坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

公益法人の私物化

2009年04月15日 | 坊主の家計簿
 なにやら漢字検定の所の理事長が辞任するらしい。
 ばたばたしながらのニュース見学だったので詳しい事は知らんのだが、財団の私物化なんぞが問題にされているみたいである。
 財団法人漢字能力検定協会は公益法人であり、公益法人が利益を上げていた事も問題になっているらしい。

 ニュースを見ながら、「宗教法人はどないなっとるねん、宗教法人は」と思ったりする。
 宗教法人も営利を目的としない公益法人のひとつであるらしい!
 と、あえて『!』を付けたりもするのだが。。。

 住職修習に行く為の書類の中に、宗教法人に関するものがある。そりゃそうだ、宗教法人の代表役員にもなるわけだし。学生時代に特別講義を受けたのと、少しだけ自主学習会でやっただけなので、むっちゃ、疎い。「寺の住職とはなんぞや」と、仏教においての課題もあるのだが、そうか、宗教法人法も学ばなアカンねんなぁ。。。

 まあ、そういう状態なんだが、とにかく営利を目的にしてはアカンみたいである。
 ほな、布施になんで相場がありまんねん。あるいは、「○○円以上の献志』みたいなもんがありまんねん。あれは営利ではないのか?飲み屋の「ビール600円」と何の違いがありまんねん。両方共、その場を維持する目的であり、生活があるやろ。それは大切やろ。非営利団体やから餓え死ぬ覚悟でなければアカンのなら、そんな覚悟はないぞ。別にゴージャスな生活は出来ひんでも、仕事の為に軽自動車ぐらいは欲しいぞ。自分の結婚祝いに前から欲しかった3万チョイの自転車も買うぞ。清貧生活ではないぞ。飲みにも行くし、ラーメンだって食べるぞ。そういう生活をしてても『営利を目的としない』なんか?単に『仕事の違い』だけの気がするのだが。。。

 と、宗教法人の代表役員になる前に自分の首を絞めてみたりする。
 とにかく、税制面で優遇されているらしい。今までは寺サラリーマンだったから問題にならんかったが。
 飲み屋よりも、ラーメン屋よりも税金で優遇されている。その事を『当り前』だとは全く思わん。思わんが、宗教法人を捨てるつもりもない。

 本堂という宗教施設の稼働率は、寺によって様々だろうが、結構低いと思う。多くの寺はホテルとかなら間違いなく倒産するぐらいの稼働率しかないはずである。
 まあ、ある意味「少ない稼働率でも守らんとアカンから宗教法人」だったりするのだろうが、稼働率を上げる事=公益性とも云える。

 寺で葬儀という仏事が行われなくなりつつある。逆に云うと、他の仏事は出来る。変な話だが、葬儀の為に寺を空ける必要がなくなった。それこそ、毎日でも仏事として日程を抑える事が出来る。
 寺が葬儀をする場でないのなら、寺での仏事は毎日出来たりする。

 直接の布施、念仏の御こころざし以外にも、税制上で優遇されるという形でもって、「念仏申す生活を送って下さい」と、多くのこころざしがあるのだな。

調味料問題

2009年04月14日 | 坊主の家計簿
 引っ越しのプチ準備を始めつつ思うのだが、「醤油が。。。」「ごま油が。。。」と。
 そうなのである。いわゆる『調味料問題』である。
 まあ、最終的には捨てるしかないのだが、出来れば捨てる量を少なくしたいし、出来れば使い切りたい。マヨネーズは大丈夫である。最早諦めたし、ケチャップも同様。両方共、普段から余り使わんし。んが、醤油や油がなければ自炊が出来ひんし。困ったもんである。
 まあ、出来るだけ小さいサイズで買って、使い切るようにしよ。

名前だけの僧侶

2009年04月13日 | 坊主の家計簿
 タンガクラブで元所属寺の新人歓迎コンパ。
 まずタンガクラブサポーター総代からの乾杯の挨拶があり、飲み始めて、そのままずっと飲み続ける。。。
 
