アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

243   伯耆大山登山&石見銀山街道(銀の道)ウォーク。   ('14,08,22~24)

2014-08-27 05:11:33 | 県外

出発直前になって広島市で大災害をもたらした西日本での豪雨で大山なども心配しましたが幸い被害もなさそうなので予定通り出かけました、今回の旅は鳥取県の伯耆大山登山と隣の島根県に有る世界遺産指定の石見銀山見学及び銀を運んだ「銀の道」を歩く旅をして来ました。

【8/22】
伯耆大山の麓大山寺の登山口にほど近い「大山寺館」に2連泊して22日早朝5時過ぎに宿を出発しました、雨は降っていませんでしたが黒いどんよりした雲が大山の半分以上上をすっぽり覆っていました、登山口に取り付き急坂の階段を登ると間もなく杉の巨木の中に歴史のある大きな「阿弥陀堂」を右に見て進むといよいよ本格的な急坂の登山道になりました。

合目毎に太い木の標柱が建っていましたが丁度2合目を過ぎたあたりから雨がぱらぱら降り始め次第に雨脚が強くなったきました、3合目あたりを過ぎるころには遠くに雷鳴が聞こえてきましたがまだ遠くだからとのんびり構えていたら突然近くで一発轟くとたちまち強烈な雨脚になりました。

4合目を過ぎるあたりまで頭上での雷鳴と強烈な雨脚が交互に襲ってきましたので「どうするか止めて下りるか…」と内心考えましたが妻の手前口には出しませんでした、すると一人の青年がびしょ濡れになって駆け下りて来たと思ったら今度は若者達十数人のパーティーが下りて来ました、聞くと頂上でご来光を見ようと夜中に登ったとのことです。

この大雨に登るのは私達だけだと思っていたら他にも居たので勇気百倍頑張って登ることにしました、雨も何時の間にか止んでガスが消え雲間から青空さえ覗いてきたと思ったら太陽の光が幾本もの筋となって麓を照らし始めたのです、すると何と大きくきれいな虹が現れました、それも二重の「ダブルレインボ―」です、妻も感激して二人で暫く眺めました、山登りでダブル虹を見たのは初めてです。

ここからは今までの疲れや不安も吹き飛び足取りも軽く快調に登り続けました、時々振り返っては麓の景色や花を眺めたりしながらゆっくり登っていると中年夫婦や数人の単独行者(千葉県市川市から来た方とは暫くおしゃべりしながら一緒に登りました)に次々追い越されましたがあくまでもマイペースで登りました。

漸く頂上(1,710m)に着くと写真を撮ったり行動食を食べらりしてのんびり休んでいるとどんよりした雲が出て風も強まって来たので急いで下山することにしました、横殴りの雨になりフ―ドを被って足元ばかり見て歩いていたら分岐を見落とし間違ったルートに迷い込んでしまいました、これで20分近くタイムロスしましたが何とか無事下山して宿に辿り着きました、結局最終的には20人近いパーティーをはじめ総勢40人位の登山者に出会いました。{動画NO1}

【ポイントタイム】
宿(5:25)…1合目(5:45)…3合目(6:25)…5合目(7:00)…7合目(7:39)…9合目(8:27)…頂上(8:38)(8:55)…大山阿弥陀堂(11:03)(11:07)…大山寺館ゴール(11:15)、所要時間5時間56分、歩行時間5時間10分、水平距離往復約10km、累計標高差約970m、歩数約17,000歩。

【8/23】
今日は石見銀山遺跡見学の予定なので宿「大山寺館」を早朝出発してバス=電車(山陰本線)=バスと乗り継いで大森代官所跡BSで下車(10:10)し近くの自転車貸店で電動自転車を借りて今晩の宿「ひろたや旅館」へ荷物を預け身軽になってまず遺跡のメーン龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)(鉱石を掘った坑道)に入って中を見学しました。

出抗すると丁度お昼時なので集落の外れにあるそば店で昼食そばを食べました、この間東京板橋区から車で九州を回ってきたと言うご夫婦と一緒になりずーと行動を共にしました、御主人が私と同年とのことで意気投合したのです。

昼食後ご夫婦と別れ私達は近くにある「石見銀山資料館(大森代官所跡)を見学してから今度はバスで「世界遺産センター」に行きここでもゆっくり見学してから宿に帰りチャックイン(16:10)しました。{動画NO2}

【8/24】
今日はその昔製錬された銀を山越えして温泉津(ゆのつ)・沖泊港迄運んだ銀山街道(銀の道)を歩くウォーキングです、宿を8時過ぎに出発するとぽつぽつ小雨が降り始めましたが人っ子一人見えない静かな古い町並みの通リを歩いているうち雨も止みました、途中トイレ休憩して1時間余り歩いたところで昨日見学した龍源寺間歩入口に着きました。  

ここからが「銀の道」になります、暫くは舗装道路ですが本格的な昔道に入ると草が繁茂したり崖崩れや倒木で道が塞がっている所等が有って迂回し藪を掻き分け何度も沢を徒渉するなど最近人が歩いていないような荒れた所が随所にありました、何か房総の藪山を歩いている様な気分になりました、違うところは「熊に注意」の看板があったことです。 

