坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

ドキュメント『狂気の正体』

2013年02月26日 | 坊主の家計簿
すっかりコタツで寝落ちしてしまっていて、ヒマなので、いや、ヒマではないのだが、ボケーっとしたいので録画していたテレビを諸々。

ドキュメント『狂気の正体』

http://www.ntv.co.jp/program/detail/21818236.html

連合赤軍事件で人を8人殺してしまった事で獄中に居られた方の話。

連合赤軍。今でも、正直、憧れがあったりする。だから、静岡市にある植垣さんがやっているスナックに行ったならば、私はむアイドルと出会った様な感動も出て来るであろう。

単なる殺人犯でもなく、単なる一個人としてでもなく、やはり「昔に好きだったアイドル」と出会った様な感動が出て来るであろう。テレビを観ていてもそういう感情が出て来たわけだし。

それは、昔に革命に憧れたが故である。政治思想云々もあるだろうが、例えば先日観た三島由紀夫の映画で森田必勝が出て来た時に「右翼や!」ではなく、思想の違いはあるにしても同じく革命を目指した人としての尊敬の念が今もあるからである。

ただ、今はそれを肯定しない。例えば重信房子と一緒にパレスチナに行った人と何度か会った時も、憧れもあるが、その人が今やっている事に対しては否定的であるし、好きか嫌いかで言えば嫌いなジャンルの人だ。だが、どこかで憧れもあったりする。が、肯定はしない。思想の偏り、過激性は人を排除する事にしか繋がらない。それが、如何なる大義名分、いかにも『正しそう』な、社会正義ぽくあろうとも、排除にしか繋がらない。で、私は排除が好きであるが故に、血気盛んな若かりし日に、いや、今もかも知れないが、正義をブン廻して排除を肯定する論理に立ちたい煩悩は盛んである。

敵を作り、同志を作る。そういう私の在り方に対して、某元(?)過激派先輩坊主は「お前はセクトが好きやのぉ…」と指摘して呉れた。『行動する若手念佛者の会』とかいうのを立ち上げた時の話だ。その先輩からは褒めて貰えると思っていたら、その先輩から頂いた言葉は私の期待にそぐわなかったが、今から考えると、しっかりと私を見守ってくれていたんだなぁ…と思う。

課題。信仰上の課題というのは人それぞれである。今の私は元革命家であった恩師が語る「信を弘誓の仏地に立てる」と、恩師が恩師の師に対して「先生も一緒に立ち上がりましょう!」と言った時に言われた言葉を噛み締めている。

課題。信仰上の課題は人それぞれである。

「世の中で一番問題なのは私自身である」
というのが、恐らく仏教という、いや、仏教全般は解らないので『真宗仏教』と限定するが、あくまでも私が救われる道である。

連合赤軍事件で8人の人を殺してしまった植垣さん。植垣さんには植垣さんの人生としての課題があり、その道は植垣さんしか歩けない。私の課題は、この世の中で一番問題な、厄介な私の課題は私の仏道である。

今日の某会議で、人権関係発表での私の発表部分は先日の『鶴橋デモ』でやる事を決めた。

「鶴橋大虐殺」というアジテーションをした中学生は、直接的には同じ運動をやっているお父さんの影響を受けたのかも知れないが、でも、私の心の中に「気に入らないヤツらはみんなブッ殺す!」というのは簡単に見つけられる。排外主義は、何も鶴橋デモをやった人達だけの問題でなく、「鶴橋大虐殺」を言った中学生を育てたのは彼女の父親だけではない。
もし仮に彼女の父親だけの仕業にするのならば、仏教は成り立たない。縁起を無視している。

在日コリアンに対する排外主義は、一部の運動団体だけの話しではなく、『排外主義』という煩悩を抱えた生身の人間存在としては全く同等である。同じ悲しみを抱えた存在として、全くの同等である。共に如来より悲しまれる存在として全く同等である。

erica-「恋、告げる」

2013年02月25日 | 坊主の家計簿
少し遠方の御参りの帰りに、教学研修院同級生の前座法話&親しい先輩の法話→会議→教学研修院で南御堂(御堂会館奥)に7時間近くも居ったがな。