 これでうちの元所属寺に所属している僧侶数は19名になるらしい(得度式待ち2名含む)。ちゅうか、私が抜けたのは数に入れてたかな、入れ忘れたかな?酔っぱらってたのでよく解らん。。。
 うち、向こうの家族が4人なので、合計15人ぐらいが新規加入。この15人ぐらいが全て元々、元所属寺に関係なかった人。つまり『代々の檀家(門徒)』ではない。
 つまり、うちの元所属寺は、新しい真宗門徒を15人ぐらい生みだしたわけだ。
 15人ぐらい中、私も含めての数だが、いわゆる『僧侶』の仕事でメシを喰っているのは4人だけ。私が抜け、大番頭がビハーラ僧をメインにする事になったので、2人だけ。その他は、それぞれの仕事をしながら、得度をして真宗門徒として生きる誓いをしたわけでんな。

 これが200人ぐらいになったりすると、門徒数200人で、1人辺り年収の10%を寺に寄付すれば、寺は200人の平均年収の倍額が入る。平均が400万だとすると800万が寺に入る。800万あれば、教団に支払う金や、他の経費なんぞも引いても、十分に生活出来ると思ったりするのだが。
 まあ、教会方式なんだが。。。

 真宗門徒の全てが僧侶になったりすると、日本中に僧侶が溢れかえる。東西本願寺を筆頭に、多分、全国で2000万人ぐらいは真宗門徒なんだろうし。
 2000万人の僧侶。
 当然、珍しくもなんともなく、僧侶の価値がガタ落ち(笑)北陸なんぞ僧侶だらけ、っちゅうか、村や街、全員が僧侶だったりする事になるのだろう。役場の人も僧侶、ラーメン屋も僧侶、飲み屋も僧侶、郵便局の人も僧侶、葬儀屋も僧侶、寺の世話をする人も僧侶。
 当然、他宗から「真宗僧侶と一緒にするな!」とか云われて、仏教会から追放されたりして(笑)


  無戒名字の比丘なれど
  末法濁世の世となりて
  舎利弗目連にひとしくて
  供養恭敬をすすめしむ
  (親鸞)

漫画『親父』と『おかん』

2009年04月12日 | 坊主の家計簿
 さすがに20のガキに間違われる事はなくなったが、それでも年相応には誰も見てくれない。
 「苦労は外見に示すものではない。肝臓に溜め込むものである」(byエロ坊主)
 っちゅう事もないのだろうが、まあ。

 さっきまで御近所ラーメン屋に居てた。
 今日は久々に仕事で「おお、疲れたぜ。。。」っちゅう感じだったので、帰宅して爆睡。起きて、仕事帰りに取り込んだ洗濯物を畳んで、第一発目の内祝を発送して(量が多いので分けて発送)、御近所スーパーで買い物して自炊するか、それとも最近出来たラーメン屋に行くかを迷った末に、「え~い。今日はラーメン屋じゃ!」と。
 予想してた通りにJR最終で帰宅した時に一度だけ駅前で食べた屋台のラーメン屋が店舗を構えたみたいだった。支払いの時に、何歳か解らんが結構しっかりした兄ちゃんに質問したら「よく知ってますね」みたいな返答あり。
 腹が減ってたので最初にラーメン大盛り。屋台の時に麺の量が少なかったのでこれは正解だった。
 
 ラーメンを食べながら店に置いてあった漫画を読む。
 帰宅して検索したら、もりやまつる、っちゅう人の『親父』っちゅうのと『おかん』っちゅうのだった。
 え~。。。結構おもろかったし、ラーメンを食べた後にビールとつまみのセットを頼む。ビールが無くなったのでビールのお代わりも頼む。
 しめて2200円!高い晩飯や、っちゅうねん。。。
 
 漫画は両方共家族物語。舞台は大阪の下町。家族を守る為に必死になる『親父』と『おかん』の物語。
 プチインテリの私は、「これが国家の基本である。」なんぞと言いたくなるのだが、実際にやってる事や、情的な部分ではそのまんまやし。

 しゃて、私にもガキが出来る。っちゅうか、腹の中に居てるねんから『出来た』が正しいのだろうが、単身赴任中なので実感が薄いのだ。
 私の基本は「私さえよければイイ」でしかない。故に、ガキが出来れば「この子さえよければイイ」に必然的になる。「この子を守る為にはなんでもする」になる。と思う。執着バリバリのエゴ剥き出しである。

