アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

361 房総の山(南房総市の三角点巡り)の山歩き。('17,06,24)

2017-06-25 08:56:17 | 房総の山南部

今回は南房総市(旧丸山町、和田町)にあるⅢ△「中野入」(138.7m)とⅣ△「平塚」(183.4m)同じくⅣ△「山越」3点をめぐる山旅でしたが標石を発見できたのはⅢ△「中野入」だけでした。

Ⅳ△「平塚」は三角点まで到達できましたが標石は見つけることができませんでした、Ⅳ△「山越」は麓のルート取り付け点すら分らず完敗でした。

《Ⅲ△「中野入」》
旧丸山町の小谷堰堤直下に車を止め堰の右側に付けられた道を北に進みましたが数十メートル先からは道が分からない程濃い藪に覆われ藪漕ぎを強いられました。

道の終点から右手の急尾根に取り付きましたがこれまた猛烈な藪で半端な藪漕ぎではありません、しかし数メートル登ると背丈の高い藪は無くなりましたが足元は倒木や藪でまともに歩けず遅々として高度は稼げませんでした。

水平距離約500m、累計標高約100mを1時間20分余りかけて登り詰めました、何時もと違うコンクリの標柱が立っていたので場所は直ぐ分りましたが標石は落ち葉に埋もれていたので探し出すのに暫らく手間取りました。

【ポイントタイム】
小谷堰直下駐車場スタート(8:23)…Ⅲ△「中野入」(9:37)(9:42)…駐車場ゴール(10:23)、所要時間2時間、歩行時間1時間37分、歩行距離約3km、累計標高+485m、歩行数約3,200歩。

《Ⅳ△「平塚」》
地形図には三角点まで登山道記号も何もありませんから自分で一番登り易そうな尾根にルートをひきそこを登ることにしました、そのルート取り付き点は「皆倉の堰」からですからまずはその堰を目指して車を走らせましたが行けども行けども堰はありません。

何とか堰を見つけ道路脇に車を止め身支度を整え出発しました、なんと私の引いたルート上には幅1.5m程の登山道があるのです、暫らく進むと道が濃い藪に覆われているので右手の藪の薄い急尾根を直登してピークに登り詰めました。

地形図で現在地を確認するとなんと三角点の直ぐ傍です、三角点の有るところは直径数メートルのこんもりと小高くなっているところで濃い藪で覆われていました、30分程隈なく探しましたが落ち葉に埋もれているらしく見つかりません、諦めて下山することにしました。

【ポイントタイム】
道路脇駐車場スタート(11:09)…三角点付近(11:25)(探し回る)(11:55)…駐車場ゴール(12:03)所要時間54分、歩行時間49分、歩行距離約1.4km、累計標高+184m、歩行数約1,300歩。

《Ⅳ△「山越」》
ここも登山道らしき記号はないので緩い尾根を辿って登ることにしましたが予定していた尾根は取っ付きから濃い藪でとても取り付けません仕方なく東側をぐるりと回りながら40分余り探しましたが全く手掛かりはありません、仕方なく諦めて帰ることにしました。

【追記】
Ⅳ△「平塚」へ登る1.5m位の登山道の有る理由は嘗て三角点の周りは開墾畑だったそうです、そういえば三角点の有る小高い藪の周りは緩やかな傾斜ながら細い笹竹がまばらに生えている広い平地でした、「点の記」には「山頂は開拓畑で本点は中央部荒れ地にあり」と記されています。

       HP URLoutdoor (hacca.jp

                       
                         小谷堰              藪ルート                ギボウシ

                       
          Ⅲ△「中野入」          オカトラノオ          コウゾの実

   
                 
歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図

 

 

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360 九重連山のミヤマキリシマを愛でる山旅。  ('17,06,13)

2017-06-16 10:15:19 | 県外

久住山登山は昨年登山計画を立て山小屋の予約迄したのですが直前になって熊本地震に見舞われやむなく中止になったいきさつがあったので今回再度リベンジ山行となったのです、6/12妻と二人で九重登山口近くの宿「花山酔」に前泊して翌日登りました。

6/13《久住山(1,786m)》
久住山頂上には一等三角点がありますので周辺の山々のミヤマキリシマの群落を愛でながらその三角点を目指すことにしたのです、宿から南西に約5km程離れた牧ノ戸峠登山口迄宿の車で送ってもらいそこから登ってその日は法華院山荘に泊まり翌日宿の近くの九重登山口に下山する周回コースを歩きました。 

朝7時半ごろ登山口に着くと既に20人ぐらいの登山者がたむろしていました、私たちも身支度をして出発しコンクリート舗装の急坂を20分程登って開けた稜線に出たらそこに東屋があったので景色を眺めながら小休止しました。

休憩の後尾根を急登して沓掛山のガレの頂上を過ぎると三俣山を始め周辺の山々の山肌にピンクのミヤマキリシマの群落が遠望できました、更に稜線を進むに従いミヤマキリシマ群落が次第に間近に迫りまさに花の群落の中を進む様でした。