お疲れモードで車に乗込む→自動で流れるAMラジオ。


♪もう戻らない もう止まらない あなたと出会った日から
おさえきれずにいる ワタシの気持ち
運命信じ この恋信じ 心解き放つよ
きっとそこからすべてははじまる

http://www.youtube.com/watch?v=F04h0szO5NI&feature=youtube_gdata_player

歌詞検索してみて「なんや、ラブソングけ?」と。てっきり信仰の歌かと思った(笑)
疲れてます。

鶴橋大虐殺

2013年02月24日 | 坊主の家計簿
【(参加者の女子中学生)「もう殺してやりたい。皆さんもかわいそうやし。私も憎いし」「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺やなくて鶴橋大虐殺を実行しますよ! そうなる前に自国に戻ってください! ここは日本です! 朝鮮半島じゃありません! いい加減に帰れー!」】

【第1部】「日韓断交」ほぼ関係なし! ひたすら罵倒とヘイトスピーチだけの鶴橋デモ(2・24) http://togetter.com/li/461548

【第2部】中学生の「鶴橋大虐殺」宣言に喝采を送る自称愛国日本人の絶望ヘイト街宣(2・24) http://togetter.com/li/461654

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2013年02月23日 | 坊主の家計簿
一機と三機の数はあっているが、原発の形とか被害とか建設技術の進歩とかは無視ですか、ゲンダイさん。



チェルノブイリ危機再来!屋根が崩落
【政治・経済】    2013年2月18日 日刊ゲンダイ掲載

作業員80人が逃げる
 なぜか日本の新聞は報じていないが、フランスの新聞「ルモンド」が衝撃的なニュースを伝えている。「チェルノブイリ原発」で、再び大事故の危険が迫っているというのだ。すでに80人の作業員が現場から逃げ出したという。

 ルモンドによると、12日午後、事故を起こした4号機の屋根と壁の一部が倒壊。建物の屋根が約600平方メートルにわたって崩れ落ちたという。ウクライナ共和国の原子力規制当局は、4号機の屋根が雪の重さに耐え切れなかったことが原因とみている。ヤバイことに、内部にたまっていた放射性物質のちりが外に漏れ出す危険性が高まっているというのだ。

「27年前に事故を起こしたチェルノブイリ原発は、事故直後、コンクリートで覆われ、核燃料は『石棺』の中に閉じ込められましたが、近年は老朽化した壁のあちこちに亀裂が見つかり、倒壊を懸念する声が強まっていました。そこで昨年春から、耐用年数100年の新たな鉄製シェルターの建設が始まったのですが、今回の陥没事故で80人の作業員が避難を余儀なくされたようです。内部には200トン近い使用済み核燃料が残っているだけに、倒壊が連鎖的に進めば大変な事態になります」(科学ジャーナリスト)

 チェルノブイリ原発は、廃炉まで100年以上かかるとみられている。たった1基の事故でさえ、この状況なのだから、3基もメルトダウンした福島原発の廃炉作業は一体いつまでかかるのか。

「福島原発では、4号機の燃料プールから、未使用燃料棒の取り出し作業がやっと始まったばかり。1~3号機は線量が高いために作業員が近付けず、原子炉内の様子が分からない。状況判断するための計器類も壊れていて、まさにお手上げの状態です。この調子だと、廃炉まで途方もない時間と手間が掛かるのは間違いない」(前出のジャーナリスト)

 廃炉まで100年もかかったら、また大地震に直撃される恐れもあるのではないか。

ご縁

2013年02月22日 | 坊主の家計簿
 3月末で車検切れなので、先日車検の見積もりに行って来た。新車登録15年、走行距離もそろそろ10万キロ。案の定というか、そろそろ色んな部品が傷んで来ていて、かつ『タイミングベルト』などというのもそろそろ交換しなければいけないらしい。
 車は『足』なので、故障されると非常に困る。「すいません、車が故障しまして…」と葬儀に遅れる事はあってはならず、「そろそろ買い替え時かなぁ…」ということで、本日、仕事の帰りにスズキとホンダのディーラー巡り。
 
