坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

時衆

2010年10月30日 | 坊主の家計簿
 ♪いけいけガンコちゃん

 と、なんとなくNHKの朝の子ども番組の言葉を呟いてみたりする。いや~、本日、お疲れモードです。なんだが、夕方近くにコーヒーを頂いたので、これが寝れない。まあ、昼寝せんと延々やったし、気が張ってる、っちゅうのもあるやろうけど。よって只今焼酎お湯割でクールダウン中。

 ボケー、っとネットを見てたら

 iPadユーザーは年収や自由裁量額が高い積極消費型--cciとVRIが共同調査

 というニュースにブチ当たる。思わず笑う。ヘロヘロだったのだが、笑って元気になる。で、思わず突っ込み「そら、逆や!」

 iPadって、だいたい単体で使われへんやろ。Macの子機やろ。まあ、Windowsでも使えるのかも知れんが。つまり、基本的に必要不可欠なものではないわけでんな。生活必需品ではない。パソコンがなくては損する時代であってもiPadが特に必要なわけではない。携帯電話が必要な時代でiPhoneを携帯電話代わりに使ってる私もiPhoneに変えた理由の一つが「無料だったから」っちゅう事がある。iPhoneは無料。まあ、キャンペーンだったが、「これって一番安い携帯電話なんですよ」なんぞと言ったりするが、携帯でパケットフリーの価格でiPhoneは使えるわけやし。でも、iPadを買うには金がいる。携帯としてポケットに入れて持ち歩くには無理がある大きさであって、多分なんだが、iPadユーザーはパケットフリーの携帯ユーザーであると勝手に想像する。衣の裾にiPhoneは入っても、iPadは入らんぞ。
 で、まあ、そういうもんを買う人は、当然、『年収や自由裁量額が高い積極消費型』だろう。年収や自由裁量額が高い積極消費型だからiPadなんぞのものを買えるわけだ。
 これは同じく「高級ブランドのバッグを買う人」でも「流行に敏感な人」でも「新車を3年で乗り換える人」でなんでもエエと思ったりするのだが。

 そういや、帰宅して雑用かまして晩ご飯食べてる途中でやってたテレビ番組で「流行色は2年前に決められている」やったけな?そんなコーナーがあった。これはもう30年ぐらい前にオリコンやったけな?そんな雑誌で「流行色の動向グラフ」として流行色をグラフ化したものがあって、当然未来の流行色なんぞもあったりして「へぇ~」なんぞと思いつつ読んだ記憶がある。んなもん、「今年の流行色は」なんぞと雑誌でシーズン前に取り上げ、かつ、そういう色の服が大量に出回れば、そら流行するやろ。流行遅れというか、個人的好みの服を探す方が難しい。その辺で売ってる流行がてっとり早く手に入るわけやし。流行色は人民服みたいなもんやね。
 ちなみに坊さんの衣の色にも流行がある。定期的に法衣店からカタログが送られてきて「今年の秋冬の流行色は裏紅葉色」とか、「今年の春の流行色は薄木蘭色」なんぞと印度人モデルが着た法衣が紹介される。以前は男性だけだったのだが、最近は「それは性差別だ!」という事でもって印度人女性のモデルも登場して流行の色衣を着ている。。。え~、当然ウソです。

 とは云え、まあ、流行、っちゅうか、時代になんじゃかんじゃと支配されて生きてるわけでんな。

私が知らなかった皇軍

2010年10月29日 | 坊主の家計簿
 本日の初体験。

 1 墓標(?)を書く。え~。。。塔婆とか色んな言い方があるのだろうけど、墓石を建てるまでの間に墓に建てる木のデッカイやつを初めて書く。
 準備として先日福島の書道用品専門店(激安!)に『木簡墨』(http://www.kaimei1898.com/detail/item_se1601.html)っちゅう墨汁を買いに行った。ついでに「なんでこんなに安いねん」と筆を数本物色。なんせこっちは素人である。どれくらいの太さの筆で書いたらええのか解らないし数種類購入。ついでに位牌用の筆も購入。
 準備2として、本日近所にある村の墓地に墓標(?)を見学しに行く。書き方、知らんぞ。知ってるはずの前住職は死んでるし、他の地域と書き方も違って来るやろうし、村の墓地で見学。
 で、書く。『木簡墨』(http://www.kaimei1898.com/detail/item_se1601.html)恐るべし。ほぼ、にじまん。チョークですりすりする事なく、にじまん。ただ、乾きにくい。乾きにくいから「早く乾け」と扇いでたら「うわ!」と。日付の『二』の上の部分が乾いてなく墨汁たまり状態になってた所がはみ出る。え~。。。墓標はデッカイので明日紙ヤスリで削って処理しよ。

