奈良県の生駒山登山を決めたのは実は数年前から暗峠(大阪府と奈良県の県境)越えをしようと思っていたからです、只峠越えだけでは物足りないので近くに適当な山は無いかと探したところトレッキングルート先に生駒山があリしかも頂上に一等三角点があるのでこれに決めたのです。
生駒山は千メートル以下の低山でケーブルカーで登れて然も頂上がほぼ平地の公園でその中に遊園地がありますから天気が良ければ親子連れの観光客等で賑あうはずですがあいにくの雨で濃い霧に包まれ人っ子一人居ない静まり返った頂上でした。
朝8時既に小雨が降っていましたがホテルからタクシーで登山口の千光寺山門まで行きここから登るのですが登山口が分かりません、寺の住職さんに伺ったところ「山には登れない…登山道は歩けない…」の一点張りで恰も「登らせない」かの様な口調でしたが再三お願いしたところ教えてくれましたがそれは行き止まりの道でした。
仕方なく田圃にいた男性に聞いたところまたしても間違ったルートを教えられて藪山に突き当リ右往左往してしまったので自分でGPSと地形図・コンパスでルートを定めた所たちどころにルートに乗れました、他人を頼らず自ら切り開くべきだす。
初っ端から右往左往して30分以上タイムロスしてしまいましたが一旦ルートに乗れば後はコンパスの指し示す方向に歩みを進めればよく小雨が降ったり止んだりする中ゆっくり登りました。
最初のチェックポイントは「鳴川峠」ですがここは車道下のガードを潜った先ですから直ぐ分りました、然しその先の本命「暗峠」は峠の茶屋は閉っていたし人っ子一人いなく静まり返っていたので気が付きませんでした。
車道と登山道の十字路角に大きな「暗峠」の碑があったので気付きましたがそれがなければ素通リするところでした、この峠は車の通る峠としては日本一傾斜のきつい峠として有名で多くのハイカーが峠越えに訪れるそうです。
その後いくつかのアップダウンを繰り返し乍ら登ると頂上直下の展望台に登り着きましたが濃い霧で何も見えません、一息入れると直ぐ車道を横切り最後の胸突き八丁の急坂を登りきると頂上の広い公園に辿り着きましたが誰もいない静かな山頂でした。
まずは一等三角点探しです、ところが小雨は降るし濃い霧で10m先が見えません、半ば諦めながら妻を遊園地入口に待たせて遊園地内を30分近く探し回った末遂に見つけました、それはミニSL軌道内にありました。
これで一安心後はケーブルカーで下山し電車で宿へ帰るだけです、ところが濃い霧の中やっとケーブルカー頂上駅を探し出すとそこには誰もいません、静まりかえって休業状態です、少々焦りました、事務所のガラス戸をノックしながら大きな声で叫ぶとどこからともなく職員が現れました。
結局私達二人だけのお客を乗せてケーブルカーは山を下りました、近鉄生駒駅から予定通リの電車に乗り宿には15時前にチェックインできました、今回も先月の来日山と同じように途中中年女性に会っただけで小雨降る濃い霧の中の頂上には誰一人いない二人だけの静かな登山でしたが終わってみれば予定通リに事は進み目出たし目出たしの山旅でした。
【ポイントタイム】
千光寺山門スタート(8:28)…(登山口分らずうろつく)…ルート取り付く(9:00)…鳴川峠(10:25)(10:30)…暗峠(11:20)(11:30)…金剛生駒公園(展望台)(11:55)(12:00)…生駒山頂上(12:12)…(Ⅰ△探し回る)…Ⅰ△「生駒山」(12:38)(12:40) …ケーブルカー頂上駅ゴール(12:45)、所要時間4時間17分、歩行時間3時間10分、歩行距離約7.5km、累計標高+1,093m、歩行数約12,500歩。
霧に霞むケーブルカー ホテル最寄り駅 かんぽの宿「大和平群」
歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図