2018 備忘録

思いついたことを書き残す。

建築士と地球環境の関わりの変化

2014年11月27日 | 建    築
12月6日にJIA群馬クラブが共催するセミナー「2020年省エネ基準適合義務化への冷静な対処力」が開かれる。
すでに開催告知がなされているが建築士の反応は今ひとつのようである。

建築士にとって最大の関心事は空間デザインであろうが社会の要請は空間の空気質に傾きつつある。
空間の空気質とは人間が生活するのに快適な温湿度環境をいかに安価に、光熱費を抑えるかという課題である。

演題にもあるように2020年には省エネ程度が現在の省エネ等級4が新築住宅において義務化になるということだ。
少しやっかいなのは仕様規定と呼ばれる現行規定が地域に応じた仕様を選択すればよかったのに対し、環境負荷計算を行って断熱気密方法を決定するという変化だ。

これらを適合させるために計算等に割かれる時間が発生するばかりではなく、大きな開口部や吹抜け等環境負荷の大きい建築計画が困難になる可能性もある。
社会の要請として法適合化はもちろん無視できないが今まで獲得してきた空間がどのような意味が有ったのか改めて考える機会でもあろう。

この基準については甚だ不公平な部分もある。
大雑把な判断基準もある。
たとえばエアコン使用が当然必要とされている点、
同じ地域でも都市部と郊外の微気候に違い対する配慮
伝統工法の切り捨て

断熱気密工法は欧州の基準をよく参照されるが本州以南においては年間通しての温湿度変化がまるで違う。
そもそも建築計画において日射遮蔽、通風と言った基本性能を補助するものとして冷暖房設備があるはずだ。
2020年義務化に向けて冷暖房設備への依存を極力避けるためにも負荷計算方法を自らの手中におさめる努力が必要だ。

今回のセミナーはその視点で考える良い機会となるものと思う。
より多くの建築士の参加が望まれる。
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瓢湖に白鳥が飛来。

2014年11月24日 | 建    築
今日、4ヶ月ぶりに瓢湖湖畔のTV番組に登場したお宅を訪問した。

「大改造 劇的ビフォーアフター」ABC、TV朝日2014年8月10日放送

東京のスタジオ収録でご一緒して以来だ。
施工に携わった株)太洋のほうでメンテに行っている報告は受けていたが、やはりその後が気になっていた。



番組では殆ど触れられていないが耐震性の補強の効果からか一昨晩の長野県北部地震の揺れも震度2でも大した揺れを感じなかったとのこと。
感覚的にはだいぶしっかりした印象との事だった。

また例年使用していた石油ストーブの出番がまだないそうだ。一年間の光熱費のデータ比較が楽しみとのこと。
洗濯物乾燥室も乾きが早くなり、大変役立っているとのこと。嬉しい。
結露が大幅に減り環境性能が明らかに良くなったと喜んでおられた。
一方密閉度が高くなり、白鳥の声が聞こえなくなり、やや寂しいとのこと。難しい。

TVでは編集の都合上放送されなかった地道に改善した耐震性や省エネのための断熱気密工事。
しかし施主に喜ばれているのは設計者としてもとても嬉しいものである。
4世代で賑やかに仲良く生活されているさまは、また大変羨ましくも思う。


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とにかく健康第一

2014年11月17日 | 自 転 車
久しぶりに足利市の「ココワイナリー」まで走る。
利根川を下り、大泉町から北上し足利の街を抜けワイナリーに到着。
昨日は収穫祭だったとのことだが今日も多くの来場者で賑わっていた。


足利の街なかはまだ紅葉は半分くらい。それでも渡良瀬河畔は冬支度を急いでいる風情だ。
旧日赤前の山裾の細い道を抜け渡良瀬橋のたもとから渡良瀬川を遡上し上電沿いに帰着した。
久しぶりの100Kmラン。

途中、旧新里村を通過する。
ここは武忠男さんの出身地だ。
まさか昨日亡くなっていたとは・・・
元気に遊んでいられる幸せを皮肉にも改めて感じさせてくれた。

運動には無縁であった自分が出会った自転車、一時期はBMIも正常まで行ったのだが最近ちょっと油断気味。
冬になり外にでるのが億劫な季節になった。
「風に向かって走ろう」。古いキャッチコピーだが、もう一度挑戦だ。
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突然の訃報・・武忠男さん

2014年11月17日 | 訃報
訃報というのは突然というのが多いのだが、同じ年となるとことさら突然と思う。
武忠男さんがまだ映電という会社をやっていた頃群馬中小企業家同友会の縁で知り合った。
「いつも明るく元気」というのはこの人のためにあるのかという人だった。
仕事の上でもご縁が有り、昨年の春には元気な姿を見せていたのに残念の限りだ。

さすがこの歳になると、いずれは覚悟しなくてはならないことだが、まさに一日、一日を大切にすることに尽きる。
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第21回JIA群馬クラブ建築展

2014年11月16日 | 建    築
第21回JIA群馬クラブ建築展が11月14日から16日までドイツの建築家「ブルーノ・タウト」ゆかりの寺である高崎市少林山達磨寺で開かれた。
今日は世田谷地域会との座談会も開かれ、地域会相互の交流も盛んになってきた。

最初の建築展は自分にとって開業間もない頃で、まだ実作もなく無理やりかき集めてパネル作りをしたものだ。前橋文学館での会場作りはもともと展示施設ではない場所で大変苦労した。
自分が地域会代表のときは「旧麻屋百貨店」の空き家を利用して開催した。
その後しばらくして取り壊されてしまったのだがやはり惜しいことをしたと思う。

自分自身あれから21年、齢を重ねた。早いものである。
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引戸

2014年11月08日 | 建    築
最近、開戸系のドアより引戸系のドアを設計で取り入れることが増えている。
考えてみたら自動車も後部席は引戸のファミリーカーが多い。
若いスタッフの話ではショッピングセンターなどで後部席に載せた子供が不意にドアを開け隣の車を傷つけたり、通行人に怪我をさせたりするのを防止するのに有効との判断が一般的なのだそうだ。

現代の日本の住宅デザインはまさに百花繚乱とも言う状況が続いているが、面白いのは必ず上下足履き替えのあることだ。
農作業で泥の付いた足を清潔にしないと気がすまないDNAがそうさせるのか。狩猟民族の人たちは靴をベッドに入るまで脱がないそうだ。

下足を脱ぐことで床座の生活が可能になり、椅子式の生活が持ち込まれ、洋風の生活になっても、しかしまだ家の中ではスリッパに履き替えても下足では暮らせない。
開戸は社寺建築では用いられてきたが軸組工法の伝統建築では引戸が主流であった。特に蒸し暑い夏を過ごすためには通風のために開放的な、可変性のある空間がずっと続いてきた。
一方、日本よりずっと寒い欧州などでは寒さ対策のために小さな窓、組積造のための建具の寸法の限界も有り、開戸、又は上下窓が主流であった。

南欧風のスタイルとかカントリー調とか言いながらしっかり引き違いサッシが入っていたりして日本らしい。
内部建具は一旦開戸系に移行したかに見えたが最近、引戸系が増えてきたようだ。

ちぐはぐさはあるにせよ、ようやく日本の暮らしに合ったものに収斂してきたということだろうか。
最近、住宅建築のDVDを見続けていたら、そんな傾向が感じられた。

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