【我が言うところのごとし、阿闍世王の「為」に涅槃に入らず。かくのごときの密義、汝未だ解することあたわず。何をもってのゆえに、我、「為」と言うは一切凡夫、「阿闍世」は普くおよび一切、五逆を造る者なり。】(真宗聖典259より)

 『子』は親の私物化出来るものではない。
 けど、無関係な存在ではない。無関係な存在などあり得ない。
 関係性が『深い』『浅い』という差別心が当然出て来るのだが。。。

心を亡くす日々

2009年04月11日 | 坊主の家計簿
 夕方、還骨・初七日と、通夜一件行く為に位牌を取りに寺に行く。
 「え~。。。どれですか?」っちゅうぐらいに位牌がずらずらと。思わず笑ってしまう。うちって葬式寺ちゃうかったやんな。。。まあ、続く時は続く、っちゅうか、一気に来んでもエエと思ってしまうのだが、死ぬ人にとっては関係の無い話。一人一人のたった一度の人生。僧侶が忙しいもクソもない。

 っちゅうか、今日はデパートから内祝品が届いたので、発送作業もする。深夜になってようやく一息ついて、そろそろ寝る。

 忙しさにかまけ、また、次に行く所に対する期待もあり、別れの挨拶はサラッとしかしていない。ホンマにひと言「短い間でしたがお世話になりました」程度。まあ、結婚して別の寺に移る事は説明するけど。

 礼状込みの内祝の発送が終われば、とりあえず結婚に関するひと仕事が終わる。
 しかし、日々の仕事をしつつ、引っ越しの準備も始めんとアカンし、役所の手続もまだまだあったりする。

 今の寺での仕事が終われば、向こうでの生活が始まる。すぐに住職修習に行き、その為の準備もあったりするし、また、新米住職として、向こうでの新しい人間関係が始まる。
 小さなお寺なので、とりあえず生活する為に諸々の事も始めんと話にならんし、8月にはガキの出産もある。

 忙しいの『忙』とは『心を亡くす』と書く。
 
 亡くしてなかった時などなかったのかも知れない。けど、今の忙しい生活の中で、特に思う。
 有り難いし、申し訳ない。

事務作業

2009年04月10日 | 坊主の家計簿
 夕方から通夜。枕経も入って忙しい予感が。。。
 っちゅう事で、っちゅうか、やっとかんとアカンのだが、封筒にラベルをペタペタ貼って、昨日コピーして来た印刷物を入れる。43件なんだが、結構疲れる、っちゅうか、時間がかかる。
 よって、金本のホームランも見れずの一日であった。

 あ、住職修習に一緒に行く総代さんの法名を付ける。昨日連絡があって、すぐに「これや!」っちゅう名前があったのだが、意味や願いなんぞの一文を書いてメールする。後はプリントアウトして貰って、総代さんが気に入って貰えばそのまま。気に入って貰えなければ、考え直し、っと。

13時間寝る

2009年04月09日 | 坊主の家計簿
 休み♪
 だったので13時間爆睡。途中眼が覚めても「まだ寝れる」と気合で13時間睡眠。
 寝てばっかりも居られんので、支度をして外出。お買い物と、タンガクラブでコピー機を借りに出かける。いや、コンビニのコピー機って用紙の持ち込み出来まへんやん。
 合計400枚のコピーを済ませて、ゆっくりまったりと飲む。
 帰りに『ら』に寄って終了。

UFO

2009年04月08日 | 坊主の家計簿
 夕方の御参りを済ませて「明日は休み♪」だったので御近所温泉へ。マッサージ(機)三昧。
 「一昨日も来たよなぁ。。。」と思いつつ、焼肉ビール。
 素晴らしい。。。この御近所黄金パターンをするのはムッチャ久しぶりやんけ。。。と思いつつも体がヘロヘロなので、帰宅してさっさと寝る。

 そいうや、バタバタしてたので詳しく知らないのだが、北朝鮮からミサイルが撃たれたらしい。
 んが、北朝鮮は『ロケット』と云っているらしい。
 テポドン2号のミサイルなのか、人工衛星のロケットなのかはよく知らん。解らんかったらUFOでエエのんと違うん?
 「大変です。北朝鮮からUFOが発射された模様です」とやなぁ。