余りにもきれいな景色に疲れも忘れ立ち止まって見とれては写真を撮ったり眺めたりしているので一向に高度が稼げません、妻曰く「毎年来たいぐらいだね…」と言うほど見事な景色が続きました。

久住山直下の避難小屋でトイレ休憩した後最後の胸突き八丁の急坂を登ると標柱の立った頂上に登り詰めました、頂上標柱の脇に多少角の擦り減った一等三角点がありましたので写真を撮った後十数人の登山者たちに交じって宿で作ってもらったお弁当を食べゆっくり昼食休憩にしました。

休憩の後下山路に取り付きましたがここからが難しいルートでした、ポピュラーな下山道は一旦「久住別れ」迄引き返し中岳の西側から「北千里ガ浜」を経由して南に回り込むルートらしいのですが私達は近道の中岳の東側を南東に下って今晩の宿「法華院山荘」を目指しました。

地形図でルート確認しながら急坂の尾根を下って久住山と稲星山のコルに降り立ち中岳の南側を巻いて東に進むと「中岳南登山口」道標の有る十字路に差し掛かったらその先にロープが張られ「ここから先はご遠慮願います」の看板がロープにぶら下っているのです。

はたと困りました、どうするか考えていると中岳から中年男女二人組のパ―ティーが下ってきました、聞くと女性は地元で今日もいくつかの山を縦走してきたとのことでした、ロープの先の様子を聞くと「途中崖崩れや迷い易い所もあるので止めた方がいいよ…」と言うのです。

一番確実なルートを聞くと直ぐ右手に聳えている「白口岳」(1,720m)に登って反対側に下って行くのがベストだと言うのです、二人が白口岳迄案内してくれると言うので救われました。

白口岳頂上で二人と別れ反対側に下ると直ぐほぼ垂直に近い岩場で後ろ向きにロープを掴ってやっとの事降り立つと急坂の下りが延々と続きしかも所々に垂直に近い岩場もあり気が抜けませんでした。

頂上から70分以上掛かってやっと鉾立峠に降り立ち15分程休憩して後は谷間のゴーロや木道等緩い下り道を1km程歩いてやっとのこと宿・法華院山荘に16時過ぎにゴールしましたが結局予定外の白口岳縦走となりました。

【ポイントタイム】
牧ノ戸登山口スタート(7:45)…東屋休憩(8:05)(8:11)…扇ガ鼻分岐(10:03)…小休止(10:33)(10:36)…避難小屋トイレ休憩(10:57)(11:06)…久住山頂上(11:45)昼食休憩(12:22)…稲星山分岐(13:06)…白口岳頂上(14:04)(14:07)…鉾立峠(15:16)(15:32)…法華院山荘ゴール(16:08) 所要時間8時間53分、歩行時間6時間30分、歩行距離約12km、歩行数約20,000歩。

6/14《九重登山口目指して下山》
ガイドブックのコースタイムは2時間程ですが私達は歩きも遅いし道草食いながらの歩きですからその倍ぐらいの時間をかけ写真を撮りながらゆっくり下山するつもりで宿を朝8時前に出発しました。

殆ど一本道でしかも所々に道標が立っているので迷うことはありませんでしたが結構アップダウンもありましたので昨日の疲れもあってきつい所もありました、しかし午前中とあって登ってくる人たちとひっきりなしに行き交いましたのでその人たちと時々ギャグを言ったりして疲れを忘れ楽しい帰路でした。

余分な荷物を預けてあった宿「花山酔」に正午前ゴールしましたので荷物を受け取り近くの食堂で昼食を摂りました、その後食堂前のバス停からバスで豊後中村駅に行きそこから電車とバスに乗り継ぎかんぽの宿「日田」に16時頃チャックインしました。

【ポイントタイム】
法華院山荘スタート(7:45)…見晴台休憩(8:55)(9:15)…宿・花山酔ゴール(11:30) 所要時間3時間45分、歩行時間2時間56分、歩行距離約8km、歩行数約13,000歩、 【二日合計記録】所要時間12時間38分、歩行時間9時間26分、歩行距離約20km、歩行数約33,000歩。

        HP URL outdoor (hacca.jp

                        
                       前泊宿「花山酔」           稜線を覆う           登山道脇の
                       ミヤマキリシマ             ミヤマキリシマ

                        
            久住山頂上にて               Ⅰ△「久住山」          久住山頂上から
                                          遠望する由布岳

                        
         白口岳頂上にて           ツクシドウダン             法華院山荘

      
                      歩いた軌跡(マップソースの縮小図)('17,06,13~14)

   

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359 房総の山(津森山バリエーションルート&三角点巡り)の山旅。   ('17,06,05)

2017-06-06 08:20:57 | 房総の山南部

今まで房総の山歩きツアーに参加している時先輩の方々から津森山のバリエーションルートのことを聞いていたのでいずれ登りたいと思っていました、そこで今回そのルートを登る事にし合わせて近くのⅣ△「横根」(188m)も巡ることにしました。

《津森山バリエーションルート》
富津市と鋸南町の境界近くの山中トンネルの手前に車を停めてそこからスタートしました、トンネルを抜けて長狭街道を東に約1.6km程進んだところで其れらしい尾根に取り付こうとしましたが目印も踏み跡もありません。

