【7/22】
昔の街道・古道には必ず峠が有りますから「峠越え」は街道・古道歩きそのものです、「街道・古道の峠越え」マニアの私にとって峠の横綱「徳本峠」(とくごうとうげ)はどうしても歩きたい峠ですから10年程前からの懸案でした。
この峠越えをするにはどうしても登山口近くに前泊しなければなりませんが登山口で有る「島々宿」には今は宿がない為半ば諦めていました、然し最近4km程離れた「新島々宿」に旅館が一軒あることが分かり早速歩くことにしたのです。
「梅雨明け10日」の快晴を狙って日程を設定したのですが台風が次々日本列島に近ずいてくるので毎日天気予報と睨めっこしていました、然し幸い台風11号迄は何とか避けられほっとしていたら12号が発生しその影響で大雨にたたられ難儀したトレッキングとなりました。
新島々BTから朝一番のバスで島々宿の登山口近く迄行きそこから出発しました、何時もの様に道すがら写真を撮るなど道草を食いながらのんびり歩いて行きました、水平距離にして7~8割方来たところに有る「岩魚留小屋」までは道草食いながらもコースタイムにそれ程遜色ないくらいの時間で順調に来ました。
ゆっくり昼食を摂って出発すると暫くしてぽつぽつ雨が降り出し登山道も次第に傾斜を増しきつくなると共に雨も本降りになってきました、頭から足先までびしょ濡れになりながら只ひたすら九十九折の急坂を一歩一歩ゆっくり踏みしめて登るだけで精一杯したがバテル寸前に漸く待望の「徳本峠」に飛出し安堵しました。
小屋に入ると先客が6人いました、青年1人(名古屋)と壮年5人で夫婦(熊本県)と3人パーティー(男1人女2人)(島根県)の方々です、3人パーティーは途中で私達を追い越した方達です、私達より登山口を遅く出発して小屋に私達より2時間も早く到着しているのですから可なりの健脚ぞろいです、それにしても若さが羨ましい次第です、みんなで夕食を挟んで長時間山談義に花を咲かせました。
【ポイントタイム】
徳本峠入口スタート(5:30)…二股(7:30)…東電取水場(トイレ休憩)(7:37)(7:40)…三木秀綱奥方遺跡(7:59)…中間ベンチ(9:15)(9:19)…岩魚留小屋(昼食休憩)(10:55)(11:20)…力水(14:07)(14:11)…徳本峠ゴール(15:35)、所要時間10時間05分、歩行時間8時間30分、水平距離約20km、累計標高1,944m、歩行数約30,000歩。
【7/23】
昨夜から雨も本降りが続いていますが今日は昨日登って来た反対側の登山道の急坂を下って上高地に下るだけです、7時過ぎに小屋の玄関に出ると私と同年輩の70代の男性がびしょ濡れになったシュラフや衣類を干していました、聞くと昨日登山口を正午近くに出発したので途中で暗くなり止む無くあの大雨の中ビバークして今朝小屋に辿り着いたとのことです、然も途中熊に遭遇したと言うのですから只々脱帽です。
この雨ですから上高地は誰も居ない静かでさみしい光景を想像していましたがさに在らず大勢の観光客や登山客で賑っていました、私達の当初予定は上高地をゆっくり散策して夕方「中の湯温泉旅館」にチェックインするつもりでしたがこの雨ですから予定を変更して正午頃宿にチェックインしました。
着いて暫くするとあの3人パーティーも予定を変更して宿にチェックインしてきました、結局このパーティーとは二泊とも一緒ですっかり打ち解け以前からの「山友」の様な雰囲気で楽しい山旅になりました。
【ポイントタイム】
徳本峠小屋スタート(7:35)…明神下山口(9:14)(9:19)…明神館(9:22)(9:25)…トイレ休憩(10:17)(10:23)…河童橋(10:30)(10:40)…上高地BTゴール(10:50)、所要時間3時間15分、歩行時間2時間40分、水平距離約9km、累計標高-635m 歩行数約15,000歩。
【二日合計】
所要時間13時間20分、歩行時間11時間10分、水平距離約29km、累計標高1,309m、歩行数約45,000歩。
HP URL outdoor (hacca.j
北アルプスの玄関口新島々駅 丸太橋を渡る キバナノホトトギス
(7月22日) 歩いた軌跡(トラック)(1/25,000)の縮小図
(7月23日)予め牽いたルート(1/25,000)の縮小図