それでもほとんどのルートが「中国自然歩道」に指定されておりますから所処に休憩用のベンチが置かれて居たり昔道らしく石畳の所も随所にありました、何度か厳しいアップダウンを繰り返して漸く街道一の難所「降路坂」〈こうろざか〉(峠)に辿り着きました、水平距離にしてここが全コースの約1/3です。

ここからは殆ど下りですが漸く里に降り立ったと思うと暫くしてまた昔道に入り多少のアップダウンを繰り返すと終点の港のある温泉津町の里に出ました、集落の狭い坂道の下に昔銀を運んだ人たちや牛馬が喉を潤したと言う「清水の金柄杓」がありましたので私達も冷たい水で喉を潤しました。

山肌にへばり付いた集落を降り立つといよいよ温泉津温泉街に入るのですが入り組んだ分岐で地図とにらめっこしていたらハイカーらしいおばさんに「何処へ行くの…」と声を掛けられ事情を話すと丁寧に略図迄書いて教えて呉ました、その方は地元のガイドだったのです。

温泉街に入ると何度か迷いながらも漸く最終地点の温泉津港にゴールしました、着いたら又道を教えて呉れたおばさんが居たのです、心配して車で先回りしていたのだす、暫くおしゃべりしてから宿に向かいチェックイン(14:28)しました。{動画No3}

【ポイントタイム】
宿(8:05)…トイレ休憩(8:40)(8:45)…龍源寺間歩入口(銀の道取り付き)(9:10)…昔道入口(坂根口番所跡)(9:16)…降路坂(峠)(10:50)(10:53)…降路坂を降り立った西田集落(11:10)昼食休憩(11:30)…清水集落小休止(12:38)(12:46)…清水の金柄杓(12:52)(12:55)…温泉津港(14:10)(14:20)…宿「輝雲荘」チェックイン(14:28)、所要時間6時間23分、歩行時間4時間50分、水平距離約15km、累計標高差約710m、約24,000歩。

【余談】
今回の山旅は当初雷鳴に襲われたりしましたが最後はダブルレインボ―を見られた事千葉の市川から来た方とお会いできたこと等ほぼ満足できる登山でした、また東京から来た御夫婦と親しく一緒に遺跡を回った事そして何よりバスの中で2才位の可愛い女の子にいきなり「おじさんこんにちわ・・」とあいさつされてすごく感激したことなど何歳も若返ったような楽しい旅でした。

              HP URL outdoor (hacca

               
      伯耆大山(1,710m)頂上にて         龍源寺間歩入口      最終地温泉津温泉街

 
                                                               [銀の道」ウォークの軌跡(1/25,000)の宿小

      
         伯耆大山登山の軌跡(1/25,000)の縮小図


                                              (動画NO1)

    


                                      (動画NO2)


                        (動画NO3)

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番外編   諏訪湖花火大会TV録画。  ('14,08,15)

2014-08-18 09:29:33 | 番外編

      

旧盆15日は全国至る所で花火大会があるようです、今年の花火大会は家でTV観賞しました。
            (中抜きで最初と最後の映像を繋げて一つにしました)

                    HP URL outdoor (hacca

 

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242 房総の山(破線道探索&関大塚山)を巡る山歩き。 ('14,08,13)

2014-08-14 05:39:18 | 房総の山中部

【破線道リベンジ】
 10日(8/3)前に富津市関豊地区のサル生息地をぐるりと囲む破線道歩きをしましたが途中で敗退したので今回反対側からリベンジしました、取り付くと直ぐ沢を徒渉して100m位は確りした道でした、それは奥に多くの谷津田が有ったからでしょうが今はひどい藪になっていました。

獣道さえその藪を避けていましたから人は殆ど入っていないようです、当然乍ら踏み跡もなければテープも全くありません、結局取り付き口から700m位進んだところでアウトになってしまいこれで今回の山歩きは完全に敗北で終わりました、長く山歩きをしていればこう言うこともあります。

【ポイントタイム】
 駐車場(7:34)…取り付き口(7:38)…Uターン(8:25)…駐車場ゴール(8:45)、所要時間1時間10分、歩行時間55分、往復約1.5km、

【関 大塚山】
 このまま帰宅するのは早すぎるのでどこかのコースを歩こうと思いながら車を走らせていると大塚山登山コース入口の商店前に来たので「これだ!」と思い関大塚山に登ることにしました、この山に登るのは3年2ヶ月振りです。

前回は取り付き口が分からず難儀したので登山口から急坂を登り詰め殆ど平坦な稜線歩きと頂上直下の胸突き八丁は鮮明に覚えていましたがその間はあまり記憶がはっきりしません、然し歩いて行くと殆ど踏み跡もはっきりしているしテープも所処に確りついているので道に迷うことは有りませんでした。