 イラクに大量破壊兵器はなかった。なかったにも関わらず戦争を始めたわけでんな。
 北朝鮮から発射されたのが『ロケット』なのか『ミサイル』なのかは知らん。北朝鮮は『ロケット』と云い、日本の多くのマスコミは『ミサイル』であるとする。
 解らんのなら、多くのマスコミに『視聴率を稼ぎたい』ということ以外に良心があるのならば、せめて『UFO』ぐらいにしとけ。
 ミサイルと決めつける事は、イラクの大量破壊兵器と変わらん妄想やろうが。

朝からパンク

2009年04月07日 | 坊主の家計簿
 出勤しようと思たら自転車がパンクしとるやないかい。。。原因はどこや、と探そうとしたら、そんな問題以前にタイヤがツルンツルンで「こらアカンわ」っちゅう状態。
 仕事が終わって自転車屋にタイヤ交換をお願いして、婿入り先の役所へ。
 その後に、大丸へ行き内祝のお買い物。
 バタバタしつつ、大谷派の役所へ行って書類の相談。
 「ふ~」と、晩飯&ビール。後にタンガクラブへ。
 根性で帰宅して、そのまま爆睡。

『目上』と『目下』

2009年04月06日 | 坊主の家計簿
 転出届けの為に市役所へ。諸々の都合で明日ぐらいには向こうの区役所に住民票を移して、住民票を取らんとアカンのだ。

 春。入学式に行く御参り先のガキがピカピカの学ランを着てるのを見て「君も大きくなったのぉ。。。」なんぞと思ったりする。
 なんだが、市役所は転出・転入で忙し、忙し。
 座って待ってたら、近くのバケモノ若坊主を発見。互いに近況報告なんぞをして「法話を頼むで」と、将来に法話の先生で来て貰う事を約束する。まあ、『青田買い』っちゅうやつでんな(笑)本来学者になるコースだと思ってたんだが、近所の住職の影響で学者にはならずに『ド念仏』の道を選んだ彼の法話は素晴らしく、5~6年ぐらい前だろうか?まだ20台半ばだった彼の『絵解き』(親鸞の生涯を絵で説明する)を聞いて、思わず泣いてしまうぐらいに感動的だった。基本の勉強がしっかりしている上に『ド念仏コース』なので、ホンマに良かった。教団は違うけど、絶対に来て貰お。

 その後に寺に戻って、大法要に向けての準備。
 帰りに腹が減りまくって、疲れまくってたので「焼肉ビール♪」と焼き肉屋で夕方から飲んで、帰宅して倒れる。。。

 復活。雑用、雑用と。

 そういや、中村雅俊の息子の中村俊太っちゅう役者さんが逮捕されたらしい。
 http://sports.nifty.com/cs/headline/details/et-ns-p-et-tp0-090406-0004/1.htm
 テレビでチラッとみて気になった言葉なんだが、役者を辞めさすらしい。
 え~。。。事務所の社長でもある『父』の言葉なんだろうが、なんかうっとうしい。事務所を解雇するのだったら解雇すればエエのだろうが、息子が役者を続けるかどうかは息子の勝手だろうに。
 思うのだが、親が子に対して「役者を辞めてもらうつもりです」とは、子は親の所有物であると云う事である。つまり、それが『甘え』ではないのか?甘やかして小遣いを与えたり生活援助したりするのと同じだと思うのだが。親子とも自立出来ていない。まあ、息子の方は解らんが、少なくとも中村雅俊は子離れが出来ていない。

 また、息子は31歳らしい。31歳にもなる息子に対して、親が偉そうに云う資格があるのだろうか?まあ、所属事務所の社長でもあるから、その立場として「事務所を辞めてもらう。これから彼が役者をやりたければ自分で仕事を探して来てやればいい」みたいな感じなら解るのだが、「役者を辞めてもらいたい」とは『親』が『子』に対して命令している事だ。
 それは、差別ではないのか?1対1の対等な人間関係ではない。
 まあ、息子が「俺の勝手にするぜ」なら構わないのだが、息子も「はい。お父さんの云う通りに役者を辞めます」っちゅうのは、なんかイヤだなぁ。。。

 女が男に従わなければならない、っちゅうのもうっとうしいし、子は何歳になっても親の云う事を聞かなければならない、っちゅうのも無茶苦茶うっとうしい。
 兄弟、姉妹でも、『目上』の人が云う事に従わなければならない義務なんぞ一切ない。
 従わなければならないのは差別の論理である。
 そして、多くはその事が差別だと思ってもいない。当り前だと思っている。

