予期せぬ劇症肝炎、そして生体肝移植からの壮絶脱出劇!
がんばれ!肝臓くん。。
移植時の食事~③移植後2ヵ月目

10月4日が移植手術、11月中頃に食事を始め、2ヵ月経った12月初め、
でも相変わらず食欲は無い。
食欲は無いのに薬はたくさん飲まなければならない。
一時より減ったとはいえ、この時点で14種類。
錠剤を飲むには大量の水が必要で、液剤はその不味さから勇気が必要。
一日数回の薬の服用だけで手一杯で、精神的にもイッパイイッパイだ。
しかもやっとの思いで食事を口に流し込み、腹一杯で一息ついていると、
看護師さんが、見ていたかのようにやって来て、
「かんぞうさん、お薬飲みましたか?」 と。
ぇ~~、「今、やっと少し食べたばかりですぅ。」
と必死の抵抗を試みるも、
「飲み終わったら教えて下さいね~。」ルンルン。。と看護師さん。
(憎たらしいことに、ルンルンと楽しそうに見えてしまうのです。鬼っ!)
と去っていく。
食事を取る余裕さえ無かった、という感じ。
確かに妻も、姉も、「出来るだけ食べないと」と言いつつも、病院食メニュー
には同情してくれる。
悪い場所が肝臓だけに、きちんとカロリー計算されているのは勿論、塩分は
控え目、当然薄味、そんなに言うなら一日三食、毎日食べてみてよ、と言い
たくなる。
~12月の、ある日のメニュー~
朝食 : パン、ゼンマイの煮物(薄味)、カマボコ(醤油は付いてない)、
キャベツ・ニンジン・ハンペンの和え物(超薄味)
昼食 : ご飯、揚げ豆腐(超薄味)、ほうれん草のゴマ和え(薄味)、
肉じゃが(微妙)
夜食 : ご飯、焼きシャケ(何か味が独特)、里いも、サラダ(マヨネーズ)
基本的に制約は多いのだ。
・感染症予防の為、生ものは厳禁(魚、野菜、卵など全て)
・二時間以上作り置きしたものは×ダメ。
・野菜も必ず熱を加える(温野菜)。
・調味料は極力使わない。
・塩分控え目は当然。 etc・・・
特に閉口したのが野菜。温野菜はちょっと・・・
たまに生野菜ごときものが出てくるのだが、なんでも特殊な洗剤(?)で洗
浄したものらしい。
11月25日からは「自己管理表」も付け始め、水分摂取量も厳しくなる。
一日最低2リットルを課せられ、夜には看護師さんにチェックされる(自己
申告だけど)。
薬を飲む事で一日が始まり、水と食事で腹一杯、しかも病院食、こんな状態
なのに血液検査の結果は一向に良くならない。
あんな思いをして移植までしてこれじゃぁ、と思い悩んでいる時、先生が
「天使の声」を発したのを、聞き逃さなかったのは妻。
そこから姉の協力のもと、妻の逆襲は始まった。
でも、その事が、少しずつ食べられるようになる、大きなキッカケになった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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事情が事情だけに制約が随分と多いですね。
というか食欲がないし、
食事も進まない中で薬というのは
響だけでもきつくないですか?
僕の父も胃の大半を切り取った時は
意識的に気がつかなくても
胃が一口でも食べ過ぎたと感じたなら、
すぐに嘔吐を繰り返していたそうです。
やっぱりうまく食べられない、食欲がない…
それだけでもストレスって多いでしょうしね。
僕は単なる間食ストップの減量入院食で終わったのですが、夜中に室内に響く「ボリ…バリバリ…」というポテチの音がやたら恨めしかったです。
夜中にお菓子を食べる音、響きますよね。
いびきは我満出来ても、お菓子の音は我満出来なかったりして。
薬に影響のある食材がありますが、後に飲むことになる「アミノレバン」に至っては、これを服用する為、ご飯の量が減らされていたんですよ。
これが大変で・・・。