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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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偉大な経営者は現場をよく知っている…北斗市~木古内~山形~仙台

2007年10月01日 21時31分00秒 | Weblog
偉大な創業者で経営の神様と称される松下グループの松下幸之助翁も、トヨタグループの豊田佐吉氏も、また世界のホンダの本田宗一郎氏も、世界の企業となる事を計算ずくで企業を創った訳では決してありません。
誰にも負けない懸命な努力と研究は勿論ですが、潮流、時勢と言う波に乗れた事も成功の要因でしょう。

彼らからその哲学や手法を学び、我々がそっくり真似をしても成功などあり得ません。
能力の違いもさる事ながら、時代背景、自己環境、時勢と潮流が異なる事も計算ずくで経営を行えるとした、それこそ超人的で神業を持った経営者と言えます。
上記の三人の経営者はいずれも汗まみれになっての物づくりの現場から企業を興しました。
彼らは汗まみれの中から様々な経営ノウハウを積み上げて行ったのです。

全国に200万社も存在すると言われる企業の殆どが我々のような零細企業です。
店頭公開も含め、市場で株式を上場する企業はこのうちの数パーセントにしか及びません。
この僅かな上場企業に、部材供給や下請け、孫受けなどを行って大半の零細企業が成立しています。つまり、労働者の大半はこの零細企業に属しており、この零細企業によって上場企業が支えられ、そして日本の経済が成立しています。

トヨタ自動車の年間1兆円とも言われる純益の多くが、下請け、孫受け業者達の汗の結晶だと言われています。大企業ばかりにスポットが当たりますが、それを支えている零細企業が注目を浴びることなどありません。天下のトヨタ自動車も、現場で汗を流す人々の存在を忘れた時、その屋台骨が瓦解する時でしょう。

現場とは何か…現場とは、エンドユーザー、社員、資材納入業者、孫受け、下請けなどに属する人々の状況や環境の事であり、彼らと一緒になって苦労や幸せを分かち合える経営者こそ、一流経営者と言えるのではないでしょうか。
とかく規模や利潤率だけが優良企業と評価されがちです。
特に工務店は、小規模であっても地域住民に慕われ信頼されている事が何よりも優良工務店の証しであると思われます。

写真は今日10月1日に訪問した山形県河北町のファース工務店、高梨建設㈱で撮りました。
私の隣が社長の高梨則夫さん、ご子息で専務の高梨順教さんです。高梨建設さんはこの河北町で何十年も工務店経営を行ってきましたが、まさに現場を知り尽くした経営をされています。
高梨社長の頑固さと拘りの家づくりはまさにこの地域の方々から大きな評価を得ています。
高梨建設さんを訪問し企業の在り方を再考…今日のブログテーマとなりました。

今日は、早朝列車で山形に行き、高梨さんや山形ファース会会長の東住宅産業さんと創夢空間さんを訪問して仙台に入りました。明日は仙台空港から札幌へ…
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