 そういや、某大学教授が居る。大谷派僧侶の大先輩である教授の講演の後に打ち上げで飲んでた。私たちは教授の席と離れていたので勝手にワイワイと。すると教授がビールを持ってやって来て「今日の話どうでしたか?」と、酌しに回って来た(笑)

 別の真宗の先生は、「君達はまだイイですね。君達は批判されるでしょ。私みたいになると誰も批判してくれなくなります。。。」と悲しそうだった。

 『目上』と『目下』。言葉使いも変わって来る。
 亀田兄弟は敬語を憶えなくてはならなくなった。敬語を使わない亀田兄弟に対してのバッシングがあった時に結構多くの真宗門徒は問題にした。
 対等を、平等を目指すが故に。

 『目上』の云う事に対して『目下』が無条件に従わなければならない論理は差別であるが故に、無条件に従わなければならない義務は一切ない。
 人間だから。

 中村雅俊が、事務所の社長として解雇するのなら解る。けど、親として「役者を辞めてもらいたい」とは、「どの口がヌカしとるねん」っちゅう話である。

おもてなし

2009年04月05日 | 南無阿弥陀仏の結婚式
 初めて行く家での法事。
 法事終了。着替えて帰ろうとしてたら、法事後の食事の準備をしてはった。
 参加者は20名程。テーブルに手作りの『ちらし寿司』が並べられ、タケノコの煮物等の他のもんも器に盛りつけてはった。

 なんか、こういう光景が新しく感じる。
 ほれ、法事いうたら、仕出し屋の出番みたいになってまんがな。「来週法事やから仕出し屋に予約入れとかんと」みたいになってまんがな。だいたいは法事の真ん中過ぎ辺りで「ピンポーン♪」と仕出し屋が料理を届けにやって来る。慣れないうちは「うわ、仕出し屋がやって来た。はよ法事終わらな」と少し焦ったもんだ。
 もしくは「料理屋を○○時に予約してますんで」なんぞとか。

 法事という大切な日だから、仕出し屋や料理屋。でも、それってサボっているだけだと思うのだが。確かに数十名分の料理を作るのは大変。後片付けも大変。だから仕出し屋や料理屋の出番になるのだろうけど。
 でも、私が呼ばれる側なら、仕出し屋や料理屋よりも、その家の手作り料理の方が御馳走だと感じる。

 利休「師よ。今日は師の為に堺随一の料理屋から仕出し弁当を持って来させました。」
 紹鴎「利休。。。そなたはまだもてなしの心が解っておらぬようだのぉ。。。」

 なんぞになると思ってしまうのだが。

 とは云え、やっぱし数十人分もの料理を作ったり、後片付けをしたりするのは大変。食器の問題もあるのだろうし。またその仕事が多くの場合『女の仕事』になっている現実もある。だから、仕出し屋や、料理屋に行くのも『あり』だと思う。
 でも、今はなんとなくの個人的感想なんだが、仕出し屋や料理屋が正しい『御もてなし』で、家庭で作った料理を出す事が『失礼にあたる』なんぞという傾向になっていないだろうか?

 なんぞと、法事の帰りがけに見た料理を見ながら感じた。
 いや、手作りのちらし寿司が美味そうで、美味そうで。

 「亡くなった父(母)が好きだった料理」「亡くなった母(父)がよく作ってくれた料理」「我が家の家庭の味」
 法事で、そうやって手作り料理を食べながら、亡くなられた人を思い出しつつ、亡くなられた人の思いで話をしつつ、「そういやさっきの坊主がこんな事を喋っとったのぉ」なんぞという法事が、なんか好き。

 準備は大変やけど、「これがうちの味です」と。仕出し屋や料理屋の『味』でなく、仕出し屋や料理屋に比べると味に自信がなくとも「これがうちの味です」と。
 なんか、準備の大変さよりも、『うちの味』に自信がないから、仕出し屋や料理屋に逃げている気がしたりする。