 スズキは、今月25日発表のパレットの新型『スペーシア』というのが気になる。大型軽自動車(?)としては信じられないリッター29キロの燃費性能。燃費は大事なので、無茶苦茶気になるが、どうも面構えが気に入らない。面構えはホンダのN-BOXである。断然、N-BOXである。しかし、N-BOXの後部バンケットには装束カバンが入らない。今日、実際に試してみたら案の定無理。ディーラーの兄ちゃん一押しのN-ONEは入ったけど、やはり小さい。
 N-BOX+というのがあって、丁度ディーラーに帰って来たので試しに装束カバンを入れてみる。「おお!これはバッチシではないか!」と。N-BOXで装束カバンを入れるには後部座席を倒して積まなければならず、そうすると装束カバンがウロチョロする。納まりが悪い。

 見積もりでは値引きは同程度。まだ発表もされていないスズキの方が多少エエかな?ただ、ホンダも「決算月なので出来るだけ頑張らせて頂きます」との事だったので、値引きは同程度。N-BOX+の方が車両価格が14万程高く、燃費も悪い。まあ、その分、面構えも気に入っているし、パワーもある。

 迷う…。

 ホンダのディーラーさんが見積もり書に「出来れば名前と連絡先を書いて下さい」との事だったので名刺を渡す。
 私の名刺には法名も入っているので、「うちの母親も釋でした。あ、釋尼だったか」との事。大谷派門徒決定。「どこに住んでいるのですか?」と聞くと、大阪市内の某所。え…その近所に親しい先輩が沢山居てるんだけど…。思い出した様にディーラーの兄ちゃんが「そういえば、お寺の名前は○○寺です」と。え…思いっきり知ってます。というか、先日も一緒に呑みましたし、報恩講にも行きました。「あそこの前住職は大阪のドンやってんで」とか、要らぬ話を(笑)私もそうだが、子どもの頃は月参りに一緒にチョコンとしてたし。「今の住職さんは痩せた方ですよね」「そうそう、痩せてて…」と調子に乗って色々と裏情報を話しそうになったけど、シャットダウン。「親しくさせて、色々と御世話になってる先輩ですわ」と。

 という事で、14万円と燃費の悪さを『人間関係』というので納得させようとしている今現在。まあ、25日のスペーシア発表を待ってから決めよ。で、ホンダのディーラーの兄ちゃんに「買うから○○寺の報恩講に来なさい」というのはどうだろうか(笑)

「お前、今度単車に乗ったらしばき上げんぞ!」

2013年02月18日 | 坊主の家計簿
【無免許で単車を乗り回しては事故をおこして罰金を出して、それでも学校に居つかんちゅうのがおって、それに対して部落研の生徒が、「お前、今度単車に乗ったらしばき上げんぞ!」と、こう言うわけです。こういう言葉にこめられている、ほんとうの人間の温かさというものが、実は、なかなか感じとれないんです。】(河田光夫『親鸞と被差別民衆』より)

法話を一番先に聞くのは私だ

2013年02月18日 | 坊主の家計簿
 なんかバタバタしているわけであって、当然、気持ちの余裕なんぞも消え去って「忙しいとは心を亡くすと書く」云々の「やかましいわ!ボケ!!!」の言葉が響いて来る昨今。
 放ったらかし状態だった『南御堂2月号』を読む。「こら!Hが法話実習で喋っている時の写真に、俺の半身しか映ってないやんけ!」と、まあ、どうでもエエ事を。

【親鸞思想において、マナ識とは定散心であり、定散心を破りアラヤ識の仏性(無漏の種子)を開発する働きが阿弥陀仏の本願である。】(松田正典氏)

 という巻頭特集。

 少し前から気になっている言葉。

【良に知りぬ。徳号の慈父ましまさずは能生の因闕けなん。光明の悲母ましまさずは所生の縁乖きなん。能所の因縁、和合すべしといえども、信心の業識にあらずは光明土に到ることなし。真実信の業識、これすなわち内因とす。光明名の父母、これすなわち外縁とす。内外の因縁和合して、報土の真身を得証す。かるがゆえに宗師は、「光明名号をもって十方を摂化したまう。ただ信心をして求念せしむ」(礼讃)と言えり。また「念仏成仏これ真宗」(五会法事讃)と云えり。また「真宗遇いがたし」(散善義)と云えるをや、知るべし、と。】(行巻)

