坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

人の夢

2008年03月18日 | 坊主の家計簿
 3月18日

 食類  砂肝         147円
     もずく         81円
     水菜         100円
     ホタルイカ       99円
     ハンバーグ      140円
     湯葉         200円

 合計             767円
 3月累計         70174円

 ハンバーグってヘルシーやったっけ?まあ、焼いたら脂が沢山出て来たので、残りはヘルシーという事で。脂も取らんとあきまへんで、やっぱし。

 とは云え、さすがに昼食はヘルシーに湯葉うどん。あんかけにして食う。美味、美味。
 湯葉うどんを喰いつつテレビ。なんと、途中からだし、途中までしか見てないが上野千鶴子が徹子の部屋に出てた。本でしか知らなかったのだが、あんな顔して、あんな喋り方する人だったんだ。当たり前なんだが、無茶苦茶頭の良さそうな人やのぉ。。。それに誠実な人やのぉ。。。
 何やら新しく出した『おひとりさまの老後』という本を黒柳徹子が読んだらしく、それでの番組出演だったのかな?観ていた間ではその話題だったし。
 『誠実』だと感じたのは、「男も女も壊れるもの」であるとか云う発言があって、「私は壊して来た」というような事を発言してはったから。女性解放運動の老兵が語る言葉だけに「おお!」と。単純に「誠実な人やのぉ。。。」と感じた。まあ、昔は知らんが。きっと、多くの人を壊して来たのだろうし。

 そうなんっすよ。『壊れるもの』なんっすよ。それ程強くない。『強い』のはタマタマ上手く行ってるだけの話であり、『上手く行く』=『思い通り』なんだろうし。
 まあ、誰だって基本は『思い通り』に生きたいと思っているのだろう。『思う』なんぞそんなもんやし。破滅的に生きたい人にとってはそれが『思い』なんだろうし。『思い』に支配されて、思い通りに生きたい。

 テレビドラマ『あしたの、喜多善男』を雑用しながら見てた。
 雑用しながらなので、ちゃんとは見てないが、まあ、最終回だし。真奈美タンが出てるわけだし。
 ドラマの中で、「自分と他人を許す事」についてのセリフがあった。セリフしか聴いてないのだが。
 主人公の善男は相手を許す事が出来ても自分を許す事が出来なかった。というか、実際は相手も許してないのだろうけど。だから自殺しようと考えていたわけだし。

 『箱もの』の経費削減橋下破産管財人知事に対して、関西お笑い界の重鎮が批判の声を上げた。
 http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080317p102.htm
 大阪の人間は阪神とお笑いに関しては思考停止に陥る事が多い。だから『お笑い系弁護士』だった橋下氏が当選したりするのだろうし。
 だから批判するのだが、もの凄く当たり前の話だが、『ワッハ上方』が出来る前からも大阪はお笑いのメッカであった。
 また、違うニュースソースであったが、ワッハ上方は若手芸人の勉強の場であると。まあ、今日なら宇都宮まきちゃんが出演してるわけやね。だったら、吉本や、松竹等が共同で出資して運営すればエエだけの話ではないのか?例えばあのビルは吉本のものであり、吉本が大阪府に家賃無料で貸せばエエだけの話ではないのか?関西芸人の多くは吉本だろう。なぜ、吉本芸人育成の為に大阪府が税金を支払わなければならないのだ?冷静に考えたらエエだけの話ではないのか?