 2 接骨。
 2週間ぐらい前からやったかな?もっとやったかな?ちゃうわ、今月初めの葬儀の時には激痛状態やったし、1ヶ月ぐらい前からなんか?まあ、ずっと痛かった左肩。さすがに手に痺れが出た時はビビったが、まあ、「痛い」という事を除けば日常生活を送れるので放ったらかしにしてたんだが、本堂手入れも一段落したし、昨晩寺の通信を作ってたらエエ加減に「やってられるかい!」っちゅう感じの状態になって来たので、本日、散髪屋の帰り道に御近所接骨医の前で偵察したら待ち時間なく入れそうだったので保険を持って行く。
 何やら、左肩がどうてらこうてらではなく、鎖骨の裏辺りにある筋肉(名前忘れた)が痛んでいるらしい。諸々治療して貰って、ついでに筋肉の柔らかさを褒められたりして御機嫌になりつつ治療。
 しっかし、接骨って、柔道着を着た顔の四角いオッサンが出てくるもんだと思ったら、今日行った接骨医は太平サブローだった。筋骨隆々の太平サブローがマッサージしてくれたり、諸々治療してくれたんだが、ありゃ、プチ・ホストやな。まあ、勝手に決めつけたらアカンが、きっと女人はたまらんと思うぞ。その割にヒマだったが。
 初・接骨だったので治療費がナンボか解らんし、なんじゃかんじゃで1時間ぐらい治療してくれたので結構な金額を覚悟してたんだが、え~。。。1100円ぐらいだった。「初診料が入りますから今回はこれで。次回からは400ナンボで」という事らしい。400ナンボって、銭湯料金やんけ。銭湯のマッサージ4回分やんけ。「ホンマにそんな値段でエエんでっか?」と思いつつ、「これはきっとさっき出した健康保険を不正利用してサラ金から借りる商売なんだ」なんぞと妄想を膨らましつつ帰宅してママに言うと「そんなもんやで」と。知らなかった。。。1時間、まあ、3割負担の国民健康保険とはいえ、それでも400円ぐらい、っちゅうのは安いぞ。毎月、結構高額な保険料を払い続けて来たわりに歯医者ぐらいしかここ数年は行ってないわけやし、「払ってる保険料の分だけ元を取らんと」とは思わん、っちゅうか、まあ、どうせこれからバンバン使って行く事になるねんから今のうちは別にエエし、保険なんぞ「国民ボランティア基金」みたいなもんやねんし、相互扶助やねんし、別にエエのだが、まあ、しばし400円ぐらいで楽させて貰お。

 
 で、全然関係ないのだが、っちゅうか、まとめ切れないのだが、全く知らなかったシベリア抑留問題。あ、『シベリア抑留』は知ってたけど、戦後補償がされてなかった事にビックリ。
 いや、先日、御参りに行った先のお婆ちゃんと話しててでんなぁ。行ったらテレビが流れてて、「こんな事ばっかりせんと」と、国会の足の引っ張り合い報道を見て喋ってはったんだが、「6月に国会で決まった補償がまだやねん」と。「なんの話ですか?」って聞いたら、何やら亡くなった夫がシベリアに抑留されてたらしく、平成2年に銀杯と金一封は貰ったらしいのだが、その他の補償が全然ないらしい。話を聞いてみたらシベリア時代にやられた体で帰国してからずっと苦労してはったらしい。「病院に行くから朝早く来て」やったので、こっちも話をじっくり聞いてエエもんかどうか解らんかったのだが、まあ、圧倒的に早い時間の御参りだったので次の予定までは時間があるので諸々話を聞かせて頂く。で、読経。
 読経しつつiPhone持ってる事に気づく。読経が終わって「ちょっと待って下さいね」とiPhoneでネット検索。何やら「10月中旬までに書類が届く」みたいな事になっているらしいが、足の引っ張り合いで遅れているのかも知れん。シベリア抑留問題の団体も出てきたのでメモに団体名と電話番号なんぞを書いたりする。iPhoneバンザイ!
 
 ん?っちゅうか、シベリア抑留の問題は全然知らなかった。いや、日本人ですやん。在日コリアンには不当な扱いをしている日本政府でも日本国籍を持っている人に対する戦後補償はやっていると思ってたんだが、やってなかったのね。なんか、そのお婆ちゃんとも傷痍軍人の話、天王寺で傷痍軍人をやってた人達の話なんぞもしてたんだが、え~。。。大島渚の『忘れられた皇軍』の話ね。検索してね。でも、日本人相手なら戦後補償はきちんとやってると思ったら、おい。

 これは私の知識の偏りなんだが、シベリア抑留で見捨てられた朝鮮人捕虜の事は知ってても、ホンマに、日本人に対する事は全く知らなかった。いや、「知った」かも知れんが、憶えていない。『朝鮮人捕虜』といっても、当時は日本人である。んが、『二等国民』なんぞという偏見での差別でなく、日本人に対しても見捨てる行為って、おい。
 当然、理想は「差別なく」であるが、差別なく全ての人に対して、であるべきなんだが、それでも「いや、まずは身内から」っちゅう根性もよく解るのだが、その「身内」さえも見捨ててたら、そら、日本の戦後補償なんぞガタガタやわ。
 まあ、政権が民主党になって、ようやく、その「身内」に対しての補償が行われるようになったらしい。止めるなよ。「身内」だけで止めるなよ。

色々辛いぞ

2010年10月24日 | 坊主の家計簿
 地味な事務作業をひたすら。今日中にやっとかなアカンかったのだが、一気は大変やったのぉ。。。初めて使うソフトの使い方にムッチャ戸惑ったし。

