《現在、知的障害者の定義は「おおよそIQが70未満で社会性に障害があること」とされている。この定義によれば、それに該当するのはおよそ2%になる。
「実は1950年代の定義はIQ85未満とされていました。それを現代に適用すると、16%もの人が該当することになります。つまり、16%−2%=14%の人がかつては『軽度知的障害者』とされていた人々であるということになります。
世間で普通に生活していくためにはIQが100程度ないとなかなかしんどいと言われていますから、この14%の人々は生きる上でかなりの難しさを感じている可能性が高いのです。》
元知的障害施設職員として恥ずかしいというか、何というか、単に知らなかったです。当然、過去に境界域、私は「ボーダー」という言葉で知ったけど、そういう人たちが居ており、また、市民運動系でそういう人たちとの出会いもあったけど、人口の14%も居るという事は、結構なショックでした。
多分、これは私の生き方に問題があったのだと思います。先に「市民運動系での出会い」と書きましたが、それ以外では常に優秀さに憧れていて、優秀な人の仲間入りをしようとしていたからだと思います。そして、気付こうともしなかった。
いや、違う。意識から切り離していた、無関心だったかも。「アホやなぁ〜」と思うだけで、その他には気にもしなかった。仲良くなろうとも、しなかった。だから、14%という数字に驚く。
何かと話題のアベノマスク。うちにはまだ届いておらず、私にとっては最早記念品になるだろう。でも、手作りマスクを作ったりする知恵もなく、また、手拭いをマスク代わりにする知恵もなく、自分から感染症知識を得ようと出来ない人にとっては大切な事なんだと思う。
当然、圧倒的大多数な人にとっては必要がないのだろう。でも、それが必要な人も居る。
恩師から「普通とは各駅停車の事を言います」と教えて貰った。世間で言う「普通」は急行だったりするのかも知れない。飛ばす駅があれば普通とは呼べない。