アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

287 房総の山(袋倉ダム~郷台林道~浜荻林道~R128)を巡る周回コースを歩く。  ('15,09,28)

2015-09-29 08:13:07 | 房総の山南部

このコースを知ったのは「いすみ市」にお住いの「う沢喜久雄」氏の著したガイドブック「歩いてみよう房総の自然」の中の【日本のふるさと「隠れ里袋倉・・・」】と言う項目を読んだからです、う沢氏とはかれこれ40数年来の知人で然も私にとって氏は山の師匠の様な存在の方です、ですから氏にお願いしてカシミールマップにルートを詳しく書き入れて頂きそれを持って歩きました。

う沢氏のガイドブックによると殆どは林道歩きと袋倉ダム周辺の遊歩道で破線道はダムから尾根を急登して稜線の林道まで(水平距離約400m、累計標高差約120m)となっていますからのんびり鼻歌ハイキングと思って出かけましたが行って驚きました、その後の台風等で袋倉第二ダム下流周辺は至る所土砂崩れで道は殆ど無くなっていたのです。

山歩きは何が有るか分からないので「早発・早着」が原則と言われていますから今回もR128近くの空き地(「浜の駅」向かい)に駐車して(7:35)に出発しましたが正に正解でした、袋倉第一ダムに着いた時スットックの下の部分が無いのです、これは大変と急いで探しに数百メートル引き返えしましたが有りません、これで20分程タイムロスしてしまいました。

諦めて先に進み袋倉第二ダムへ向かいましたが然しこれからが大変でした、ダムの200m程下流に有る素掘りのトンネルを潜ると目の前が大掛かりな土砂崩れでダム堰堤迄殆ど道は無くなっているのです、どうしたものか暫く考えましたが兎に角行けるところまで行ってみようと先へ進みました。

おびただしい倒木を潜ったり乗り越えたりしながら進み又剥き出しになった崖は二重にした「細引き」(細いロープ)を木の幹に掛けて滑り下りるなどして何とか難所を突破し袋倉第二ダム堰堤上に辿り着きました、この間水平距離にしてわずか200m程の所を35分も掛かってしまいました。

堰堤の上でひと休みしましたが半袖のTシャツを着ていたので両腕は傷だらけでおまけに左肘に大きな山蛭が吸い付いていました、小休止の後これから尾根の破線道の急坂を九十九折りに登って稜線に出れば後はR128に合流する迄林道歩きです。

ダム堰堤から尾根に取り付くと広い杉林が続きました、薄い踏跡が続き然も二股分岐が2ヶ所有るのです、う沢氏に書いて頂いたマップには分岐は1ケ所なのではたと迷いましたが兎に角地形図でルート確認してコンパスの指し示す方向へ歩きました。

ダムに架かる最後の赤い橋に辿り着きひと休みしてから尾根に取り付き破線道をジグザグに登りましたが崩れた所もなく順調に登り漸く未舗装の林道に辿り着きました、これからは何度も歩いた事のある郷台林道に出るだけです、幾つかの小ピークを巻くなど結構坂が続き然も蒸し暑かったので大汗掻きながら漸く郷台林道に辿り着きました。

ここからは郷台林道を1km足らず南東に進み清澄山方面を左に分けて浜荻林道に取り付きました、浜荻川沿いに下って行ったら途中又も大きな土砂崩れで林道が遮断されていました、然しここはさして危険なところがないので倒木や土砂の上を乗越しここも何とか突破しました、5km余りの長い林道歩きの末漸くR128に出た後西に600m余り歩いて駐車場にゴールしました。

【ポイントタイム】
空き地の駐車場スタート(7:35)…小休止(身支度)(7:47)(7:55)…袋倉第一ダム(8:43)(ストック探しにUターン)(9:03)…素掘りのトンネル(9:21) …袋倉第二ダム堰堤上(9:56)(10:04)…最後の赤い橋(10:35)(10:40)…稜線上(11:03)(11:07)…未舗装林道(11:17)…郷大林道合流(11:55)(11:59)…郷大林道分岐(12:11)(昼食休憩)(12:22)…浜荻林道取り付き(12:30)(12:35)…林道土砂崩れ箇所(13:13)(13:15)…長狭地区火葬場(ゲート)(14:15)…R128(14:41)…駐車場ゴール(14:55)、所用時間7時間20分、歩行時間5時間40分、水平距離約18km、累計標高811m、歩行数約29,000歩。