 よって、放っといても痛い左肩が尚更痛い。要するに「ムッチャ痛い」。ん?「ムッチャ痛い」は大袈裟やった。今までの人生経験で味わった様々な痛さに比較するとそうでもない。んが、まあ、痛いもんは痛い、っちゅうねん。

 IT産業とは『目が辛れぇ~』産業でもある、なんぞと親父ギャグ好きの親父でも使わん親父ギャグでも書き込んで寝よ。

頭でっかち弱いを重ねる

2010年10月22日 | 坊主の家計簿
 え~。。。久しぶりのブログか。。。バタバタと外出ばっかりしてました。
 ちょっとショックな、っちゅうか、『身をもがれる思い』っちゅうか、そういう話を聞いたりして、こういう感情は初めてなので戸惑っていたりするのですが、戸惑いに向き合う事もなく、ただ、日々の用事に追われながらも心の中にその感情のしこりがあったりしています。故に、きっと誰かを捕まえて話をしながら泣いたりするのだろう。まあ、その事を知っている人と気持を共有したい、っちゅうか、心のしこりを吐き出したい、見つめたい、みたいなもんなんだろうけど。

 で、全く関係なく、宴会部長の失敗。
 先日の学習会後の飲み会。ここ数回前から場所が変わって大阪某所での会場。ほぼ馴染みのない町なのでどこに何があるのか全く解らん。とりあえず銭湯がある場所と、美味しいラーメン屋だけはチェックして行ったのだが、居酒屋は御近所の人任せだったのだが、先日は御近所さん来ず。
 ちなみに私は自転車で行っている。まあ、10数キロだし、電車プラス歩きよりも自転車の方が早いし、学習会前に銭湯に入れるし、ラーメン屋だって行ける。せっかくなのでプチ旅行気分なのだ。で、自転車なので居酒屋探しもなんとなく私の役目。「先に探して来ますわ」と。いつも利用している居酒屋は少し遠いし。その手前で発見したかったので。で、失敗。。。いや、御近所さんが「ここの居酒屋もエエでっせ」と言ってたので、他にエエ所もなかったので入ったのだが、「高いわ!」である。その分店内のムードも良く、味も良かったのだが、やっぱし高い。先に帰った先輩が5000円置いて行って、残金が1人3500円である。天ぷらも刺身も美味しかったけど、んなもんカップルで来るとかそういう感じの店であった。焼酎だって一番安いので400円だったし。ボトルキープもあったのだが、値段設定が高く「4合ビンで何杯取ってるの?」と聞いたら「8杯ぐらいっすね」っちゅう事だったし、ボトルセット料金が1人300円だったので「んなもん、ボトル頼んだら損やんけ」っちゅう値段設定やったし。
 帰路後悔する。あ、ちなみに居酒屋を出た後に残った2人でストーンズのベロマークがあるバーで飲んでたんだが、あそこは安いぞ。カクテル類でもだいたい500円。チャージがあるのかどうか知らんが、かなり安いし、エエ感じ。マスターもエエ感じで、他にノーゲスト、要するにわてわしか客が居てなくてわてらだけで喋ってる時は空気を殺してくれるし。
 あ、みっけ。

 http://www.inlifeweb.com/reports/report_1549.html

 近鉄八尾駅すぐね。

 で、宴会部長は二次会(三次会か?)の会場はバッチシなんだが、学習会会場近くの銭湯の場所もバッチシなんだが、居酒屋が甘かった。。。なので、諸々調べる。ムキになって調べる。サラリーマンが接待場所を調べるように調べる。諸々調べてiPhoneに登録。クーポンがある所もあるし。

 一番気になったのは鯨料理の立ち飲み屋台。

 http://r.tabelog.com/osaka/A2707/A270705/27026481/

 ここはかなり良さげなんだが、学習会後の接待会場としてはダメである。一次接待の後に「こういう面白い所もありますよ」と個別に接待するにはエエかも知れんが。
 
 なので、やはり無難に立呑みハルカである。

 http://r.tabelog.com/osaka/A2707/A270705/27017092/

 ここは、『立呑み』と書いてあるがネット情報では立ち飲みではないらしい。しかし、ネット情報を真に受けてもしゃーないので一応確認するのが宴会部長の勤めである。。。
 って、俺は何時から宴会部長になってんや。。。

 情報化社会。んが、そんな情報から漏れてもエエ店がある事は知っている。一番気に入っているバーは情報誌に紹介された事がないはずやし。情報誌に紹介された事がない、また、ネット上の情報サイトに紹介されていない、個別ブログなんぞにも紹介されていない店は、口コミ以外には存在しない事になっている。まあ、実際に店があるのだから店に行ってみりゃエエだけの話なんだが旅行者にとっては、ん?『旅行者』という言葉が適確かどうか解らんが、「何かに紹介されている」という安心感を求めるのであれば紹介されていない店は「あっても存在しない」事になる。
 まあ、実際に店をやってた側の立場からすると、一番強いのは情報誌でもネットでもなく『口コミ』だったりするのだが。飲み歩いている人達の口コミが一番強いし、よく来てくれるし。
 しかし、まあ、私が見事に情報化社会の奴隷になっている事に気づいたりもする。だって、見事に『八尾の頭でっかち』でっせ(笑)多分、住んでいる人よりも居酒屋情報&銭湯情報&ラーメン情報は知っているはずである。銭湯1件、居酒屋3件、ラーメン屋2件しか行った事がないけど。

 この前の書き込みでは良寛の詩を紹介してたのか。でも、私は禅宗は知ってるけど禅宗を体験した事はない。やった事がない。密教も知ってる(本を読んだ)けど、密教を体験した事がない。

 私は私の人生の中で初めての感覚を体験している。本でも読んだし、話でも沢山聞いた事。体験談は聞いたが、体験した事がなかった体験。

無用?