【真実浄信心は、内因なり。摂取不捨は、外縁なり。】(愚禿鈔)

 内因は置いておく。外縁。

【最清浄法界等流】(摂大乗論)

 まあ、聞法。

「あなたたちはこれから色々な所で法話する機会があるでしょう。その時に『法話を一番先に聞くのは私だ』という事を忘れないで下さい。」

 やったっけな?そんな言葉を頂いた事がある。

 念仏の僧伽。誰と共に聞法するのか?

【私たちが本当に如来の教法に遭うということは、現代社会でどのような生き方をしていようと、その人々を決して駄目だと言わぬことです。彼らのなかにも仏法があるのだと。だからぼつぼつと、目が覚めるまで、気づくまで、語りかけていく。これが「何等世界無 仏法功徳宝」です。どんな世界のなかへも出ていくことができ、どこにでも安心していることができるということは、仏法の世界でない世界はない、ということが開けているからです。たまたま遭うことのできた仏法をみんなと共に喜んでいこうというかたちで無仏の世界へ出ていける。】(竹中智秀『無三宝処への往生』)

 え~と、『葬式仏教』と『葬式坊主』と一部で邪視されつつも、日々働いております。

遇いがたし

2013年02月18日 | 坊主の家計簿
 facebookで書いたやつなので、内容、引用文、全くのノーガードでおます。要するに現代語訳とか、引用文書の説明なんぞも全くのノーガードでおます。
 でも、まあ、facebook内検索が出来ない(出来るのか?)ので、「いつも御世話になってます~♪」のgooブログにも。



 なんかバタバタしているわけであって、当然、気持ちの余裕なんぞも消え去って「忙しいとは心を亡くすと書く」云々の「やかましいわ!ボケ!!!」の言葉が響いて来る昨今。
 放ったらかし状態だった『南御堂2月号』を読む。「こら!Hが法話実習で喋っている時の写真に、俺の半身しか映ってないやんけ!」と、まあ、どうでもエエ事を。

【親鸞思想において、マナ識とは定散心であり、定散心を破りアラヤ識の仏性(無漏の種子)を開発する働きが阿弥陀仏の本願である。】(松田正典氏)

 という巻頭特集。

 少し前から気になっている言葉。

【良に知りぬ。徳号の慈父ましまさずは能生の因闕けなん。光明の悲母ましまさずは所生の縁乖きなん。能所の因縁、和合すべしといえども、信心の業識にあらずは光明土に到ることなし。真実信の業識、これすなわち内因とす。光明名の父母、これすなわち外縁とす。内外の因縁和合して、報土の真身を得証す。かるがゆえに宗師は、「光明名号をもって十方を摂化したまう。ただ信心をして求念せしむ」(礼讃)と言えり。また「念仏成仏これ真宗」(五会法事讃)と云えり。また「真宗遇いがたし」(散善義)と云えるをや、知るべし、と。】(行巻)

【真実浄信心は、内因なり。摂取不捨は、外縁なり。】(愚禿鈔)

 内因は置いておく。外縁。

【最清浄法界等流】(摂大乗論)

 まあ、聞法。

「あなたたちはこれから色々な所で法話する機会があるでしょう。その時に『法話を一番先に聞くのは私だ』という事を忘れないで下さい。」

 やったっけな?そんな言葉を頂いた事がある。

 念仏の僧伽。誰と共に聞法するのか?

