2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

平成最後の日

2019年04月30日 | ひとりごと

まもなく改元で「令和」の時代となる。
平成3年3月に開業し、後継に平成29年に引き継いだ身にはまさに平成の時代とともに有ったとの実感が強い。
昭和天皇崩御から今上天皇の時代31年。現皇太子殿下は自分より年下でありいわば次の世代の君主である。
今上天皇陛下にはUIA東京大会2011で初めて身近にお姿を拝見できる機会があった。各国の建築家の代表が天皇陛下に対する最大限の礼をもって接していたのは日本国民として誇らしい気持ちにさせるものだった。
日本の近現代での大きな変節点はやはり昭和20年の敗戦によって歴史上初めて他国の占領下に7年間置かれたことであろう。
占領側は当然懲罰的施策を打ち出し日本を物心に渡って弱体化させようとした。一方で本国でもできなかった理想を実現させようともした。

昭和、平成時代はこれらをいかに乗り越えようとして頑張った時代だと思う。
ただし米国追従によって既得権益を確保しようとする一部政治家によって国民の間に断層ができつつあり、AIなど人間よりも優れた知能の存在が独り歩きし始めた薄気味悪い現代である。作り出されてきた秩序が不気味な奔流の中に投げ出されようとしている。「令和」の時代はまさに人間力が問われる時代であろう。個人の尊厳をいかに守ろうとするかに腐心する時代が待っている。

日帰り電車の旅

2019年04月29日 | ひとりごと

休日に付きのんびり新幹線や有料特急は使わないで横浜へ。横浜といっても田園都市線の「たまプラーザ」から徒歩15分の「2つのアトリエ展  中村高淑(建築)中村直子」に拝見に伺う。中村さんは現JIA支部住宅部会長。先般のこちらのオープンハウスにご夫婦で愛車ビートル改で遠路来ていただいた。
円熟した破綻のないディテールに支えられたキリッとした中にも楽しい生活ぶりも伺える良いアトリエだ。

たまプラーザ周辺の住宅地は古い一戸建てから最近建てられた住宅、マンション、アパートと複数の種類の住宅から成り立っている。丘陵地の高低差が町並みに変化を与えこの時期新緑とツツジが成熟した環境を一層豊かなものにしている。



ここから長津田経由町田、鶴川と移動。休日なのか、休日にもかかわらずなのかわからないがとにかく大勢の人出。都心に出ることは有っても郊外の住宅地の様子までは知る機会がなかったが確実に日本のメインストリームがここにはある。もっとも居心地が良いかどうかは別問題。



今日のもう一つの目的地は鶴川の「武相荘」を訪ねることだった。戦中戦後の日本の外交に大きな役割を果たしたとされる白洲次郎・正子夫妻の邸宅の跡である。
美術館とカフェレストランとなっている。多数の来訪者のためカフェレストランは相当待たされる見込みだし、一人で黙々と食事をする場所でもなさそうなので外からちょっと伺う程度にし、茅葺きの主屋の中を拝見する。



四つ間取りの質素な座敷と白いタイルをはられたかつての土間の構成。主なき跡はやはりその雰囲気を維持するのは大変なこと。大勢の見学者でにぎわい故人をしのぶには平日を選んだほうが良さそうだ。北側の書斎の壁に一枚の額に「無駄ある家」に目が止まった。立派な住宅論であり人生を語ったものだ。出典は「縁あって」という白洲正子の著書らしい。早速アマゾンで注文する。平成から令和への改元が目前に迫った今日、昭和という時代に大きな足跡を残した人物の暮らしの名残を追体験した。




寒い週末

2019年04月27日 | ひとりごと
昨日に引き続き寒い。風も強い。榛名がくっきり見える。相馬原あたりの緑がくっきり見えるようになった。その上の黒い杉林、更にその上の落葉樹の森の新芽で明るい色に変わりつつある山麓。空気が透明なだけが春らしくない。

土曜日は高崎から水上まで旧型客車を牽引するSL列車が通る。汽笛の音につられ川畔に降りて通過を見守る。D51498はさすが幹線用大型機ならではの迫力で大井川鐵道の小型機より役者が上である。石炭の煙の匂いがときより舞い込むこの場所の楽しみの一つだ。


花冷え

2019年04月26日 | ひとりごと

町中ではもう葉桜になってしまったから花冷えというには似つかわしくないが今日は寒い。
しかしこの雨で畦畔の緑は一層鮮やかになってきたようだ。埃っぽかった周囲ももはや野草でどんどん覆われていく。
井野川河畔に仕事場が変わってからもうじき4ヶ月。自然の移ろいをこんなに間近で見られるのははじめてのことである。
あるいはそのような変化を感じられるようになったということか。

帝都医科大学附属病院

2019年04月25日 | ひとりごと

ドクターXではないので群馬県庁の昭和庁舎。結構ロケに使われている。今日は群馬インテリアコーディネーター協会の通常総会がここで開かれた。
もう会歴は28年に及ぶ。友人のすすめで当時の群馬インテリアコーディネータークラブの勉強会に顔を出させていただいて以来のことである。
開業直後のことで勢いよく始めてしまった住宅設計の世界で住宅設備のことや窓装飾のを始め実に多くのこと学んだ。
この歳になってひょんなことから役員になり事務局まで引き受ける羽目になってしまった。最後のご奉公と言ったところ。少しでも恩返しができればと思う。