2010年10月15日 | 坊主の家計簿
  仙桂和尚は真の道者
  黙して作し 言は朴なるの客
  三十年 国仙の会にあって
  禅に参ぜず 経を読まず
  宗文の一句だに道わず
  園菜を作って 大衆に供養す
  まさにわれ これを見るべくして 見ず
  これに遇うべくして 遇わず
  ああ 今これに放わんとするも得べからず
  仙桂和尚は 真の道者


 地味である。地味な作業をしつつ、上記の良寛の詩を思い出す。
 
 昨日は会議でお出かけ。当然、っちゅうか、なんちゅうか、まあ、帰りに飲む。んが、朝からずっとバタバタだったので飲んでたら眠くなったのでさっさと終電少し前の電車に乗る。そのまま寝る。終着駅から帰りの電車はなく、しばし悩んだ後、歩き出す。調べたら6キロぐらいだったので。まあ、1時間少し。電車で寝たので眠気も飛んだし、iPhoneに入れてある聞いてない曲を聴くにも良い機会である。
 飲みは、一件目は会議の仲間達と。諸々話してて、なんか本堂の掃除の話になる。丁寧に床掃除をしている話を聞いて「うわ、すんげー」と、感動する。頭が下がる。なにやらお父さんがずっと掃除している姿を見て育ったらしい。で、今は彼の仕事らしい。
 力を頂いたので、折り畳み椅子なんぞも拭き拭きする。まあ、今日は拭き掃除よりも他の作業が多かったのだが。

 注文していたものが届いたとの事で、2件の店を回って取りに行く。注文ミス、というか私の勘違いで「部品、足りひん。。。」と再注文したのもあったりしたのだが、少し遠方での注文もあり、2時間少しのドライブ。
 ラジオで湯浅誠氏がゲストで出てた。「早く、国会議員にならんかい」と毎度の事を思い出しつつラジオを聴く。
 湯浅氏の仲間の大谷派僧侶の中下大樹氏(http://teranetsamgha.com/)。大谷派僧侶が全て中下氏の様な活動をしたら教団はすぐにぶっ壊れる。『葬式仏教』と揶揄されながら、まあ、ほぼ言葉の使い方では差別されながらも葬式仏教の最前線で仏教を繋いで居られる方々が大切なのだ。「御参りだけして何もしない」と揶揄され、言葉的にはほぼ差別されながらもそれぞれの現場で活動なされて居られる方々が大切なのだ。
 会議には事務方も来られる。事務方なくして会議は出来ない。
 
 サンガ(教団)には多くの仕事があり、多くの、様々な立場があり、役割がある。
 法主が門首になり、平等になったはずなんだが、「職業に貴賤なし」のはずなんだが。

 良寛の上記の詩は良寛の懺悔の詩である。『まさにわれ これを見るべくして 見ず これに遇うべくして 遇わず』である。決して自分がやっている事、自分達の仲間がやっている事を『真の道者』等とは言っていない。


 「世の中には無用の人は居てない。」という言葉に光を感じる事が出来るのは無用扱いをされている自分を見出す事が出来るから。

 チリの炭坑から救出された人達。
 「危険だから」と、

【一番危険な発破作業や、坑内の重労働は朝鮮人の仕事だった。(中略)落盤事故にあったり、竹矢来で腹部を刺し貫かれた朝鮮人もいた。牛や馬は死んだら代わりがきかんが、朝鮮人は死んでもまた連れてきたらいいといわれたという。】(http://homepage2.nifty.com/soyokaze/tatiso2.htmlより)

作業日誌

2010年10月13日 | 坊主の家計簿
 え~。。。結構香ばしい時間やのぉ。。。よう、働いた、エラいエラい。

 本堂に家具、ん?家のもんやない場合はなんちゅうたらエエのや?まあ、ラックとか諸々を並べる。
 本堂床は職人さんがレーザーの水平器でやってはったから水平。ラックも、まあ歪んでない。
 本堂、むっちゃ歪んどる。斜めに傾きまくり。しかも住居スペースに向かって傾いとる。一目瞭然で傾いとる。傾いとるとは聞いてたが、こんだけ傾いとるのを目の辺りにすると恐怖が走る。地震で倒れる側は住居スペース。死ぬ、っちゅうねん。子ども、まだ小さい、っちゅうねん。
 境内にまだ建物を造れるスペースはあるし、多分、建ぺい率も大丈夫やろう。小さい二階建てが次の目標。コツコツ貯めるぜ。

