12月6日にJIA群馬クラブが共催するセミナー「2020年省エネ基準適合義務化への冷静な対処力」が開かれる。
すでに開催告知がなされているが建築士の反応は今ひとつのようである。
建築士にとって最大の関心事は空間デザインであろうが社会の要請は空間の空気質に傾きつつある。
空間の空気質とは人間が生活するのに快適な温湿度環境をいかに安価に、光熱費を抑えるかという課題である。
演題にもあるように2020年には省エネ程度が現在の省エネ等級4が新築住宅において義務化になるということだ。
少しやっかいなのは仕様規定と呼ばれる現行規定が地域に応じた仕様を選択すればよかったのに対し、環境負荷計算を行って断熱気密方法を決定するという変化だ。
これらを適合させるために計算等に割かれる時間が発生するばかりではなく、大きな開口部や吹抜け等環境負荷の大きい建築計画が困難になる可能性もある。
社会の要請として法適合化はもちろん無視できないが今まで獲得してきた空間がどのような意味が有ったのか改めて考える機会でもあろう。
この基準については甚だ不公平な部分もある。
大雑把な判断基準もある。
たとえばエアコン使用が当然必要とされている点、
同じ地域でも都市部と郊外の微気候に違い対する配慮
伝統工法の切り捨て
断熱気密工法は欧州の基準をよく参照されるが本州以南においては年間通しての温湿度変化がまるで違う。
そもそも建築計画において日射遮蔽、通風と言った基本性能を補助するものとして冷暖房設備があるはずだ。
2020年義務化に向けて冷暖房設備への依存を極力避けるためにも負荷計算方法を自らの手中におさめる努力が必要だ。
今回のセミナーはその視点で考える良い機会となるものと思う。
より多くの建築士の参加が望まれる。
すでに開催告知がなされているが建築士の反応は今ひとつのようである。
建築士にとって最大の関心事は空間デザインであろうが社会の要請は空間の空気質に傾きつつある。
空間の空気質とは人間が生活するのに快適な温湿度環境をいかに安価に、光熱費を抑えるかという課題である。
演題にもあるように2020年には省エネ程度が現在の省エネ等級4が新築住宅において義務化になるということだ。
少しやっかいなのは仕様規定と呼ばれる現行規定が地域に応じた仕様を選択すればよかったのに対し、環境負荷計算を行って断熱気密方法を決定するという変化だ。
これらを適合させるために計算等に割かれる時間が発生するばかりではなく、大きな開口部や吹抜け等環境負荷の大きい建築計画が困難になる可能性もある。
社会の要請として法適合化はもちろん無視できないが今まで獲得してきた空間がどのような意味が有ったのか改めて考える機会でもあろう。
この基準については甚だ不公平な部分もある。
大雑把な判断基準もある。
たとえばエアコン使用が当然必要とされている点、
同じ地域でも都市部と郊外の微気候に違い対する配慮
伝統工法の切り捨て
断熱気密工法は欧州の基準をよく参照されるが本州以南においては年間通しての温湿度変化がまるで違う。
そもそも建築計画において日射遮蔽、通風と言った基本性能を補助するものとして冷暖房設備があるはずだ。
2020年義務化に向けて冷暖房設備への依存を極力避けるためにも負荷計算方法を自らの手中におさめる努力が必要だ。
今回のセミナーはその視点で考える良い機会となるものと思う。
より多くの建築士の参加が望まれる。