2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

秋の足音

2011年09月28日 | ひとりごと

午前中、設計のための現地調査で赤城南麓に出向く。
まだ夏のムクゲの花も咲いているが、尾花の穂もどんどん開いていく。
少し色づいた柿の実を見つける。足元には栗のイガが道路に転がっている。
胡桃の実も大きくなってきた。
といった具合で秋が深まっていく。

今週はUIA東京大会の行事で二日続けて都内に出た。
開会式は久しぶりにセレモニーらしいセレモニー。
空港並みの警備の会場で天皇皇后両陛下を迎え外国人も含め厳粛な空気に包まれた。
石原都知事は右翼の政治家と外国でも有名だがこのような席でもマイペース。
自分が一番偉いと思っているようだ。

丸の内地区の再開発がどんどん進んでいる。
地方との経済格差を思い知らされる街だ。
もっともその場所でうろうろしているわけだからそれはそれで雰囲気を楽しむことにした。

一級建築士受験の頃 受験生のゆかりさんへ

2011年09月20日 | ひとりごと
ゆかりさん
製図受験、がんばってください。
自分が製図の試験を受けたのはも32年も前のことになりました。

当時群馬では日建学院などという結構な塾はなくせいぜい建築士会の一日講習のみという状態でした。
そこで人気があったのは東京建築士会の学科講習で読売ホールで4回の講座でした。勤務先の申し送りで最初の年だけ早退が許され同時に4名受験するということで自家用車乗り合いで高崎駅「新幹線の工事中で空き地に無断駐車」から信越本線の特急あさまで連日通ったものでした。帰りは急行能登です。いずれももう廃止されてしまいましたね。時代の流れを感じます。

さいわい学科は一回で合格しました。試験会場は高崎経済大学でした。
製図試験は王子の中央工学校でした。当時は各県巡回したがここに定着したのです。1回目の課題は「幼稚園」でした。
それまでにいくつも設計監理の経験が有ったのですが与条件のきびしいなかで設計してきたので試験問題のような漠然とした仕事ははじめてであったのでまごつき、滑落。
二年目は貸事務所ビル。これはなんとか合格。群馬建築士会の講習会の」例題を頼まれて作っていたくらいだったですが、自分の勉強のためだからといって原稿料は踏み倒されました。ちなみに一流の建築家の方々の中には学科1回、製図2回というジンクスがあるやと(?)と伺っています。

建築士の資格は国家免許です。
自動車の運転免許とある意味いっしょですが、車の運転はだれでも運転できますが建築の設計は免許があっても誰でもできるわけでは有りません。
スピード違反でつかまるのと建築基準法違反(姉葉君)は一緒ですが良いデザイン、環境に対する提案、幸せな生活空間をつくること、これらを免許の条件としていないことは事実です。
さらに知識の悪用について倫理観という心の持ち方も試験では問われていません。(設問はあります。しかし計測はされていませんね)

その程度の資格ではあります。ですからこんなものさっさと取得して次の段階に移りましょう。
「いけー!」

まえばし赤城山ヒルクライム大会を観戦

2011年09月11日 | ひとりごと
9.11 まえばし赤城山ヒルクライム大会を観戦する。
デライトバイクぐるぐる会メンバーも参加しているので知人の山荘にて応援する。
ひさしぶりにα100カメラのレンズを旧ミノルタのAF35-105に換装し仲間を撮影することに。

重たいカメラを背負っての畜産試験場までの坂はきついので知人に託し、ロードバイクで現場に向かう。お世話様でした。
いつもは建築写真や植物など静止しているものを撮影しているが動標的であるレースの撮影となるとちょっと勝手だ違う。
そもそも近視なので目標の接近の視認に手間取り、次はなかなかファインダーに入らないという始末。手ぶれもかさなり鮮明な画像とならず残念。

2000台を上回る台数の自転車が坂を登っていく様は壮観だ。ピスタチオグリーンのジャージがひときわ目立つ。
早い選手の動きはやはり美しい。人のなりはわかるのだが自分のこととなるとまだよくわからないといったところ。
中間点なのでレースの盛り上がりまではわからないがそれぞれ真剣な表情で登って行った。沿道からも盛大な声援が飛びにぎやかなレース風景だった。


iは何のi

2011年09月04日 | ひとりごと

事務所の外部サインにはiマークが表示されている。
旧知の友人の家族が事務所の前を通りかかり、iの文字の意味についてあれこれ話題になったそうだ。
改めて聞かれたのでその意味を説明した。
これは欧州の駅などで見かける観光案内所(ツーリスト・インフォメーション)のマークからヒントを得たものだ。

全く見ず知らずの外国を旅行したりするとついこのマークを探したくなるものだ。
建築の世界において情報が過多なのか不足しているのか。また適正なのかどうか、一般の人々には判断が付かないことが多いはずだ。

現在所属しているいくつかの団体で建築相談窓口の係を引き受けている。
あいかわらずもめごとが多い。非常に費用がかかる建築に対してあまりにも安易に契約している事例も多い。

自家用車の様にショールームに現物が並んでいるわけではない。
飾り付け、巨大なモデルハウスで表面的なことはともかく、よく建築を理解できないまま結局敏腕な営業社員に説得されて契約していることが多いようだ。
一般にハウスメーカーはまず総額で契約してから細部の仕様を決めるようだ。設備機器一つでも価格には大きな違いがあるにもかかわらず簡単に契約してしまっているので後の祭り。ぼろぼろ追加費用が発生してしまう。極論を言えば総額を安く(口当たりの良い金額)で決めてしまってあとは手のひらで転がしてしまおうという魂胆だ。

自分たち設計者の評価は設計の良しあしで決まる。一般の企業であれば年間売上だの利益率など営利企業としては当然のことだ。
しかし建築家がこれらの評価ではかられた話を聞いたことがない。
設計にかかる費用は正当な額は頂戴するとして基本、設計のスキルを維持するための費用が捻出出来ればよしとするのが大半の建築家であろう。

真に消費者のために働ける基盤さえあればよい。自由な立場で建築に対する不安や疑問にこと得られるスペース。
建築を考える上で道に迷われている人たちのために少しでもお役にたてればという願いを込めて(アーキテクチアー・インフォメーション)のiを掲げてみた。