 っちゅうか、まあ、宗教法人名義の境内に個人名義の住居なんぞ建ててもしゃーない、っちゅうか、ややこしいだけなので、コツコツと宗教法人名義の貯金で造るので総代さん達に相談してからになる。ちなみに本堂床フローリング化も総代さん達からの提案やったし。

 真宗寺院の存在意義は専修念仏道場としてである。それ以外にはない。んが、その現実はカッチョエエもんであるわけがない。床がフローリングになったので、「座布団は30枚あったら十分やろ」という事で、新しめの座布団だけを昨日座布団カバーを注文して使う事にするので、古めの座布団10枚を一枚一枚ビニール袋に入れて棚の上に。使うかも知れへんし、まあ、何十年前か知らんが寄附されたものやし。門徒さんから寄附された、え~。。。あれはなんちゅうねんやろ。とりあえず高そうな飾り棚を拭き拭きして、「あ、引き出しを止める所が壊れてる」と木工用ボンドで治したり。管理人としての住職作業バシバシである。
 ちなみに私が今預かっている寺は小さいので境内も小さいし、かつ、雑草が生える場所も少ない。

【雑草という名前の草は無い】(昭和天皇)

 なんだが、管理人は抜かなければならない。けど、うち、殆どない。んが、少し境内地がある寺の管理人としての住職作業の結構大掛かりの仕事として『雑草抜き』がある事も知っている。
 作務衣の『作務』。衣着てるだけが坊さんの仕事やおまへん。

いま出来る事

2010年10月12日 | 坊主の家計簿
 本堂の掃除をしつつ、絶望的な気分になる。。。んが、絶望しているヒマなんぞないのでとりあえず動く。

 ネット以外の注文をしに、諸々の店舗巡り。いや~、お気に入りの商品に在庫がなくって、AEONなんぞでは本日まで10%オフのクソ忙しい時にも関わらず「メーカーが生産中止なら、近所のAEONに買いに行くから在庫を調べて下さい」なんぞと近隣店舗の在庫まで調べて貰った。結局なかったのだが。。。なので折り畳み椅子用の小さい座布団、え~。。。数年前に寄附して下さった数量にプラスして、全部の椅子に小さい座布団が用意出来るようにするのだが、この座布団カバー、本命断念。ネットでもエエのがなかったので結局ニトリで注文する。

 本堂の壁が、漆喰がエエ感じに古くなってて、掃除しても「もう、無理!私、そろそろ引退の時期やし」状態。なんだが、壁の補修する予算はない。コツコツを貯めんとアカンのだが、コツコツ貯めてる間の処置を考える。
 
 関連で、額縁である。丁度『一間』というのか?まあ、180センチぐらいの幅で、高さが30センチ程度の額縁があればなんとかなるスペースがあって、「お、そやそや、先輩からかなり前に貰った親鸞聖人直筆コピーの正信偈があったわ」と引っ張り出す。幅、172センチ程度。
 「額縁、額縁」とネットで検索。え~。。。額縁の通販。額縁に詳しくないし断念。実物を持って直接額縁屋に行って「これにピッタリのやつ」と注文するのが素人らしくてエエかも知れん。一応、ネット通販激安店の価格も参考にはするが、大阪の数店舗で決めよ。

 しっかし、法要までに間に合うのか?っちゅうか、手抜きしまくったら別に問題はないのだが、せっかくの機会やし。
 今日のメインは、まあ、買い物(っちゅうか、注文が殆どなんだが)に一番時間がかかったのだが、それでもメインは本堂の壁にかかってあった『坊さん椅子』の掃除である。「ある程度」までに2時間ぐらいかかったやんけ。使う事は今後ないだろうし、使う際には手入れが必要。そのまま座ると潰れる。なんだが、まあ、どれくらい前のものか知らないが、仮に100年として、100年前からのものであって、きっと寄附しはった方々が居られるねんやろうし。2時間ぐらい拭き拭きしたので、まあ、本堂の電気がなんとかなるのならばスポットライトでも当てたい気分なんだが、残念ながら配線はなんともならんので何時になるか解らんが配線工事が終わってからやな。
 20年後になるか、40年後になるか解らんが、本堂改築をするまでコツコツと手入れせんと。

二束三文

2010年10月11日 | 坊主の家計簿
 ネットで諸々お買い物。

 藺草履(いぞうり)って知ってます?ほら、坊さんが本堂で履いてる草履でんがな。。。って、うち、ないし(笑)
 
 今年の報恩講の時にバタバタしてて来て頂いた住職さん達にスリッパを出すのを忘れる。後から気づいて「申し訳ございませんでした」なんだが、まあ、藺草履代わりにスリッパ。特に珍しいスリッパではなく、コーナンで500円ぐらいで売ってるスリッパ。
 で、まあ、その時に「やっぱり藺草履あった方がエエですよね」と言ったら、来られてた中の最年長住職さんが、「金襴のスリッパでエエやん。」との事。まあ、うちの本堂は門徒席(?)の『外陣』の床は治したのだが、坊さん衣席(?)の『内陣』の床はベコベコで「藺草履なんか履けるか!絶対につまずくわ!」なので、金襴スリッパもネットで探す。ついでに藺草履もネットで探す。