       HP URL outdoor (hacca.j

              
        未舗装林道     第二ダム直下の土砂崩れ跡     ゲンノショウコウの小さな花

              
   袋倉第二ダム堰堤      シオガマの可憐な花            最後の素掘りトンネル

              
   ヤブカンゾウの見事な花            イノシシの檻罠        熟れたガマズミの実

          
                               歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図 (NO1)

      
                              歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図 (NO2)

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286 初秋の信濃古道「千国街道(塩の道)の千国越え」を歩く&秘湯小谷温泉の旅。  ('15,09,19)

2015-09-21 08:24:58 | 県外

【9/19】
数年前から計画していた塩の道ウォークを今年こそと張り切っていたらまたまた出かける直前に台風が日本列島に接近して来て荒れ模様の天気になったので二日延期しての実施となりました、お蔭でゆっくり遺跡巡りも出来てまずまずの古道歩きとなりました。

千国(ちくに)街道は遙か昔石器時代に遡るようですが「塩の道」としての役割は16世紀の戦国時代頃の様です、人による「歩荷」や牛の背に塩俵を載せて越後の糸魚川から信濃の松本まで延々130kmの道を行来したのだそうです。

命掛けの仕事で途中山賊や狼などに襲われ命を落とした人たちも少なくなかったようで随所に多くの石仏群や地蔵観音・馬頭観音等の石碑が有りました、中でも当時の面影を残した「牛方宿」(牛方と牛が一つの屋根の下に泊まる宿)や「千国口留番所」などは臨場感有る施設でタイムスリップしたような感覚になりました。

私達の歩いた千国(ちくに)街道の内「千国超え」ルートは一部白馬(はくば)村を含めて主に小谷(おたり)村内の約16kmでしたが凡そその2/3程は舗装された県・村道や林道等と重なっていましたが古道には石畳道も随所に有り古人を偲んで歩くことが出来ました。

古道は概ね良く整備されていましたがどう言う訳か中には背丈もある草が繁茂して藪漕ぎして通り抜けた所もありました、兎に角生活道などと入り組んでいるのでうっかりすると直ぐルートから外れてしまって三回もまごつきました。

最近歩く人が少ないようで最後までハイカーには会いませんでした、訪れる人が少ないせいか「牛方宿」等の施設のガイドさんが懇切丁寧に説明してくれたりお茶をご馳走して呉れたりと大サービスを受けました。

終点の小谷村郷土館に午後2時半過ぎにゴールしましたが小谷温泉行きのバスは16時半頃ですからゆっくり郷土館を見学できました、郷土館見学の後待望の秘湯小谷温泉に向かい永い歴史の有る源泉掛け流しの温泉に浸り疲れを癒して第二の目的を果たしました。

【ポイントタイム】
JR信濃森上駅スタート(7:05)…コンビニ弁当購入(7:25)(7:35)…白馬村塩の道取付き(7:50)…観音原石仏群(8:15)(8:17)…小休止(9:15)(9:18)…小谷(おたり)村塩の道入口門(10:30)…トイレ休憩(10:31)(10:41)…牛方宿(11:17)(11:27)…弘法清水橋(11:46)昼食休憩(12:10)…千国口留番所(12:25)(12:42)…千国諏訪神社(12:58)(13:02)…小谷村郷土館ゴール(14:35)、所要時間7時間30分、歩行時間5時間50分、水平距離約16km、累計標高1,169m、歩行数約24,000歩、

【追記】
今回何よりの収穫は道端に生えている大きな栗の木から沢山の山栗が古道に落ちていて妻と夢中で拾いました、山栗は栗の原種ですから粒は小さいのですが我が家では有り余る収穫でした、家に帰って量ったら1,3kgも有りました。

