールが抜けていない頭で観るとやや気恥ずかしい。

なぜかニッカウイスキーが好きで、サントリーのリザーブと同格のスーパーニッカをスコッチハウスアップルで長らくボトルキープしていた。
近年はシングルモルトの余市シリーズが好みである。10年ものの荒削りな味も悪くない。

竹鶴政孝についてはニッカのホームページ等http://www.nikka.com/80th/story/taketsuru/index.htmlで若干知っていたつもりだが先駆者の苦労に思いを馳せながら、夜静かに飲むのもこれからの季節、楽しみでもある。

ただ、ドラマ仕立ては必ずしもウイスキーを味わい深くしてくれるかどうか、やや心配でもある。
結構前作まで観ていたのだが、正直観る気持ちになれない。不思議なものだ。多分中途半端なイメージが固定化するのが嫌なのだ。
余市はTVの影響で賑わうかもしれないが人の波が退いた厳冬期に訪れたいと思う。

初めてスコットランドのグラスゴーを訪ねたのは11月であったが曇り空と、煤けた石造りの町並みがロンドンとは又ひと味ちがう印象であった。
マッキントッシュの建築の見学が目的であったのでスペイ川まで足を伸ばすことはかなわなかったが静かな街を探訪した。
宿泊したバーでおそらく日系企業の常連さんのためであろう「荒城の月」をピアノで演奏していた。
ちょっとTV番組のおかげで過ぎた時間を懐かしんだ。