【私たちが本当に如来の教法に遭うということは、現代社会でどのような生き方をしていようと、その人々を決して駄目だと言わぬことです。彼らのなかにも仏法があるのだと。だからぼつぼつと、目が覚めるまで、気づくまで、語りかけていく。これが「何等世界無 仏法功徳宝」です。どんな世界のなかへも出ていくことができ、どこにでも安心していることができるということは、仏法の世界でない世界はない、ということが開けているからです。たまたま遭うことのできた仏法をみんなと共に喜んでいこうというかたちで無仏の世界へ出ていける。】(竹中智秀『無三宝処への往生』)

 え~と、『葬式仏教』と『葬式坊主』と一部で邪視されつつも、日々働いております。

〈笑う門には福きたる~笑いは抵抗力・免疫力をたかめる〉

2013年02月16日 | 坊主の家計簿
【放射線の影響は、実はニコニコ笑ってる人には来ません。クヨクヨしてる人に来ます。これは明確な動物実験でわかっています。酒飲みの方が幸か不幸か、放射線の影響少ないんですね。決して飲めということではありませんよ。笑いが皆様方の放射線恐怖症を取り除きます。でも、その笑いを学問的に、科学的に説明しうるだけの情報の提供がいま非常に少ないんです。】(2011年3月21日 山下俊一氏)

山下俊一氏の上記発言を問題視している、多くは煽られ、また、自ら煽られ様としている自信喪失状態の方々は今晩放送の『世界ふしぎ発見』は観たかな?まあ、観てなくとも、多くの方々が知っているであろう笑と免疫力との関係を山下俊一氏を叩く反原発運動家は無視する。
まあ、健康よりも生命よりも、反原発の方が大事なのであろう。思想に、運動に偏るのは怖いこっちゃ。

〈笑う門には福きたる~笑いは抵抗力・免疫力をたかめる〉
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/135/genki135-3.html

甲状腺癌の発生率増加:現実か?幻想か?

2013年02月16日 | 坊主の家計簿
2008/02/19号◆特別レポート「甲状腺癌の発生率増加:現実か?幻想か?」 http://www.cancerit.jp/11595.html

2008/03/04号◆特別レポート「微小結節、大いなるジレンマ」 http://www.cancerit.jp/10775.html


医学の進歩によって多くの癌が発見される様になったという事は、福島での大規模調査によってかなりの甲状腺癌が発見されるという事か。
運動家は政治的なのでこういう都合の悪い話は無視するのだろうが、それ以外の人たちは参考程度にでも覚えておいた方がいいかも。

流転三界中 恩愛不能断 棄恩入無為 真実報恩者

2013年02月16日 | 坊主の家計簿
 学習会から帰るとアイアンシェフで「人生ドン底天才シェフ」云々。録画してあったので観た。

 日々の日常。ごくごく「当たり前」になってしまう、「当たり前」にしてしまう日常に絶えきれなくなってしまう。
「天才」と呼ばれる人の中にはそういう感性を持って居られる人が多い様な気もする。

 昨夜、「11.25自決の日」という三島由紀夫の映画を観ていた。多分、三島由紀夫の最後の演説を全部映画化したのは初めてなのかな?ドキュメントではありそうだが。音声は聴いた事があるが、映画で、ああいう形でハッキリとした音声と映像で見せられると改めて諸々感じる。

 三島由紀夫の演説に何故自衛隊員は決起しなかったのか?それは侍でなく生活者だったからではないのか?生活者である自衛隊員にとって三島由紀夫はテロリストにしか過ぎなかったのではないのか?当然、『自衛隊員』といっても色々な考え方の方が居られる事だと思うが。三島由紀夫のアジテートに乗って、自分の生活を、家族を、自分の人生を『美しい死』で飾る事よりも、誰からも評価されなくとも、毎日の生活費を稼ぐ為に、生きる為に、生活する事の方が重大だったのではないのか?
で、そういう所からの連帯が、例えば東日本大震災での自衛隊員の命がけの救命活動に繋がっているのではないのか?
 私は東日本大震災の被災地に行った事はないが、新潟での震災後にラーメンツアーで行った柏崎市で「自衛隊の皆さん、ありがとうございました」的な事を避難所の外に書いてあったのは見た事がある。その他、報道を通じても知っている。阪神淡路大震災にしても。自衛隊員は動かないのではない。
 確かに上官からの命令があったからからも知れない。でも、それだけではない気がする。それこそ『国士』としての活動の側面も震災支援にあったのではないのか?

