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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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慈愛の念を持っていたら…北斗市

2007年10月08日 18時07分08秒 | Weblog
新弟子になって間もない少年が亡くなったニュースは、日本の国技の根幹に迫る大問題に発展そうです。
志を持って入門して来たにも関わらず、何もしないうちに命を落としてしまったた本人自身が最も悔しかった事でしょう。とても悲しく残念なニュースです。

相撲に限らず、オリンピック選手でも連日連夜、血の滲むような練習をして技を磨き、身体を鍛えて試合にのぞみます。
特に格闘技は、身体に対して記憶合金のような自動反応をさせて意識無しでも自動的に作動させれるような鍛錬が必要です。人と同じ事をしていては、その人を超える事など出来ないと考えるのが常識なのです。
これがは何もスポーツなどに限った事ではありません。

私が経験したトビ職の技能も鉄骨の鉄片にぶら下がって、鉄骨どうしを繋ぎ合わせる作業です。
これは身体能力をフル活動させなければ、目的を達するどころか、自分自身や周りの人達に大怪我をさせたり、命を失ったりする場合もあります。
昭和30年代後半ですが、私は自分の目の前で作業中に命を落としたトビ職人の事故を何度か見る機会がありました。

大工さん、左官屋さんなどの職人も弟子の頃は、先輩や親方から殴られたり蹴られたりのしごきを受けながら身体で仕事を覚えて行くものです。
私はトビ職の親方から、職能や体術における技は、体験する辛さや苦しさの量と比例するのだと教わりました。
辛い鍛錬の大きいほど、より優れた心技を習得するのだと…
しかしながら、今回の新弟子死亡事件ように、死亡させたらどんな理屈も当てはまりません。
しごきを与えるものは、相手に対し、慈愛の念に満ち溢れている事が100%前提です。

慈愛とは、思い遣る、可愛がる、慈しむ、大切にする、その人の立場になれる、と言う意味を持っています。
相撲用語で「かわいがる」を「いじめる」と間違って捉えられているのでしょうか。
激しい稽古、鍛錬はあくまでも慈愛の一端であったら…
スポーツ選手のOBの殆どは、激しく厳しい、しごきや鍛錬に耐えて今があると言います。

私も自身もしごいてくれた親方や先輩に対しては畏敬の念しか残っていません。
これは彼らが慈愛を込めてのしごきだったように思われます。

今日の北斗市は秋風が特に冷たくなったような一日でした。
写真は会社の裏で撮った枯れススキです。北海道はもう既に晩秋の様相…
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