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母の入院

母が自らの誕生日に入院した。

90歳の誕生日。

リウマチ系から来る全身の痛みが酷くなったから。



治療は鎮痛剤と免疫抑制剤の投与が中心になるという。

思えば、前回、同じような症状で入院した(当時は外科、今回は内科)のは、

自分の前立腺がん手術の日。



なので色んなことが後手後手になり結構大変だった 。

これまで、

父も健在なので、通院等、極力両親二人に任せていたんだけれど、とにかく二人とも耳が遠くて、

まともな会話にならない。

看護師さんとも、もちろん医師とも。

どうやら、お医者さんの説明もよく聞こえてなくて理解していなかったみたい。


ここにきて、父もさすがに限界を感じたのか、病院関係は全てこちらに頼るようになった。

良いと思って任せてきたけれど、これからはさすがに...




もし、自分が元気で、ろくに病院にかかったことが無かったとしたら、上手く対応できるか、色々なことに、

って思うけど、なんと言っても、


自分が「患者のプロ」で、妻が「看病のプロ」のわが家。


なんか、これからの、老親二人の、一連の流れが、手に取るようにわかってしまう気がして、

それがいいんだかどうなんだか。




平成5年に二世帯住宅を建て、平成6年に両親、祖母と同居を始め、今年で28年目の共同生活。

当時妻は29歳。

同居歴だけなら、妻は「二世帯住宅のプロ」でもある。


その共同生活も、段々先が見えてきた。

そもそも、自分たちが自分たちの老後を真剣に考えなければならない時期。

でも正直、現状ではそれができない。


介護もそうだし金銭面も、家の処分さえも今は考えられない。

終活はどんどん進めてはいるけど、今後10年間の見通しが立たない。



今、自分にできること、と言うか絶対やらなければならないこと、

両親との生存競争に勝つこと、これに尽きる。



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