 自衛隊の幹部は知らないが、『自衛隊』というのは『生きる事に苦手な人』というか、低学歴(私もだが)の人だったりも多いと思う。今はさすがに声をかけられなくなったが、大阪・ミナミを歩いていたら自衛隊から何度も勧誘を受けた事がある。

 また、
は元々『警察予備軍』だったはず。治安維持の為の自衛隊ではないのか?「警察の天下り云々」のセリフがあったと思うが、三島由紀夫が思っている様な『侍』でなく、生活者の為の自衛隊員ではないのか?

 44歳になりました。年老いた…。年老いた中年親父としては、治安維持が弱者の為にある事がよく解る。当然、限界はある。その限界が以前は許せなかったが故に、治安維持云々も認められなかったが、治安維持がなければ『弱者』は今よりももっと酷い状況にあるのではないのか?治安をつかさどる、まあ、『権力』というものに対する批判は、今の政治体制なら、基本的な治安維持を認めた上での批判でないとアカンやろ。と、体力も精神力も衰えて、「文句あるねんやったら何時でもかかってこんかい」と、ミナミで言えなくなって来たりしている現状があってでんなぁ…。増々情けなくなって来たりしています。

 若松孝二は連合赤軍の映画を撮った時にラジオ番組で、「結果云々よりも、ああいう熱い時代があった事を伝えたかった」と云う様な事を喋っていた。で、傷痍軍人の映画の後は三島由紀夫。
 若松監督の映画の中の三島由紀夫は、新左翼の運動に刺激される。森田必勝も刺激される。で、「このままでいいのですか?」と。三島由紀夫が保守であるのなら、「このままでいいのだ」と言ってもらいたかったが、焦る三島由紀夫が描かれていた。

 三島由紀夫の作品は一つも読んだ事がない。それこそ、市ヶ谷での演説ぐらいである。

 右翼活動家と、左翼活動家は似た様なものか。それと反するのが、保守なのかも知れない。そういう意味で私は保守だ。保守になった。いや、保守であろうとしたい。

 活動家は大衆を啓蒙しようとする。オルグでもなんでも。「大衆を啓蒙する立場」というのはどういう立場なのだろうか?大衆を啓蒙するのではなく、大衆を尊敬し、というか、紛れも無く私自身が大衆である、という様な事が必要ではないのか?
 言い方を変える。「大衆に還る」べきではないのか?
 当然、その『大衆』の中には、いわゆる『世間』から排除された人達も含む。被差別者も含む。被差別者も含み、三島由紀夫も含み、天皇をも含む『大衆』に還るべきではないのか?

 三島由紀夫の思想云々は詳しく知らない。ただ、三島由紀夫が『美しい死』、つまり、『美しい人生』を歩もうと思って居られた事はなんとなく解る。侍であろうとした、侍であろうとなかろうと『平岡公威(三島由紀夫の本名)』という一人の人間として比べようもない『美しい人生』を送られた事に代わりはないにも関わらず、『侍』として生きようとした。そういう迷いの衆生としては、私と全く同じである。
 私だけでなく、『人生どん底』と呼ばれる様な人生を歩んでおられる方々、例えばホームレス状態にある方々とも全く同じである。同じ人間である。

デマ

2013年02月15日 | 坊主の家計簿
〈阪神淡路大震災は、地震発生から3時間後に最大級の揺れがきたという情報を聞きま... 〉http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1157398806?fr=spn_tw_share_q
最初のデマはこれだったな。というか、Yahoo知恵袋で相談してたんか…

〈"震災後のデマ80件を分類整理して見えてきたパニック時の社会心理 - 絵文録ことのは" 〉http://www.kotono8.com/2011/04/08dema.html
リンクも充実

〈検証 東日本大震災の流言・デマ 荻上チキ/著 〉http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036218
本も出てます。

〈武田邦彦 (中部大学): 原子力と被曝 福島で甲状腺ガン10倍。国は子どもの退避を急げ!〉
http://takedanet.com/2013/02/10_6a83-1.html
あ、最新のデマです。

〈罹患率 とは - コトバンク〉http://kotobank.jp/word/罹患率

〈PKA先生による「有病率とスクリーニング発見率の間に生じる差」についての解説〉
http://togetter.com/li/372395

〈甲状腺癌スクリーニングを行う意義について考えてみた 〉http://togetter.com/li/377773 【そもそも積極的に「見つけようとして」いなかった甲状腺癌】か。福島は事情が変わってしまったか…。


