このコースを知ったのは「いすみ市」にお住いの「う沢喜久雄」氏の著したガイドブック「歩いてみよう房総の自然」の中の【日本のふるさと「隠れ里袋倉・・・」】と言う項目を読んだからです、う沢氏とはかれこれ40数年来の知人で然も私にとって氏は山の師匠の様な存在の方です、ですから氏にお願いしてカシミールマップにルートを詳しく書き入れて頂きそれを持って歩きました。
う沢氏のガイドブックによると殆どは林道歩きと袋倉ダム周辺の遊歩道で破線道はダムから尾根を急登して稜線の林道まで(水平距離約400m、累計標高差約120m)となっていますからのんびり鼻歌ハイキングと思って出かけましたが行って驚きました、その後の台風等で袋倉第二ダム下流周辺は至る所土砂崩れで道は殆ど無くなっていたのです。
山歩きは何が有るか分からないので「早発・早着」が原則と言われていますから今回もR128近くの空き地(「浜の駅」向かい)に駐車して(7:35)に出発しましたが正に正解でした、袋倉第一ダムに着いた時スットックの下の部分が無いのです、これは大変と急いで探しに数百メートル引き返えしましたが有りません、これで20分程タイムロスしてしまいました。
諦めて先に進み袋倉第二ダムへ向かいましたが然しこれからが大変でした、ダムの200m程下流に有る素掘りのトンネルを潜ると目の前が大掛かりな土砂崩れでダム堰堤迄殆ど道は無くなっているのです、どうしたものか暫く考えましたが兎に角行けるところまで行ってみようと先へ進みました。
おびただしい倒木を潜ったり乗り越えたりしながら進み又剥き出しになった崖は二重にした「細引き」(細いロープ)を木の幹に掛けて滑り下りるなどして何とか難所を突破し袋倉第二ダム堰堤上に辿り着きました、この間水平距離にしてわずか200m程の所を35分も掛かってしまいました。
堰堤の上でひと休みしましたが半袖のTシャツを着ていたので両腕は傷だらけでおまけに左肘に大きな山蛭が吸い付いていました、小休止の後これから尾根の破線道の急坂を九十九折りに登って稜線に出れば後はR128に合流する迄林道歩きです。
ダム堰堤から尾根に取り付くと広い杉林が続きました、薄い踏跡が続き然も二股分岐が2ヶ所有るのです、う沢氏に書いて頂いたマップには分岐は1ケ所なのではたと迷いましたが兎に角地形図でルート確認してコンパスの指し示す方向へ歩きました。
ダムに架かる最後の赤い橋に辿り着きひと休みしてから尾根に取り付き破線道をジグザグに登りましたが崩れた所もなく順調に登り漸く未舗装の林道に辿り着きました、これからは何度も歩いた事のある郷台林道に出るだけです、幾つかの小ピークを巻くなど結構坂が続き然も蒸し暑かったので大汗掻きながら漸く郷台林道に辿り着きました。
ここからは郷台林道を1km足らず南東に進み清澄山方面を左に分けて浜荻林道に取り付きました、浜荻川沿いに下って行ったら途中又も大きな土砂崩れで林道が遮断されていました、然しここはさして危険なところがないので倒木や土砂の上を乗越しここも何とか突破しました、5km余りの長い林道歩きの末漸くR128に出た後西に600m余り歩いて駐車場にゴールしました。
【ポイントタイム】
空き地の駐車場スタート(7:35)…小休止(身支度)(7:47)(7:55)…袋倉第一ダム(8:43)(ストック探しにUターン)(9:03)…素掘りのトンネル(9:21) …袋倉第二ダム堰堤上(9:56)(10:04)…最後の赤い橋(10:35)(10:40)…稜線上(11:03)(11:07)…未舗装林道(11:17)…郷大林道合流(11:55)(11:59)…郷大林道分岐(12:11)(昼食休憩)(12:22)…浜荻林道取り付き(12:30)(12:35)…林道土砂崩れ箇所(13:13)(13:15)…長狭地区火葬場(ゲート)(14:15)…R128(14:41)…駐車場ゴール(14:55)、所用時間7時間20分、歩行時間5時間40分、水平距離約18km、累計標高811m、歩行数約29,000歩。
HP URL outdoor (hacca.j
未舗装林道 第二ダム直下の土砂崩れ跡 ゲンノショウコウの小さな花
歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図 (NO1)
歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図 (NO2)