 仏前結婚式にばかり気が行っていたので披露宴は圧倒的準備不足だったし、娑婆の論理もあるので無理だったのだが、実はゲストの皆さんに一番食べて貰いたかったのは、うちのオカンの『鮭のおにぎり』だったりする。『塩味の焼そば』だったりする。『煮込みハンバーグ』だったりする。
 互いの家庭の味を、親と新郎新婦が協力して作って御もてなしをする。なんか、そんなのが好き。

行く人・来る人

2009年04月04日 | 坊主の家計簿
 所属寺の『仏青みたいなもん』に行こうとするが、体が動かん。。。夕方近くまでバタバタして「30分だけ仮眠して行くぜ!」だったのが、2時間仮眠してやんの。
 大幅に遅れたし、ダルいので辞めようかと思ったのだが、所属寺の住職に書いて貰う書類があったので気合を入れてイザ。

 『仏青みたいなもん』は1人1人の発表(ツッコミあり)の後に雑談飲み会なんだが、今回は花見。寺の向かいの公園で夜桜花見。
 花見が始まったのが22時近く。。。どうせえ、っちゅうねん(笑)

 見知らぬ人が居たので話しかける。4月から所属寺で働きだした人らしく、僧籍(戸籍の坊さんバージョン)も、その寺に変更するらしい。
 私は出て行く。出て行く為の書類等を書いて貰う為に行ったのだし。

 何やら大学院で教育を専攻していたらしい。少ししか話が出来なかったが、興味シンシン。

 私は僧籍が変わる。変わるのだが、現所属寺での4月29日の法要には「勝手に行く」宣言。ずけずけと寺に上がり込んで、他の所属寺に僧籍を置いている人たちと一緒にワイワイと着替えながら準備をして、勤行、勤行と。その後も変わらずに酒を飲む。
 報恩講も、大晦日も、きっと何も変わらない。
 まあ、実家みたいなもんやし。

 そういや、実家のオカンの誕生日やった。。。

誓いの言葉

2009年04月03日 | 南無阿弥陀仏の結婚式
 4月3日

 会議、会議。んが、仕事で30分ぐらい遅刻。議論が白熱したので終了時間1時間オーバー。

 終了後に住職になる為の研修(?)の書類に関して諸々聞く。不明な点は徹底して聞いておかんと。。。
 んで、それが終わったら会議後恒例の飲み会の為に居酒屋で待って居る人たちと合流。居酒屋にしてはチョイ高かったけど、美味かった。。。今度ヨメはんと行こ。

 居酒屋帰りに、祝儀のお返しの件でタンガクラブの三浦さんに相談。何が『本業』なのか知らないが、大丸の仏事ギフトの社長さんやし。

 っちゅう事で、心配だった2つの問題消える。後は時間との戦いでんな。動け、動け。

 そういや、居酒屋で飲んでた時に、恩師から教えて頂いた「2歩進んで3歩下がる」っちゅう言葉を紹介したら、みょうにウケる。まあ、全員真宗坊主やし。
 歩みを始めたが故に、自分を深める事が出来る。罪悪深重煩悩具足の凡夫である身の事実が明らかになった。

 んで、もって、意味なく、っちゅうか、私の仏前結婚式での『誓いの言葉』をコピペして寝よ。





      誓いの言葉  新郎 釈学生

 「個人になっとらんか?」
 この言葉は 私が大谷専修学院の 共同生活の僧伽において 何度も声をかけられ 指摘された言葉です。
 個人 すなわち 共に生き 共同生活をしている場においてさえ いや 共同生活をしているが故に 私は個人になり 「私さえよければ構わない」と。
 そして 私はその場の支配者になろうとし 心の中で あるいは実際に 共に共同生活をしている人を排除し それが上手く行かなければ その場から 逃げ出そうとばかりし続けました。
 私にとって都合の悪い人に対して 「あいつさえ居なければ。。。」と 何度思った事でしょうか。
 しかし そういう私に対して 先生たちは決して見捨てる事なく 「個人になっとらんか?」と声をかけ続けて下さいました。

 私 釈学生 俗名○○○は、釈尼○○ 俗名○○○○ と結婚するにあたり ますます私自身の煩悩の深さを 思い知らされます。
 この結婚式をするにあたり また それまでのお付き合いの中で 私はどれだけ これから夫婦として 共に生きて行く 大切な人を支配しようとして来たのでしょうか。全く 恥ずかしい どれだけ謝罪しても 足りない程の 罪を犯して来ました。
 しかし それが 悲しいかな 私自身であります。
 そして それが私自身である以上 これからの夫婦生活の中でも 変わる事があり得るとは思えないのです。私は変わらずに 傲慢な支配者で かつ 支配出来ない場からは 逃げだそうとする事でしょう。

