坊主の家計簿

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 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

公益法人の私物化

2009年04月15日 | 坊主の家計簿
 なにやら漢字検定の所の理事長が辞任するらしい。
 ばたばたしながらのニュース見学だったので詳しい事は知らんのだが、財団の私物化なんぞが問題にされているみたいである。
 財団法人漢字能力検定協会は公益法人であり、公益法人が利益を上げていた事も問題になっているらしい。

 ニュースを見ながら、「宗教法人はどないなっとるねん、宗教法人は」と思ったりする。
 宗教法人も営利を目的としない公益法人のひとつであるらしい!
 と、あえて『!』を付けたりもするのだが。。。

 住職修習に行く為の書類の中に、宗教法人に関するものがある。そりゃそうだ、宗教法人の代表役員にもなるわけだし。学生時代に特別講義を受けたのと、少しだけ自主学習会でやっただけなので、むっちゃ、疎い。「寺の住職とはなんぞや」と、仏教においての課題もあるのだが、そうか、宗教法人法も学ばなアカンねんなぁ。。。

 まあ、そういう状態なんだが、とにかく営利を目的にしてはアカンみたいである。
 ほな、布施になんで相場がありまんねん。あるいは、「○○円以上の献志』みたいなもんがありまんねん。あれは営利ではないのか?飲み屋の「ビール600円」と何の違いがありまんねん。両方共、その場を維持する目的であり、生活があるやろ。それは大切やろ。非営利団体やから餓え死ぬ覚悟でなければアカンのなら、そんな覚悟はないぞ。別にゴージャスな生活は出来ひんでも、仕事の為に軽自動車ぐらいは欲しいぞ。自分の結婚祝いに前から欲しかった3万チョイの自転車も買うぞ。清貧生活ではないぞ。飲みにも行くし、ラーメンだって食べるぞ。そういう生活をしてても『営利を目的としない』なんか?単に『仕事の違い』だけの気がするのだが。。。

 と、宗教法人の代表役員になる前に自分の首を絞めてみたりする。
 とにかく、税制面で優遇されているらしい。今までは寺サラリーマンだったから問題にならんかったが。
 飲み屋よりも、ラーメン屋よりも税金で優遇されている。その事を『当り前』だとは全く思わん。思わんが、宗教法人を捨てるつもりもない。

 本堂という宗教施設の稼働率は、寺によって様々だろうが、結構低いと思う。多くの寺はホテルとかなら間違いなく倒産するぐらいの稼働率しかないはずである。
 まあ、ある意味「少ない稼働率でも守らんとアカンから宗教法人」だったりするのだろうが、稼働率を上げる事=公益性とも云える。

 寺で葬儀という仏事が行われなくなりつつある。逆に云うと、他の仏事は出来る。変な話だが、葬儀の為に寺を空ける必要がなくなった。それこそ、毎日でも仏事として日程を抑える事が出来る。
 寺が葬儀をする場でないのなら、寺での仏事は毎日出来たりする。

 直接の布施、念仏の御こころざし以外にも、税制上で優遇されるという形でもって、「念仏申す生活を送って下さい」と、多くのこころざしがあるのだな。