 あ、藺草履(いぞうり)って、こんなのね。

 http://www.butugu-web.com/article/05_08/m9207.html

 一足5500円ぐらいします。他でもそんなもんです。5500円いうたら、私のホーキンスの靴がそんなもんです。革製のとっても歩き易く丈夫な靴と同じぐらいします。え~。。。高いです。
 なにやら別名『金剛草履』ともいうらしく、「金剛草履やったら安く売ってないかな」と、ちと探してみる。
 金剛草履は二束三文らしい(笑)

 http://gogen-allguide.com/ni/nisokusanmon.html

獅子吼

2010年10月10日 | 坊主の家計簿
 元所属寺報恩講。

【つまりここには、どんないのちを生きるものをも、皆等しく、皆悉く生かしている、そのいのちそのものもからする、私どもいのちを生きるものへの関わりが、その関わりを行(はた)らきかけと言うわけですけれども、行(はた)らきかけがあるのであって、そのいのちそのものがです。つまり無量寿そのものがです。「汝、無量寿に帰れ」「汝、無量寿に帰れ。無量寿に帰って、無量寿を生きよ」と呼びかけられている】(信国淳『寿命』より)

座布団

2010年10月07日 | 坊主の家計簿
 皆様、御存知でしょうか?座布団のサイズには決まりがあるのです。

 一番流通しているサイズ(55cmx59cm)は『銘仙判』。
 次に大きいサイズ(59cmx63cm)は『八端判』。
 次に大きいサイズ(63cm×68cm)は『緞子判』というらしいが、それよりひとつサイズの大きい(67cm×72cm)のを『夫婦判』と呼ぶらしいが、63cm×68cmぐらいの大きさで『夫婦判』となってる所もあったりしてややこしい。

 今日初めて知った事。

 以上、っちゅう事で、諸々回って諸々見て、諸々お買い物したのだが、座布団カバーは結局ネットで探してたりする。

私のもの

2010年10月05日 | 坊主の家計簿
 本堂工事。床だけなんだが、昨日は「明日から工事やんけ、荷物どけなアカンやんけ」とバタバタ。
 本日、工事開始。住職(私)、疲れてて御機嫌ナナメ。些細な事で怒ってしまう気分だったので、予定を変更して部屋でゴロゴロ。隣の本堂でガリガリと。あれは何の振動やってんやろ、なんかガリガリしてはった。床の改装→フローリング化の業者さんは総代さん所なので「御任せ致します」状態。なので、隣の部屋でゴロゴロ。ガリガリ音にも関わらず寝る、寝る。住職、お疲れモード。
 んが、まあ、そんな事も言ってられず、夕方から復活してお買い物。工事に関係するもの。まあ、ペットボトルとか、缶コーヒーとか。クーラーボックスと保冷剤も買った。これで明日からは「お愛想なくてすいません。ここに冷たいもの入ってますので飲んで下さいね」とサービス出来る。お菓子を食べる時の為のウエットティッシュも買ったし。
 そうなのである。私はバーのマスター上がりの住職なのでサービスにうるさいのである。
 
 はあ?「大工は出入り業者や?」はあ?なら坊主も出入り業者やろ。その出入り業者がどんなサービス受けとるねん。何を偉そうにし腐っとるねん。

 というか、やっぱし、こういうのって楽しいのぉ。。。お菓子は頂き物が結構あるのでざわざわ買いに行かないけど、「う~ん。。。今日は日本茶のペットボトルを飲んではったけど、ウーロン茶も買っとこ。あ、缶コーヒーも居るやろ。コーヒーが苦手な人は紅茶の方がエエし、肝臓が弱ってる人には大人のキリンレモンがエエやろ。なんぞと数種類購入。あ、栄養ドリンクも買っとこ。
 まあ、用意して、出すだけ出して、後は放ったらかし状態なんだが。

 ちなみに今回の本堂(外陣のみ)床フローリング化の費用では寄附は一切受けとっていない。
 と、言ったらカッチョエエのだが、厳密には、明日は御世話になってる御寺の葬儀に呼んで頂いたりしている。「フリーリングに名前を彫るべきか?」なんぞと瞬間考えたのだが、え~。。。足で踏む事になるので却下。
 総代さんの見積もりも、どう考えても安過ぎる。最終の値段がナンボになるか解らんが、見積もり段階では手間賃が安過ぎる。今日は3人の方が来られてた(見た時は)のだが、仮に日当1万5千円としても今日だけで4万5千円である。どう考えても無理。会社の儲けがない所か、赤字である。よって「フローリングに名前彫りましょか?」と聞きたい所なんだが、足で踏む所なので却下(笑)
 毎月、毎月、『御こころざし(いわゆる布施)』を預からさせて頂く所も多くあり、「法事だけ頼みます」とか、「葬儀だけ頼みます」とかいう所もある。そういう方々の名前をフローリングに。。。(笑)