         HP URL outdoor (hacca.j

                 
  出発地JR信濃森上駅      千国街道(塩の道)スタート     秋の花ワレモコウ

                                
    石畳の坂を登る      秋の七草の一つオミナエシ   塩を運ぶ牛と牛方の宿

              
   毒草トリカブト         千国口留番所      秘湯小谷温泉「山田旅館」

  
                               歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図(NO1)

                                 
                                       歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図(NO2)

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285 味わいハイキング125「市井原獅子舞・神楽舞見学と初秋の里山ハイキング」に参加。 ('15,09,12)

2015-09-13 08:36:54 | 味わいハイク

東北から関東にかけて大災害をもたらした豪雨が去って一転晴れ間がのぞくお天気になりました、災害を受けた人たちには申し訳ない気持ちですが私達のハイキングのために注文したようなお天気になりましたが蒸し暑く大汗かいたハイキングでした、被災した人たちには心からお見舞い申しあげます。

今回のハイキングコースは3年半前に私一人で歩いたコース(140 中佐久間浅間山&三角点を巡る山歩き)とルートの一部が重なり合うコースでしたので凡そその地形が理解でき懐かしい思いで歩くことが出来ました。

今は廃校になっている鋸南町の旧佐久間小学校々庭に参加者総勢56名が集合し準備体操の後スタートして今日例大祭のある市井原地区の八幡神社に向かいました、コース上難所の一つ「峠の地蔵」までは約1km余りの舗装林道を最初は緩やかな登りで次第にきつくなった坂を標高差約80m程登るのは結構きつい登りでした。

1時間余りで八幡神社に到着すると既に祭りが始まっていて神楽舞が奉納されておりました、20~30人位の住民が輪になって見学しているところへ私達が加わったので一気に3倍ぐらいに観客が増え賑やかな祭りとなりました。

獅子舞の剣舞が終わりに近ずいたころ私達は引き揚げ神社裏手の坂を登り詰めた分岐下で昼食休憩にしてハイキングクラブから配られたお弁当を食べた後ゴールを目指して復路に就きました。

復路は全線初めて歩くコースですから良い勉強になりました、途中小休止の後沢から尾根上の林道に登る踏み跡だけの藪尾根の急登は「これぞ山歩き!」と言う気分になれる楽しいルートでした、其のあと3回小休止して出発地の旧佐久間小学校校庭に予定時刻ゴールしました、会長挨拶の後例によって土産を頂き散会しました。

【ポイントタイム】
旧佐久間小学校スタート(9:56)…峠の地蔵(10:28)(10:33)…八幡神社(11:00)(祭り見学)(11:42)…昼食休憩(11:46)(12:20)…NO1小休止(12:41)(12:50)…(藪尾根急登)・・・NO2小休止(13:11)(13:15)…NO3小休止(13:40)(13:45)…NO4小休止(14:01)(14:05)…旧佐久間小学校ゴール(14:20)、
所要期間4時間24分、歩行時間2時間31分、水平距離約10,5km、累計標高700m、歩行数約16,000歩。

       HP URL outdoor (hacca.j

      
    落ち葉を踏んで林道を行く 「峠の地蔵」の馬頭観音   アザミに良く似たタムラソウ

      
  八幡神社本殿に神楽舞奉納   ヤナギハナガサ       楽しい昼食休憩

      
  路傍に咲く「ルツボ」   藪尾根の踏跡を急登する   稜線から俯瞰の佐久間ダム

            
                                     歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図


         鋸南町市井原地区の八幡神社奉納の 獅子舞剣舞

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284 房総の山(白狐「うぐいす橋」~<東電管理道>~嵯峨山)&破線道確認のリベンジ山歩き。 ('15,09,05)

2015-09-06 08:48:38 | 房総の山中部

先月(8/8)猛暑の中途中で敗退した破線道(白狐峠~東奥野林道)の確認と間違って迷い込んだ東電管理道の再確認のためのリベンジやま歩きをしてきました、連日愚図つくお天気の中久しぶりに晴れ間がのぞく天気予報で陽気もだいぶ涼しくなったので上々のコンデションで出かけました。