大きな変化は途中崖崩れで登山道が完全に遮断されたところがあり「どうしたもんか…」と思っていたら太い木の幹に黄色いテープが巻かれてそこに「落石の危険あり・・速やかにわたる…」と書かれていたので「ははぁ・・なるほど崩れた下部を渡るのだな・・」と思い急いで渡りました。

確りした踏み跡を辿り幾つかの沢の上部をトラバースして見覚えのある頂上直下の急坂(傾斜30°前後もあろうか・・)を這い上がり頂上に辿り着きました、写真を撮る等小休止してから復路に就きましたが曇り空とは言えとにかく蒸し暑く今日も大汗掻きました、然し山蛭には御目に掛からずまずまずの山歩きでした。

【ポイントタイム】
[往路] 商店前駐車場(8:55)…登山口取り付き(9:13)…大塚山頂上(Ⅲ△「高溝」)(10:19)[復路](10:26)…崖崩れ箇所(10:42)…登山口下山(11:12)…駐車場ゴール(11:27)、所要時間2時間32分、歩行時間2時間20分、往復約6km、約9,000歩でした。

           HP URL outdoor (hacca

     
   破線道・沢を徒渉       入口は確りした道     藪の中埋もれた石仏

            
   関大塚山入口「姥石」    秋の野辺道を行く      関大塚山登山口   

         
   登山道脇に佇む石仏     崖崩れで登山道遮断  大塚山頂上Ⅲ△「高溝」(199m)

   
                                                          歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図

                                                  

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241 房総の山(富津市関豊地区の野猿公園を囲む破線道)を歩く山旅。 ('14,08,03)

2014-08-04 08:11:10 | 房総の山中部

富津市関豊地区に有る野猿公園を含む一帯は「高宕山サル生息地」の一部ですがその地域をぐるりと囲むように破線道(徒歩道)が地形図に記されています、以前からこの「破線道」が気がかりで一度歩いてみようと思っていました、暑い時期ですから歩くのに手ごろな距離と思って早速出かけました。

何時も最初の取り付き口を探すのに苦労しますが今回は予め地形図で経緯度を確認してありましたからスム―ズに取り付きました、その道は志組集落から東に延びる広い林道からいきなり破線道(徒歩道)に入ると思っていたら何と立派な市之沢林道でした。

入口に「この先行き止まり」と書かれた看板があったので「行き止まり先からは破線道に入るんだな…」と思ってのんびりと1時間ばかり歩いて行くと正に行き止まりにぶつかりました、正面と左側は垂直に切り立った崖で右側は同じく垂直に深い沢に落ち込んだ草付きの崖です。

正面崖の一番低い所から尾根に取り付こうかとも思いましたがどこをどう見てもこれ以上進む手掛かりは有りません、暫く考えていましたが諦めて引き返すことにしました、行き止まり地点を地形図で現在地確認したら破線道から400m以上東にそれているのです。

そこで帰り道林道と破線道の合流地点を探し乍ら行くことにしました、間もなくスタート地点の分岐手前にそれは有りました、長いピンクのテープが木の枝に吊るされていたのです、良く見ると尾根の上の方にもピンクのテープが見えました、「これだ・・」と確信をもって取り付きました。

ところ何処薄い踏み跡は有りますが殆どピンクのテープだけが頼りです、急坂の尾根を登り稜線に出てもピンクのテープは続きました、これで破線道ルートに乗ったので「何時頃出発点に到着できるかな…」と考え乍ら1時間半ほど歩いたところで突然開けた所に飛出しました。

そこは見晴らしの良い高い崖の上でした、現在地を確認すると破線道ルートから西に100m程外れているのです、ところがピンクのテープはここ迄でその先には無く暫く探しまわリましたが見当たリません、仕方なく破線道ルートに乗るべくコンパスの指し示す方向に急坂尾根を滑リ落ちながら下ると何と先程歩いた林道に飛び下りたのだす。

可なり体力を消耗したので清く敗退を認めこれ以上追究は止めて帰ることにしました、暑い日差しの中大汗を流し乍ら敗残兵の如くとぼとぼと一人林道を歩くのは可なり堪えました、野猿公園下の駐車場にゴールして涼しい所で弁当を食べ帰路に就きました、帰りこのコースの反対側の取り付き地点を確認したので次回そこからリベンジしようと思っています。

【ポイントタイム】
野猿公園下駐車場スタート(7:25)…市之沢林道分岐取り付き(7:53)(7:55)…市之沢林道行き止まり(8:30)(8:38)…林道&破線道合流点(9:13)(9:18)…小休止(9:50)(9:56)…破線道行き止まリ(10:32)(10:45)…市之沢林道(10:55)…市之沢林道分岐(11:25)…野猿公園下駐車場ゴール(11:42)、所要時間4時間17分、歩行時間3時間10分、水平距離約9km、累積標高差472m、歩行数約13,000歩でした。

            HP URL outdoor (hacca

  
  野猿公園下駐車場      市之沢林道(その1)               市の沢林道(その2)    

     
   市之沢林道行き止まリ   破線道(徒歩道)(その1)       破線道(その2)

  
      ヤマハギの蕾           マーキングのテープ       路傍のお地蔵様

  
                                                             歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図

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