【これらのデマの多くが拡散された背景には、上記のとおり「信じたい情報を信じる」という心理に加え、「重要な情報はみんなに教えてあげなければ」「こんな悪事は許せないので周知徹底させたい」という「善意」や「正義」がかなり大きなウェイトを占めていると考えられる。悪意によって発せられた情報も多いが、それが善意によって増幅するというのは、デマ対策を考える上でネックになる部分であろう。
この記事に多くの好意的コメントが寄せられているが、一件のみ「明らかなデマと火消しを混在させて真実を覆い隠す火消し記事。AppleStore(分配)と日本ユニセフ(着服)を一緒にすんなカス。」というツイッターコメントがあった。もし日本ユニセフが「着服」であるというのであれば、客観的かつ検証可能な、明確な根拠を示すべきである(根拠があればわたしも訂正に応じる)。しかし、「日本ユニセフは悪の組織なんだから着服に決まってるだろ」というレベルの根拠であればそれはデマと認定せざるを得ない。
このコメントのように、最初から頭ごなしに「真実を覆い隠すためだ」と決めつけ、「一緒にすんなカス」と感情的に批判する心的態度によって(本人は善意や正義や真実だと思い込んでいるにもかかわらず)悪意あるデマが生み出され、拡散され続けるのだということも確認しておきたい。】(松永英明)
http://www.kotono8.com/2011/04/08dema.html

【県民健康管理調査「3人が甲状腺がんと診断」…被ばくに関連付けたい芸人さん 】

2013年02月14日 | 坊主の家計簿
【県民健康管理調査「3人が甲状腺がんと診断」…被ばくに関連付けたい芸人さん 】
http://togetter.com/li/455242

「今回のような精度の高い超音波検査で大勢の子どもを対象にした調査は前例がなく、比較はできない」という言葉が端的なんだろうが、調査は福島だけで良いのか?
 不安を煽る事は福島差別に繋がるし、何よりもこれ以上のストレスの害を増やすべきではない。が、しかし、不安を感じてしまうのも人の弱さである。福島だけでなく、福島近隣でも調査すべきではないのか?福島第一原発事故由来だろうが、そうでなかろうが、国民の健康は大事だろうが。癌の早期発見は大事な事ではないのか?
 通夜の帰り道、車の中で震災直後から京大・小出先生を引っぱりだして来たラジオ番組では「『反原発運動家』というレッテルを貼って、そういう人達の意見を聞いて来なかった」云々の話があったが、それは今日では「御用学舎のレッテルを貼って」でも同じ事である。
 今回の甲状腺ガンの話も「福島第一原発事故由来ではない」と決めつける事も危険だが、同様に、他府県で同じ調査をやった場合に福島と同等の割合で甲状腺ガンが発見される可能性もある。
 確かな事は、甲状腺ガンが調査で発見された事と、「今回のような精度の高い超音波検査で大勢の子どもを対象にした調査は前例がない」という事である。

映画『神々と男たち』

2013年02月14日 | 坊主の家計簿
【弱さと貧しさを受け入れることは
 力に基づかない関係を他者と結ぶという差し迫った願いだ
 私の弱さを知ることで他者の弱さを自分のものとすることができる
 キリストに倣ってそうした態度が我々を宣教者に変える
 弱さ自体は美徳ではない
 だが弱さとは根本的な現実であり
 現実は絶えず作り変えられねばならない
 信仰と希望と愛によって
 使徒の弱さはキリストのそれに似て
 復活の神秘と精神の強さに根ざしている
 忍従でもなければ諦念でもない
 弱さは勇気を必要とし
 人間が真実と正義を守り力と権力の誘惑を断ち切るよう後押しをする】

映画『神々と男たち』の説教シーン。DVDから打ち出して、気になって検索したらカルロ・カレットという人の『神は来たれり』いう本の朗読だったらしい。そういえば「この章終わり」というセリフがあったか。

http://kingstone3.seesaa.net/article/283810717.html

いいなぁ、実にいい。by法然!っちゅう感じでっせ。あ、真宗的な法然ね。