何時もの様に「うぐいす橋」を8時前にスタートしてゲートを潜り真っ直ぐ白狐峠目指して南へ進み途中沢を4回渡って尾根を急登すると白狐峠に飛び出しました、深く切立った砕石場跡地の縁を左に巻くと間もなく沢に下りる「白狐川ルート」と尾根を登る「嵯峨山ルート」の分岐です。

ところが分岐手前20m位から背丈を超えるススキがびっしり繁茂しているので持参した鎌で刈り払いながら進みましたので結構時間が掛かりましたが道が開け分かりやすくなりました、目指す破線道分岐には白テープの上に黒ペンで「←白狐川」とやっと判読できるぐらいの文字が有りましたので前回と同じルートを辿って沢に下りました。

前回Uターンした地点から先が問題です、踏み跡もマーキングも全くなく所処に猪の獣道が有るだけなので最初は沢の左岸を歩き易そうなところを選びながら歩きましたがそのうち倒木、倒竹あるいは土砂崩れ等でとても歩けそうもない状況になったので河原を歩いたり苔むした岩を踏んで徒渉したりし乍ら進みました。

時々地形図でルート確認をしながら進んだので予想以上に時間が掛かりました、そろそろ終点の東電管理道分岐に着くころだと思って周囲をよく眺めると頭上にコンクリートの橋が現れましたので終点迄行かずその橋をめざし藪の急傾斜を這い上がって林道に飛び出しました、そこは破線道取り付き点より2~30m手前の地点でした。

僅か600m余りのルートですが1時間近くかかって漸く踏破できました、これで第一の目的が達成出来たので小休止してから第二の目的、前回間違って迷い込んだ東電管理道をUターン地点から更に先に進んで送電鉄塔迄行き状況によっては尾根伝いに嵯峨山迄足を延ばそうと思って出発しました。

この道は管理が良くされていて沢には鉄パイプで橋が架けられ急尾根には階段が付けられておりますので歩き易く迷うことは有りません、出発点の林道分岐から尾根上の鉄塔迄標高差約150mを登るのですからかなりきつい登りが続きました。

最初は沢沿いに多少のアップダウンが有るもののほぼ水平道ですが鉄塔直下から30°もあろうかと思われる急坂が延々と続きやっと鉄塔に辿り着きました、ここから先も歩けそうなので小休止の後更に先に進みましたが尾根歩きも急坂が結構続きかなり歩き甲斐のあるルートでした。

予想どうりマーキングや標識などありませんが歩き易い稜線で迷うことは有りません、漸く白狐峠からの稜線ルートに合わさるとそこにはロープが張られ「行き止まり・鉄塔点検道」と書かれた看板が吊るされていて私の歩いてきたルートに入らない様注意書きされていました。

ここから先は歩き慣れたルートですから安心してゆっくり歩を進めました、スイセンピークに着いたら丁度お昼時を少し過ぎていましたのでここで景色を眺めながら昼食休憩にしその後嵯峨山へ向かいました、嵯峨山から釜の台集落に下山し東奥野林道を西に下って「うぐいす橋」にゴールしました、今回もハイカーには一人も会わず私の貸切ハイキングでした。

【ポイントタイム】
うぐいす橋(7:53)…白狐峠(8:22)…白狐川・嵯峨山分岐手前(8:35)…(ススキ刈り)…同分岐(8:55)…東奥野林道(9:54)(10:10)…破線道ルート取り付き(10:12)…送電鉄塔直下小広場(10:37)(10:40)…送電鉄塔(10:50)(10:53)…白狐峠より稜線ルート合流(11:32)…小保田ルート分岐(11:55)…水仙ピーク(12:20)昼食休憩(12:35)…嵯峨山頂上(12:50)(12:53)…釜の台集落(13:16)…うぐいす橋ゴール(14:03)、所要時間6時間10分、歩行時間5時間、水平距離約9.5km、累計標高717m、歩行数約15,000歩。

       HP URL outdoor (hacca.j

      
    荒れた破線道の沢ルート     鉄塔ルートの急登階段      タケニグサの蕾

      
     小さな可愛い滑滝            メハジキの花       水仙ピークの石碑

       
    秋の象徴ヒガンバナ           嵯峨山頂上      Ⅲ△「嵯峨山」(315m)

      
                                   歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図

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