坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

心を亡くす日々

2009年04月11日 | 坊主の家計簿
 夕方、還骨・初七日と、通夜一件行く為に位牌を取りに寺に行く。
 「え~。。。どれですか?」っちゅうぐらいに位牌がずらずらと。思わず笑ってしまう。うちって葬式寺ちゃうかったやんな。。。まあ、続く時は続く、っちゅうか、一気に来んでもエエと思ってしまうのだが、死ぬ人にとっては関係の無い話。一人一人のたった一度の人生。僧侶が忙しいもクソもない。

 っちゅうか、今日はデパートから内祝品が届いたので、発送作業もする。深夜になってようやく一息ついて、そろそろ寝る。

 忙しさにかまけ、また、次に行く所に対する期待もあり、別れの挨拶はサラッとしかしていない。ホンマにひと言「短い間でしたがお世話になりました」程度。まあ、結婚して別の寺に移る事は説明するけど。

 礼状込みの内祝の発送が終われば、とりあえず結婚に関するひと仕事が終わる。
 しかし、日々の仕事をしつつ、引っ越しの準備も始めんとアカンし、役所の手続もまだまだあったりする。

 今の寺での仕事が終われば、向こうでの生活が始まる。すぐに住職修習に行き、その為の準備もあったりするし、また、新米住職として、向こうでの新しい人間関係が始まる。
 小さなお寺なので、とりあえず生活する為に諸々の事も始めんと話にならんし、8月にはガキの出産もある。

 忙しいの『忙』とは『心を亡くす』と書く。
 
 亡くしてなかった時などなかったのかも知れない。けど、今の忙しい生活の中で、特に思う。
 有り難いし、申し訳ない。

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