アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

281 徳本峠(とくごうとうげ)(2,135m)越えトレッキング。   ('15,07,22・23)

2015-07-25 08:22:35 | 県外

【7/22】
昔の街道・古道には必ず峠が有りますから「峠越え」は街道・古道歩きそのものです、「街道・古道の峠越え」マニアの私にとって峠の横綱「徳本峠」(とくごうとうげ)はどうしても歩きたい峠ですから10年程前からの懸案でした。

この峠越えをするにはどうしても登山口近くに前泊しなければなりませんが登山口で有る「島々宿」には今は宿がない為半ば諦めていました、然し最近4km程離れた「新島々宿」に旅館が一軒あることが分かり早速歩くことにしたのです。

「梅雨明け10日」の快晴を狙って日程を設定したのですが台風が次々日本列島に近ずいてくるので毎日天気予報と睨めっこしていました、然し幸い台風11号迄は何とか避けられほっとしていたら12号が発生しその影響で大雨にたたられ難儀したトレッキングとなりました。

新島々BTから朝一番のバスで島々宿の登山口近く迄行きそこから出発しました、何時もの様に道すがら写真を撮るなど道草を食いながらのんびり歩いて行きました、水平距離にして7~8割方来たところに有る「岩魚留小屋」までは道草食いながらもコースタイムにそれ程遜色ないくらいの時間で順調に来ました。

ゆっくり昼食を摂って出発すると暫くしてぽつぽつ雨が降り出し登山道も次第に傾斜を増しきつくなると共に雨も本降りになってきました、頭から足先までびしょ濡れになりながら只ひたすら九十九折の急坂を一歩一歩ゆっくり踏みしめて登るだけで精一杯したがバテル寸前に漸く待望の「徳本峠」に飛出し安堵しました。

小屋に入ると先客が6人いました、青年1人(名古屋)と壮年5人で夫婦(熊本県)と3人パーティー(男1人女2人)(島根県)の方々です、3人パーティーは途中で私達を追い越した方達です、私達より登山口を遅く出発して小屋に私達より2時間も早く到着しているのですから可なりの健脚ぞろいです、それにしても若さが羨ましい次第です、みんなで夕食を挟んで長時間山談義に花を咲かせました。

【ポイントタイム】
徳本峠入口スタート(5:30)…二股(7:30)…東電取水場(トイレ休憩)(7:37)(7:40)…三木秀綱奥方遺跡(7:59)…中間ベンチ(9:15)(9:19)…岩魚留小屋(昼食休憩)(10:55)(11:20)…力水(14:07)(14:11)…徳本峠ゴール(15:35)、所要時間10時間05分、歩行時間8時間30分、水平距離約20km、累計標高1,944m、歩行数約30,000歩。

【7/23】
昨夜から雨も本降りが続いていますが今日は昨日登って来た反対側の登山道の急坂を下って上高地に下るだけです、7時過ぎに小屋の玄関に出ると私と同年輩の70代の男性がびしょ濡れになったシュラフや衣類を干していました、聞くと昨日登山口を正午近くに出発したので途中で暗くなり止む無くあの大雨の中ビバークして今朝小屋に辿り着いたとのことです、然も途中熊に遭遇したと言うのですから只々脱帽です。

この雨ですから上高地は誰も居ない静かでさみしい光景を想像していましたがさに在らず大勢の観光客や登山客で賑っていました、私達の当初予定は上高地をゆっくり散策して夕方「中の湯温泉旅館」にチェックインするつもりでしたがこの雨ですから予定を変更して正午頃宿にチェックインしました。

着いて暫くするとあの3人パーティーも予定を変更して宿にチェックインしてきました、結局このパーティーとは二泊とも一緒ですっかり打ち解け以前からの「山友」の様な雰囲気で楽しい山旅になりました。

【ポイントタイム】
徳本峠小屋スタート(7:35)…明神下山口(9:14)(9:19)…明神館(9:22)(9:25)…トイレ休憩(10:17)(10:23)…河童橋(10:30)(10:40)…上高地BTゴール(10:50)、所要時間3時間15分、歩行時間2時間40分、水平距離約9km、累計標高-635m 歩行数約15,000歩。
【二日合計】
所要時間13時間20分、歩行時間11時間10分、水平距離約29km、累計標高1,309m、歩行数約45,000歩。

     HP URL outdoor (hacca.j

            
    北アルプスの玄関口新島々駅         丸太橋を渡る       キバナノホトトギス

                
   土砂崩れ跡をトラバース           ウバユリ         徳本峠小屋を出発

            
     サンカヨウの実         河童橋にて       中の湯温泉旅館にて

   
                      (7月22日) 歩いた軌跡(トラック)(1/25,000)の縮小図

   
            (7月23日)予め牽いたルート(1/25,000)の縮小図

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280 房総の山(大台山「余蔵山」~御殿山)の三角点を巡る山歩き。  ('15,07,11)

2015-07-12 08:45:15 | 房総の山南部

梅雨の最中大型台風が近ずいて来ると言うので当分山歩きは出来ないと諦めていましたが梅雨の中休みの晴天に恵まれたので早速出かけました、今回は「房総のやまあるき」(内田栄一・著)のガイドブックに出ている南房総市の大台山(頂上に「余蔵山」と看板が立ていました、どちらが本当か後日調べます)から御殿山を巡る山歩きでした。

