山博士ことYさんから聞いていた怒田沢集落から奥畑金毘羅山に登り八郎塚山を経由して怒田沢集落へ戻る藪漕ぎ周回コースを是非歩きたいと思っていたので梅雨の合間を縫って早速歩いてきました。
取り付きあたりといくつかのポイントは大まかに聞いていましたので、それを参考に予め地形図にルートを引きましたが果たしてそのルートが正しいのか又ルートにうまく乗れるのか不安でしたがそれは何とか大方クリアしました。
小糸川の支流の川を渡渉して対岸の尾根に取り付き稜線に登り詰めても一向にテープもなければ踏み跡も殆どはっきりしません、只ただ地形図とコンパスだけが頼りです、大分進んだあたりから境界杭にピンクのリボンが付けられていましたのでその境界杭に沿って進みました。
いよいよ金毘羅山に近ずいたころ最後のルートが分かりません、金毘羅山からの主尾根とそこから派生する支尾根のどちらを登るか迷いましたが正面の上を良く見ると大きな窓の様な明るいコルがあるのでそれを目指して藪漕ぎしながら沢を登りました、登ってみると反対側が切れ落ちた崖でした、万事窮すかと思いきや東に向かって藪の痩せ尾根が伸びているのです、どうするか暫く考えましたが思い切って登ることにしました、正解でした何と金毘羅山頂上の裏に飛び出したのです。
これで第一の関門をクリアーしました、頂上で一息入れ次の関門、ここから八郎塚山頂直下の登山道上に有る展望台までの藪漕ぎルートです、距離は第一関門より短いのですが果たしてうまく辿りつけるか不安でした、案の定後半になると益々藪は濃くなり殆どテープも踏み跡もありません。
間もなく展望台に出るころになって濃い藪の急坂尾根に突き当たったので周りを良く見ると左を巻くように僅かな踏み跡らしき筋があるのでそこを進みましたがそれが間違いでした、行けば行くほど右側の切り立った崖が高くなり沢は益々深くなってとても先へ進める状況ではありません。
崖を眺めながら暫く考えました、良く見ると所処崖に木や草が付いた斜め右上に伸びる狭い僅かな棚があるのです、そうだこれをうまく登れれば尾根上に出てルートに乗れるはずだと考え木の幹や根に捉りぶら下がる様にして這い上がりました。
予想通リ尾根上に出て地形図にコンパスを当てると西に100m余り先が展望台です、テレビのアンテナらしきものが建っていてそこから黒いケーブルが落ち葉の間に見え隠れし乍ら西に延びているのでそれに沿って進むと終点の展望台に飛出しました。
これで難関ルートは全てクリアーしたので、後は整備された登山道を歩いてスタート地点に帰るだけです、休んでいると下から初老の単独行男性が登ってきました、暫くおしゃべりした後先に出発しました。
写真を撮ったりして道草を食いながらのんびり歩いて漸く林道のトンネル入口の登下山口に下り立ち小休止していると展望台でお会いした男性が下りてきましたので又おしゃべりしていたら南房総市の千倉町の方で山博士Yさんの山仲間だそうで奇遇でした、後は若い山ガールの単独行者に出逢っただけです、今回も山蛭に取り付かれず又今回は落物もなくその点順調な山歩きでした、然し二度にわたってルートを外し苦労しましたがそれがまたよい勉強になりました。
【ポイントタイム】
怒田沢集会場スタート(7:48)…金毘羅山頂上(10:29)(1035)…八郎塚コース分岐(10:40)…八郎塚山直下展望台(12;11)(12:18)…八郎塚山ピーク(12:28)(12:32)…金吊ピーク(12:59)…監視所コース分岐(13:37)…林道トンネル入り口(13:52)(14:02)…怒田沢集会場ゴール(14:09)
所要時間6時間30分、歩行時間5時間、水平距離約8km、累計標高643m、歩行数約12,000歩、難関ルート(川の渡渉~展望台)間で13回ルート確認をして約1時間近くタイムロスをしました。
HP URL outdoor (hacca.j
奥畑金毘羅宮の石祠 立ちはだかるい崖尾根 貴重種カントウカンアオイ
八郎塚山頂上の道標 貴重種ウツボグサ トリアシショウマ
歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図