 と、まあ、私は自慢している真っ最中である。
 自慢ついでなんだが、私が寺に来て1年少しであり、住職になって1年少しであり、会計をやり始めてから1年経っていない。半年である。で、この半年で内陣の畳を買い替え、本堂外陣の床のフローリング化である。偉いやろ~。
 これも私が滅私奉公してコツコツ貯めたお金。。。と言えばもっとカッチョエエねんやろうけど、基本、そういう事が好きだったりするし、別に滅私奉公なんぞしてないし。多分、明日の夜は「パパ、お疲れ。焼肉食べて飲んで来る」と、横暴パパ全快なんだろうし。まあ、千円で腹一杯のホルモン屋で安いビールで酔っぱらってから、毎度のバー遊びなんだろうけど、でも、贅沢やし。きっと、明日1日だけで5千円ぐらいの娯楽になるし。

 っちゅうか、まあ、住職の給料は宗教法人から受けとる給料やし、小遣いもその中からの捻出やし。
 本堂フローリング化工事は宗教法人の予算でやるわけやし。
 「でも、それも俺が他所に手伝いに出かけて貯めたお金やん」という意識があるから、もう、見事な公私混同。
 
 それが、私。『わたくし』という意識。

 私のもの。

 昨日紹介した『対極拳』(http://file.monokuronoanime2.blog.shinobi.jp/d87697e3.jpg

 「九条死守!」と「憲法改正!」の全く噛み合ない議論を天才・久米田康治が『対極拳』と揶揄して、思わず大笑いしてしまったのだが、今だったら

 「尖閣諸島は日本の領土である!」
 「尖閣諸島は中国の領土である!」
 
 と、対極拳。

【未那識は、何を何からえらびわけ、どうきめていくのか。四煩悩をふりかえってみると、誰にでもわかってくるように、<我>と<非我>とをえらびわけ、はっきりと区別し、これが「おれだ」ときめていくのである。】(太田久記『唯識の読み方』125頁より)

 尖閣諸島に中国船が来たら怒るのは当り前である。それが煩悩である。


 あ、下記の先輩ブログの記事、スンゲーです。

 http://maro.cocolog-nifty.com/maromaro/2010/10/post-d439.html

個々一番

2010年10月03日 | 坊主の家計簿
 ふ~。。。ようやく寺の通信完成。コピーは明日や、明日。今からコンビニ行ってられるかい。
 
 今月号は、永代経の案内と兼ねて、ちょっと書きたい事があったのだが、個人的恨みがムクムクと込み上げて来て、「あ、これは辞めよ」と断念。断念したら今度は「何を書こう。。。」と。
 で、昨日、ようやく半分完成、っちゅうか、半分、っちゅうても2枚の内の1枚は、表紙で永代経の案内だけやし(笑)
 今日、昨日の続きを書こうと思ったんだが、もう、文章、浮かばん、浮かばん。
 「あかん」と、銭湯に逃避する。とりあえず体をなんとかする。
 血の巡りは偉大である。ゆったりと銭湯に入ったら、「よっしゃ、楽勝やんけ♪」と。ああ、なんて単純な私なんだろうか。。。
 完成が深夜になったのは、録画してたK-1を見てしまった事と、永代経の別案内を「作るの忘れてたやんけ!」と、銭湯に入ってようやく気づいて、それをコツコツと作ってたから。

 しっかし、Kー1の選手の体、大丈夫なんか?いや、ステロイド。なんか、結構、多くの選手の体が怪しかったぞ。



【批評家は、彼の長いレスリングキャリアの中で彼こそがステロイドの「典型」であったこと、そして他のレスラーが同じく「メインイベント」の体格を得るために彼を真似たと主張します。

 それではレスリングからステロイドの排除を求めるハルク・ホーガンの訴えは、ジョージ・ブッシュが軍隊にイラクを離れるよう命令するみたいではありませんか?

Hulksterは答えます:「私は後悔はしていません。しかし、私は失敗を犯したことについては正直でありたい。私は若者に学んで欲しいのです」

「私がこのビジネスに入って、今現在25歳であったとすれば、私はロッカールームで何が起きてるかについて、分からないでしょう」

「しかし、私は1つのことを知っています。レスリングは全てが公明正大であることを証明する必要があります」

「それでは私は偽善的かって? イエス」

「しかし2007年現在の私は偽善的ですか? ノー。私はこれ以上の因果応報を防ぎたい思います」

「私は周囲に様々なことが起き、その中から生き残って、数多くの間違いを見てきて多くのことを学びました」

「私は、自分がまだ生きていることを神に感謝します!」】(http://sadironman.seesaa.net/article/50263259.htmlより)

企業戦士

2010年10月02日 | 坊主の家計簿
 おお、スンゲー!!!南国はん、ちゃうわ、今日は、南風秋子さんに指摘された『CAI』を『CIA』に変らずコピペして記事を書き換えたら、コメント欄も変るねんなぁ。。。いや~、偉大だ。goo、褒めたってんから、エエ加減にスマートフォンに対応してくれよ。gooのブログって、結構、大手やろ。「最初はgoo」で、これほど使いやすい、素人でも簡単に出来るブログはないぞ。だから、スマートフォンに対応してくれよ。。。iPhoneでは見難いよぉ。。。