 だからこそ 私は 今 如来聖人の御前にて また 親兄弟を始め 有縁の方々が居られるこの場において 夫婦として生涯を生ききって行くと 私が選んだ 釈尼○○ 俗名○○○○ との夫婦生活の中で そういう罪深き私自身を決して見捨てずに問うて頂いた 南無阿弥陀仏という歴史の中で 生きて来られた 諸仏としての恩師たちの教えを聞き続け 「悪いのはあいつの方や」と 私自身から逃げるのでなく 私自身の選びとして 私自身の課題として 如何なる事があろうとも この生涯を釈尼○○ ○○○○ と共に 夫婦として 生ききって行く事を誓います。

単身赴任

2009年04月02日 | 坊主の家計簿
 朝起きて、うぅぅぅ。。。体が重い。。。
 まあ、んな事も云うてられんので、仕事に出かける。

 帰宅後、諸々の雑用。これから鬼の様に
 
 1 住職修習の準備
 2 礼状&お返し

 があってでんなぁ。。。

 さっき、ふと思ったのだが、そうか、私はいわゆる『単身赴任』なんだ。しかも、新婚早々。っちゅうか、結婚して1日も一緒に住む事なく単身赴任なのか。。。
 まあ、こういうのも私の人生だ。
 しかし、ムコどのは思う。私はムコどのになったのだから、これからは私だけではないんだな。連れ合いにとっても、家族にとっても私は単身赴任なんだ。
 「今度来たムコはんは、どうしてはるの?全然顔を見ないけど。」
 「うちのムコは単身赴任してまんねん」
 っちゅう状態である。

 単身赴任。。。今までは『単身』が当然だったのだが、当然ではなくなった。
 その実感をもう少し深めたい気もするのだが、え~。。。ヘロヘロでふ。

毎日むこどの

2009年04月01日 | 坊主の家計簿
 先に3月〆

 一般会計           117420円
 医療保険             4740円
 家賃              32430円
 ネット              4410円
 携帯               3786円
 アマゾン             3904円
 電気代(2月分)         3667円
 ガス代(3月分)         3196円
 国民健康保険          30200円
 
 合計             203753円
 これに一括払いの年金の月割り14109円をプラスすると
 3月累計           217862円


 4月1日

 朝起きて、ホテルでメシ喰って、実家がある町の市役所へ。婚姻届を出すのに戸籍謄本が必要らしく、まだ取ってなかったし。
 市役所、むちゃ混み。戸籍謄本を取得した後に婚姻届を出そうとしたら、何やら、その市の市民ならば戸籍謄本は必要でないらしい。連れ合いは戸籍謄本を持って来てなかったので、私の戸籍謄本を持って連れ合い側の役所へ。
 
 その前に、昨日、結婚式会場から披露宴会場に移動中に倒れられた門徒総代さんの御見舞いに病院へ。意識不明だったとしか聞いてなかったのだが、意識も回復しておられ、言葉もハッキリしておられたので一安心。

 で、役所で婚姻届を出す。
 今日から私は『婿殿』なのだ。まあ、仕事の都合で1ヶ月は今の部屋に居てるので基本は変わらんのだが、名字も変わったし、婿殿は婿殿である。

 今日から、西原理恵子の『毎日かあさん』がテレビアニメになった。
 ついでに、このブログも『坊主の家計簿』を辞めて『毎日むこどの』に変更。

 『坊主の家計簿』は、現代の1人の僧侶の生活実態。
 『武士の家計簿』(http://www.shinchosha.co.jp/book/610005/)を真似たもん。
 個人的には気に入っている企画なんだが、今日からは独身でなく婿殿なので辞め。これからは、婿殿としての日記。
 ちなみに婿殿は5月末には住職になったりもするので、その時には『毎日住職』という名称に変わっているかも知らん。

 っちゅうか、今日はヘロヘロに疲れている中での思いつきなので、明日にはじぇんじぇん違う名称になっているかも知らんが。。。