内山峠

2019年04月24日 | ひとりごと

佐久市の現場に出張。上信道は退屈なので内山峠を久しぶりに登る。距離はこちらのほうが短く、時間は少し余分にかかる。ただしわずかな差である。
中仙道に並行して走る国道254動線は意外と大型トラックが多い。道はかつてのような悪路ではないからずいぶん楽になった。時々途切れ途切れに旧道の痕跡が見えるが厳しい道だった。

今日は生憎の雨模様。峠道は霧も出て深山幽谷といった風情そのまま。紅葉のときはさぞ見事であろう。
現場は龍岡城の近く。小さいながらも城下町の面影が残る。高札場のようなものもうかがえた。山間には不釣り合いな大きな寺「大梁山 蕃松院」が里山を背にちょうど桜が見頃。
帰路車を止めて一休みのパシャ。




連休前

2019年04月23日 | ひとりごと

連休などと浮かれようと思ったら3日出勤日だとか。事務所は完全週休2日。祭日を休んでいると出勤日数が足りなくなる。そんな仕組みを作っておきながらやはり調子が狂う。
10連休、羨ましい。

もっとも10連休浮かれている人たちをフォローしている多くのサービス産業の人達の存在を忘れてはならない。交通運輸系、外食産業系、その他面倒を見ているのだ。
つまり公務員や大企業の多くの人たちには結構な話でも多くの人たちが働いていることに心を寄せよう。

のんびり日曜日

2019年04月21日 | ひとりごと

二週続いて日曜日仕事だったので今朝は少し朝寝。午前中は生涯学習センターでのプラモデル展示会に知人が出品しているというので覗きに行く。
偶然にも中学校の同窓生を紹介される。前橋藩士の末裔である彼の自宅はまちなかでもひときわ目立つ立派な日本家屋。この通りはいまでも独得の雰囲気がある。
先方は自分の名前から当時を思い出してくれたがこちらは少々心もとない。50年以上も前の出会いである。12クラス有った学年だから同じクラスにならないとなかなかわからないものだ。



午後は弁天通り裏の「ヤギカフェ」から新しく工藤さんが始めた伊勢崎宮子町の「Heartland Coffee」にお邪魔する。かれはスコッチハウスの常連だったのでそのご縁で知っている。60才定年を期に開業したとのこと。高品質のこだわりの豆を提供していきたいと抱負を語っていた。長年の夢だったそうだ。ぜひ成功してほしいもの。



帰り道事務所の菜園に地植えしたハーブに水遣りによる。この気温だ。水を切らしたら可愛そう。頑張れといったところ。小さな葉が出始めている。

週末

2019年04月20日 | ひとりごと

一日穏やかな日だった。ここのところ井野川の河畔では野草が勢いよく伸び始めた。
矢車菊もあっという間にあちこちで咲き始めた。なぜか護岸とアスファルト舗装の隙間の隙間などに多く咲く。
足元が美しくないので撮影には手こずる。今日は無茶ぶりでILCE-7M2+FE 70-200mm F4 G OSS0でガードフェンスの隙間から撮影。春がどんどん進んでいく。

今週は先週に引き続き日曜日も仕事が入り、水曜にはメンテナンス工事の立会で御前様。そして東京出張と結構体にダメージが。久しぶりにゆっくりPCに向かい画像の整理。
ホッとするひとときである。桜の北上も進んでいる便りがあちこちから。うかうかしていられない。

満月

2019年04月19日 | ひとりごと

八幡様の桜も一気に葉桜。藤棚には藤の花も開花。平成最後の満月だそうだ。自分の中では平成は永遠に続く。新元号の時代は若い人たちに委ねよう。竹馬の材料を買い求めに祖父と芳町にあった竹材店を訪ねたことが有った。「きさく」もなくなり古い住宅もどんどん空き地にそして新しい住宅に建て替えられ景色がずいぶん殺風景になった。馬場川沿いには今も寺が残る。古い家並みが決してきれいなわけではないが家具られた材料で作られた町並みとやや狭い道路が落ち着いたが色を形成していた。商品住宅が立ち並ぶ町には地域独得の個性といったものは生まれにくいようだ。

東武浅草駅

2019年04月19日 | ひとりごと

鉄道は車輌も魅力だが仕事柄駅舎も気になる。途中駅のひなびたのもよいがやはりターミナル駅は駅らしい駅だ。
端頭型ホームも数は少ないが風情がある。中央前橋駅もそうだ。
都内ではやはり上野駅と東武浅草駅。今日は仕事とJIA行事でその2つを利用。



隅田川をゆっくりカーブしながらホームへ入っていくシーン、これはたまらない。
そして上野駅の地平ホーム。かつては客車を逆向きに推進で尾久から回送してきたものだ。
2時間近くの列車移動。退屈を紛らわすのには充分だ。


群馬大橋のつくし

2019年04月17日 | ひとりごと

自転車通勤のため群馬大橋を渡ったら今年もいつものプランターボックスに「つくし」を発見。幹線道路沿いのかつ橋の上という悪条件の中頑張っている姿が健気。
たんぽぽも咲いて小さな花ばかりでささやかな春といった感じ。



先週の人間ドックに引き続き心臓の検査で群馬中央総合病院に受診。人間ドックの結果と合わせて診断。やはり加齢がじわじわ進行している模様。主治医はこともなげに老化ですねの一言。まあ日常生活に支障はないとのことなので今まで通り生活を続ける。