 という事で、バタバタしてました。っちゅうか、やっぱし、29日に微熱で「しんどいのぉ。。。」と思いつつ、愛車(自転車です)で小1時間かけて八尾まで学習会に行った事が間違いだったか。学習会なので楽しいし、その後の飲み会も1次会が3時間半ぐらい。2次会で「おお!ベロやんけ!ベロ!」と、八尾にもあったベロの店、あ、ストーンズのベロね、「ベロの店なら信頼出来る」と、近鉄八尾駅前にあったロックバーで2時間ちょいやったかな?3時間ぐらいやったかな?まあ、微熱にも関わらず楽しく飲んで、小1時間、小雨に濡れながら帰ったのがアカンかったのだろうか?まあ、しんどい、しんどい。しんどいのだが、忙しい。

 忙しいのでちゃんとニュースを見れていない、つまり、阪神が優勝出来なかった事とか、全く知らないのだが、何やら、中国から釈放されて帰国した3人の記者会見をテレビニュースで少しだけ見る。
 感動した。。。企業戦士やな、あの人たち。あの会社が、中国とどういう取引内容なのか知らんし、あの会社が中国とのビジネスにおけるウェートがどんなもんか知らんけど、まあ、逮捕された4人がやっている業務内容の取引相手は中国政府なんだろうし、ライバル企業が居てるのかどうかも知らんが、金は日本政府から出てるのかどうか知らんが、それでも、中国政府とトラブったら不味いやろうし。あの人達は企業戦士やな。かっちょエエぞ。

 で、私は仏教戦士。。。なんか、違うのぉ(笑)
 月末までに仕上げたかった寺の通信を今日になってやってるし。しかも、まだ出来てない。残り2ページ(半分)でんな。

 詩吟で『親鸞聖人』っちゅうのが、あった。っちゅうか、お参り先の詩吟やっている人に聞いて、「本、写真とってもエエですか?」と、iPhone撮影。帰宅して、っちゅうか、今日、写真を見つつ、検索。


【北越の寒風 夜四更    門前 雪に臥す 若爲の情ぞ
 緇衣烈烈 救世の願い   珠數琅琅 念佛の聲 

   さむくとも 袂に入れよ 西の風
   みだのくにより 吹くと思えば
  
 當時の枕石 今猶在り   長く仰ぐ 南無 六字城】(『親鸞聖人』松口月城)

 っちゅう詩吟。

 ちなみに、間の

【さむくとも 袂に入れよ 西の風
 みだのくにより 吹くと思えば】

 という詩は、親鸞聖人が作ったとされる詩らしいのだが、まあ、真作かどうかは知らない。
 ただ、この詩吟の面白い所は、『北越』である所。実際の、まあ、伝説かも知れないが、まあ、『物語』としての実際の舞台は常陸である。モチーフになっているのは茨城県常陸太田市にある枕石寺である。

 単純に間違えたのかどうかなんぞは全く知らない。が、朝廷より流罪が許された後の関東でなく、流罪中の北越を舞台としている所にこの詩吟の特徴があるのでは?作者の意図があるのでは?なんぞと思ってしまう。
 その後に京都に帰る事が出来た関東と、流罪中の北越とでは意味が違う。
 が、この詩吟では、流罪中の北越を舞台にする事によって、より一層の過酷さを描きたかったのか、なんなのか知らないが、そこに親鸞聖人の

【さむくとも 袂に入れよ 西の風
 みだのくにより 吹くと思えば】

 を入れこむ。
 
 北越でも、関東でも、同じか。親鸞聖人の仕事は変らん。

【近江国の日野左衛門尉頼秋は、訳あって常陸国の枕石(地名)に流されていた。彼は偏屈な心の持ち主であった。
 あるとき、頼秋は借金の取り立てに行ったが失敗し、雪の夕べにやけ酒をあおっていた。
 そこへ親鸞と二人の弟子が一夜の宿を頼んできた。しかし頼秋は、「駄目だ。寒いから外で寝られないというのは真の僧侶ではなかろう」と追い出してしまった。
 その夜、観音菩薩が家の外で石を枕に冷たい地面で寝ている夢を見た。頼秋は驚き、後悔して一行を家の中に招き入れ、親鸞の教えを聞き、門弟にしてもらったという。】(今井雅晴『茨城と親鸞』168頁より)

 
 あ、10月2日より、関西ローカルか知らんけど、っちゅうか、リンクを貼ろうとして検索したら地上波は関西ローカルだった。。。

【ミニ番組「親鸞の道」
親鸞聖人ゆかりの地(京都、新潟、関東など)を、聖人の生涯の歩みやその土地の伝承を交えながら、美しいハイビジョン映像と女優の羽田美智子による情感溢れるナレーションでご紹介します。
【放送期間】2010年10月~2011年3月
地上波放送 毎日放送 ※関西地区のみ
      毎週土曜日 午後6時56分~放送
      (初回放送は10月2日午後6時26分~)※特番放送のため)
BS放送 BS-TBS(BSデジタル6チャンネル ※全国放送
      毎週水曜日 午後7時54分~放送
      (初回放送は10月6日)】(http://www.higashihonganji.or.jp/goenki/news/detail.php?id=184より)