このルートは7~8年前大塚集落から入り鷹取山迄ピストン一回と御殿山迄ピストン一回都合二回歩いていますがその時うっかりして大台山(余蔵山)の三角点は気が付かずパスしていましたので近い内尋ね様と思いながら何時しかすっかり忘れていました。

たまたま私の「山友」市原市のHさんからこのルートを歩いたとのメールを最近頂いて忘れていた三角点を思い出したので早速歩くことにしたのです、当初予定ルートは出来るだけ新ルートをと考えR410から岩井方面(西)に4km余り行った橋の袂から取り付き破線道を南下して平久里下の林道平群線に乗る予定でした。

所が出発して直ぐ取り付き口がどうしても分からないのです、暫く探し回ったらピンクのリボンが竹に巻いてある所がありましたが猛烈な藪でとても入る気になれないのでそこは諦めました、急がば廻れで結局県道を更に西に進んで伊予ヶ岳入口の鳥居の前から大沢集落に向かう道に入りました。

大沢集落から林道平群線を登りましたが予想通りかなり荒れていました、漸く林道石塚線と合わさる四辻に着きましたが今度は大台山(余蔵山)への取り付き点が分かりません、暫く探し回った挙句漸く見付けました、コンクリ舗装されていますが所処両側から木や草が覆い被さり藪漕ぎを強いられました。

やっと頂上に着いたらなんと2台の車がいて二人の中年男性がアマチャ無線をやっていたのです、「あの藪林道をよく車でここまで来ましたね…」と感心して言ったらあちらも「よくこんな遠く迄歩いてきましたね…」とお互い感心し合いながら「いろいろな物好きがいるものだね・・」と言うことでお互い納得しました。

直ぐ三角点は見つかりましたのであとは一度歩いたルートなので安心して歩けるとタカを潜っていたらさに在らず以前と比べると林道の藪は更に濃くなっていました、念の為鎌を持って行きましたがいちいち刈っては居られません、所処背丈もあるススキ等をかき分け進みました。

途中小休止して息抜きに蕗を採って土産にしました、問題は藪林道から鷹取山に延びる尾根の取り付き口です、以前杉の幹に赤テープを巻いておきましたが兎に角背丈を超える木やススキ等が繁茂して仮にあってもわかりませんん、結局少し藪の薄くなったところを強引に突っ込み尾根を這い上がりました。

ススキの繁茂した痩せ尾根だけは微かに記憶にありましたが後は全て始めて歩くようなルートでした、最後の胸突き八丁はロープを掴んで這い上がりました、鷹取山頂上に登り詰めたら午後1時を回っていましたのでここで遅い昼食休憩にしました。

後はきつい下りと登りを経て御殿山に辿り着き三角点をタッチして帰路に就きました、途中大黒様に立ち寄り山を下って県道に出ましたが県道歩きは往路で長く歩きましたので復路はわずか500m足らずで駐車場にゴールしました、結局会ったのはアマチャ無線の二人だけでハイカーには一人も会いませんでした、山蛭には取り付かれませんでしたがとにかく蒸し暑く大汗かきました。

【ポイントタイム】
駐車場スタート(7:59)…(取り付き口を暫く探す)…平群天神社入り口(8:28)…平久里下大沢橋(857)(9:03)…大沢集落(9:20)(9:25)…林道合流四辻(9:46)…(大台山取り付き点探し)…Ⅲ△「高畑」(252m)(余蔵山)(10:22)(10:30)…林道平群支線分岐(10:47)…小休止(蕗採り)(11:20)(11:35)…(鷹取山尾根取り付き点探し)…鷹取山頂上(13:10)昼食休憩(13:27)…御殿山頂上(13:55)(13:57)…大黒様(14:20)…県道合流点やすだ橋(14:48)…駐車場ゴール(14:59)、所要時間7時間、歩行時間5時間40分、水平距離約13km、累積標高1,132m、歩行数約23,000歩。 

【追記】
①大台山と余蔵山(よぐら山)について「房総のやまあるき」の著者・内田栄一氏に伺ったところ「余蔵山」は山の所有者が「余蔵」に住んでいるところからいつの間にか地元で「余蔵山」と呼ぶ様になったもので昔の「富山町史」には「大台山」と記されているそうです。
②尚地元の某有識者に聞いたところ山の所有者の屋号が「余蔵」と言う大資産家なので地元では昔から「余蔵山」と呼んでいますが山の周辺一帯は「大台」と言う地名だそうです、因みに「余蔵」(よぐら)の名前の由来は財産がに納めきれずるほど有ることだそうです。

      HP URL outdoor (hacca.j

      
    数年経た見事なヤマユリ  Ⅲ△「高畠」(252.3m)       アマチャ無線を楽しむ人達

      
    草の繁茂する藪林道     可憐なダイコンソウ    Ⅲ△「御殿」(363.7m)

      
 御殿山から左富山・右伊予ヶ岳   登山道途中の大黒様    オオバシャノヒゲ
                             
          
                                     歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図

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