暫らく近くを行きつ戻りつして探しましたが分からないので適当に尾根が低く落ち込んでいる所の横に取り付きました、初っ端から藪漕ぎしながら急登すると尾根の上に出たところに予想通り色あせたテープがありました、「これだ…」と思いコンパスで方向を定め進みました。 

濃い薄いはありますが殆ど藪の尾根登りです、時折古ぼけたテープがあったので救われました、然しいつの間にかテープが見当たらなくなりルートから外れたようですが然しコンパスの示す方向にがむしゃらに進みました。

二度ほど深く落ち込んだ沢に下ると今度は30°以上有ろうかと思われる急傾斜を這い上がると突然稜線に飛び出しました、よく見ると目の前の木に3種類のテープが張られてありました、結局ルートを外れショートカットしたようです。

ここから稜線を南東に凡そ200m余り進むと更にきつい急坂をまさにへばりついて這い上がると再び稜線に出ました、ここから南に約300m程進むと富士山の良く見える津森山見晴台に辿り着いたので景色を眺めた後数十メートル先の津森山頂上に進みました。

小休止の後復路に就きましたがこれからが更に難しそうなルートです、地形図には登山道記号はなくあるのは境界記号だけです、従って踏み跡もテープも期待できません。

一旦往路を引き返すのですが問題はどこで西に向かう分岐に取り付くかです、見晴台から往路を更に先に進むと西への分岐はありません、見晴台でGPSで現在地を確認すると分岐と一致しましたが見ると藪尾根が下に向かって深く落ち込んでいるのです。

しかしコンパスで方向を確認するとここを進むしかありません、木の枝につかまりながら急坂を下ると間もなく藪は消え色あせたテープがありました、いつもより強く安堵しました。

大小のアップダウンを幾つか超えて稜線を歩いて行くと突然足元でパッチと音がしたのでよく見るとなんとワイヤー罠を踏んで罠がはじけた音でした、これはヤバイ…ルートだけ気にしてはいられません、罠も注意しなければなりません。

ここから先注意していると木にビニールに巻かれた小さな注意書き札がありました、三ゕ所程罠仕掛けを確認して先に進むと今度は大きな鹿が罠に掛かってもがいていました、私が近付くと今まで聞いたことにない異様なうめき声を出して暴れ回っていました。

もう20年近く房総の山歩きしていますがこんな光景に出会ったのは初めてです、複雑な気持ちで先に進むといつしか藪尾根に入り込み踏み跡もテープもありません、暫らくもたつきましたがよく見ると下に人家の屋根が見えました。

ルートは関係なく歩けそうなところを探して強引に下って広場に降り立ちました、そこには無人のログハウスがありましたがここから先は車道があり広い道路に続いています、見覚えのある道を進んで漸く駐車場にゴールしました、遅い昼食を摂って次に進みました。

【ポイントタイム】
駐車場スタート(7:57)…登山道取り付き(8:55)…(13回ルート確認)…津森山(9:56)(10:06)…復路分岐取り付き(10:15)…里の広場(12:35)…駐車場ゴール(13:05) 所要時間5時間08分、歩行時間4時間10分、水平距離約8km、累計標高+995m、歩行数約10,000歩。

 《Ⅳ△「横根」》
「点の記」には三角点の30m近くまで車で行かれてそこから30m程登山道を歩くと記されていましたから難なく見つけられると思っていましたが左に非ず、1時間余り探しましたが見つからず諦めて帰りました。

14時近くに行き止まりの横根集落の最奥にある集会所の広場に車を置かして貰い出発すると集落の方が軽トラで近くに来たので駐車をお願いしたら快く了解してくれました、「この坂を上がって行くと神社がありますね…」と聞くと「あるよ車で行かれるよ…」と言ってくれましたが歩いて行くことにしました。

急坂のコンクリート舗装の道を登ると間もなく神社があり更に登ると小高いピークが見えました、あそこだと思い尾根を直登してピークに着くと確かに三角点の直ぐ近く(半径数メートル以内)です、しかしそこは濃い藪でしかも倒木が重なり合っておりとても探すのに難儀しました、それでも1時間余り探しましたが分かりません、恐らく倒木の下に埋まっているのでしょう、諦めて下山しました。

【ポイントタイム】
駐車場スタート(13:45)…神社(13:57)(14:02)…(三角点探すも見つからず)…復路・神社(15:35)…駐車場ゴール(15:48) 所要時間2時間03分、歩行時間1時間30分、水平距離約3km、累計標高+400m、歩行数約3,500歩。 【二ゕ所合計記録】所要所間7時間11分、歩行時間5時間40分、水平距離約11km、累計標高+1,395m、歩行数約13,500歩。

        HP URL outdoor (hacca.jp

            
              藪尾根               色あせたテープ               マムシグサの未熟実

               
             津森山見晴台                ランヨウアオイ             津森山頂上

            
           小さなホタルブクロ                 罠に掛かった鹿              きれいな稜線  

        
    津森山バリエーションルート&不明三角点を歩んだ軌跡(1/25,000)の縮小図  

         

                   

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