 箱もので同じく揉めているのがドーンセンター。
 こちらも反対署名の輪が広がっている。http://www.sukiyanen-dc.com/
 橋下氏の女性解放に対する思想は知らないが、女性解放に反対ならドーンセンターを聖域として残せばいい。センター内に他の施設を放り込む事なく、今まで通りに全く変わらずに聖域をして置いておけばいい。それで大阪の女性解放運動は終わりだし。
 例えば女性専用車両がある。大阪では時間制だったりするし、また1車両だけなのだが、あれが8両編成の電車なら半分の4両が女性専用車両だったりすると仮定する。当然、他の4両が満員のギューギュー詰めでも、女性専用車両には余裕がある。男女の社会進出は平等ではないから。ラッシュ時の乗客は男性の方が多いだろう。
 これを「女性の社会進出の為に必要な事」として規定してしまえば納得する男性はどれだけ居てるのだろうか?女性専用車両が『貴族専用車両』になってしまう。あれは1両、ないし、2両程度が妥当であって、多くとも8両編成なら3両ぐらいが限界だろう。半分が女性専用車両なら、女性の社会進出に関して賛成派の人達からも反感を買うだろう。
 男も女もナマモノの壊れものだし。
 ドーンセンターの存続も同じであって、他の施設の経費が大幅カットされ、ワッハ上方等の施設が売却・廃止・縮小している中でドーンセンターだけが現状維持なら、まあ、大批判の嵐だろう。それで大阪の女性解放運動は単なる貴族趣味になる。貴族趣味の殿堂としてドーンセンターは相応しい『箱もの』だし。

 これは別に皮肉でもなんでもなく、今の解放運動がそうなってない?どこやったか忘れたが解放会館から出た解同の支部もあったが、多くは大阪市の建物の中に支部があるのだろうし。
 また、これは飲み屋でよく聞く話なんだが、被差別の近くにいるが故に『逆差別』が目立つと。私は知らないのだが、何やら「俺等の学校にはクーラーなんかついてないのに、あそこの学校にはクーラーがついている」とか。他にも色々と聞いたが、まあ、「優遇されている」と。
 住宅なんぞ最たるものかな?被差別外の人は一般家賃の狭い部屋で、被差別の人達は安い家賃で住んでいる。いわゆる『解放住宅』という団地で。まあ、反感を買うわな。しかも被差別内の在日コリアン差別もあるみたいやし。これも反感を買う。
 私は、解同の人達に世話になったし、色々と教えて貰ったが故にしゃーないのかも知れんが、差別されていたが故の優遇はあって当然だと思っている。ただ、極端な、例えば「1000年間差別されて来てんから、1000年間優遇せえ」とかには納得しないが、多少の優遇はあって当然だと考える。当然、裏話も聞く。だから運動なんぞそれ程キレイなものでもないと思うが、それも人がやることだし。完全無欠の聖人がやる運動等ありえないし。
 ただ、行き過ぎれば行き過ぎる程、反感が強くなる。当然である。見た目は『優遇』なんだし。

 昼間に上野千鶴子が語っていた「男も女も壊れるもの」っていう視点は大事だと思う。
 誰だって壊れるものだし、決して聖人等ではない。
 何か意見を云う。それが多くの人にとって受け入れられる事がない意見であればある程、当然反感を喰らう。
 
 宗教でも、思想でも、国家でも、解放運動でも、『身内』だけを尊び、他者を批判する。
 日の丸賛成派は日の丸反対派を敵とする。その逆も同じ。そうやって『敵』にして、身内だけ、女性解放でいうのなら『女達だけ』を尊ぶ運動にする。『女達』という一つの『国家』にする、『身内』にする、『家族』にする。
 解放運動って、そういう意識から解放されなくて、何の解放なんだろうか?自分達『だけ』が特権階級として凝り固まるのなら、解放でもなんでもない。

 もう死んだが、某解同幹部のオッさんが死ぬ前に人を斬り裁く事が得意だった(まあ、今でもか。。。)私に、「人間なんてたいして変われへんで」と云った事がある。
 それは私に対して「人を斬り裁くな」という事なんだろうが、同時にその言葉だけを捉えると「人間なんてたいして変われへんで」という平等観の中で、某解同幹部は対等にされていなかった。対等にされていなかったが故に『解放同盟』だったのだろうし。
 
 上野千鶴子なら「男も女も壊れるもの」という平等観。
 共にプライドが高く、思いを傷つけられる事をイヤがり、思いを傷つけられると壊れる存在。弱く儚い存在。

 あ、『儚い』って、『人の夢』って書くのやな。憶えとこ。

 解放は人の夢でなく、事実に立ち返る道。夢なんぞ『思い』でしかない。