坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

謝罪の品格

2008年03月06日 | 坊主の家計簿
 3月6日

 雑費  エスカップ12      628円
     歯磨き粉         298円
 食類  ふりかけ2        216円

 合計              1142円
 3月累計           17758円

 仕事以外のスケジュールを携帯電話に登録しているのだが、登録すると待ち受け画面にもなっているカレンダーに赤丸が付く。
 今月、多いのぉ。。。

 『忙しい』の『忙』とは『心を亡くす』という漢字である。当然、あくまでも漢字での表現方法。けど、結構、この漢字の意味が好きだったりする。

 只今真宗大谷派教団では『御遠忌テーマソング並びにイメージソングの歌詞』を募集しているみたい。
 http://www.higashihonganji.jp/event/index_W05.html
 最優秀賞で30万。
 フラワーカンパニーって金の無さそうなバンドやな(笑)
 名曲『東京タワー』(http://listen.jp/store/artword_1000753_31841.htm)で応募せえへんかな。。。誰かバンドのメンバー知ってたら知らせといて。あ、ただ、東本願寺(真宗本廟)は京都なので曲のタイトルは『京都タワー』の方がエエかな(笑)
 
 「今、いのちがあなたを生きている」というのが宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌のテーマ。

 
  あたかも牢獄を逃れるごとく
  人はみな自己の前を逃れんとすれども
  世に一つの大いなる奇跡あり
  我は感ず 『いのちみな生きらるべし』
  (リルケ)


 なんかこの言葉を連想してしまう。
 『いのち』=『我』→アートマンではなく、無量寿の方。アートマン否定の阿弥陀の方。
 『普共諸衆生 往生安楽国』の方。
 あ、明日葬儀やった。早よ寝な。

 この前に飲み屋で
 「あなたは仕事と私とどっちが大事なの?」
 と云う事について話してた。
 当然、比べる尺度が違う。『仕事』と『恋愛』の問題は違う。金がなくては生活出来んし、余程何の仕事でも出来る恵まれた環境の人ならとにかく、私も含めた多くの人は今の仕事が大切。「じゃあ、仕事の量を減らしてお前とゆっくり過ごすか。」と云える環境の人は少ないと思う。ありついた仕事を大切にして精一杯頑張る。生活する為に。
 だから、その時の話でも「そりゃ、仕事」なんだし、私も聞かれたら当然「仕事」と答えるだろう。っちゅうか、それ以前に「このバカ女が!」とキレる事必須だろうが。
 とはいえ、どっか引っかかる。それはその『恋愛関係』という一つの人間関係を問う言葉だからだろうし。きっと『忙しい』という事を問う言葉なんだろうし。

 遠藤周作の『海と毒薬』が久しぶりに読みたくなった。
 本の内容とは少し違ってくるのだろうが、本気で謝れる事が出来るのだろうか?その人自身を生涯突き動かすような謝罪。人間ってそんな風に出来ているのだろうか?
 『本気で謝れない事を悲しく思う。』

 遠藤周作の『海と毒薬』の主人公の医者を遠藤周作は他の作品でも使っている。確か、新宿とかで刺されたヤクザを治療したり、闇で堕胎するとか。そんな役回りだった。
 遠藤周作は犬もよく使う。そういう風景を眺めている犬の目。

【「この世にはなぁ、弱か者と強か者のござります。強か者はどげん責苦にもめげず、ハライソに参れましょうが、俺のように生まれつき弱か者は踏絵ば踏めよと役人の責苦を受ければ・・・・・」
  <中略>
 (踏むがいい。お前の足は今、痛いだろう。今日まで私の顔を踏んだ人間たちと同じように痛むだろう。だがその足の痛みだけでもう充分だ。私はお前たちのその痛さと苦しみをわかちあう。そのために私はいるのだから)】(遠藤周作『沈黙』より)

 踏絵を踏んだ事に対して抵抗感がある人は弱くないと思う。強い人だと思う。踏んだ事が問題に出来るのだから。
 でも、それすらも問題に出来ない私を簡単に見つける事が出来る。
 余裕がない。忙しい。「だって仕方がない」「あれはあいつが悪い」等々。
 自己正当化のまんま。自己肯定『だけ』。エゴ肯定『だけ』。

 「ごめんなさい」と口だけ。本気で謝れる事なく、口先だけ。
 
 口先だけでも言える。
 「口先だけやな」と否定するのでなく、「口先だけ」では言える。
 本気にならなくとも口先だけでは謝罪出来る。
 口先だけでも謝罪した事は周囲から問われる。

 
 第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
   2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
 (日本国憲法より)