[7/28]
富士登山は今回で三回目です、一回目は50年前の1961年7月村の青年団ツアーに参加したのです、当時はまだ富士スパルラインは無く全て1合目からの登りでした、その頃まだ合目毎に山小屋が営業してました、二回目は10年前の2001年7月妻と二人で吉田口5合目から登りお鉢回りをしましたがこの時妻が高山病になり難儀しました、三回目が今回2011年7月の登山となります。
妻を誘いましたが「あんな苦しい思いは二度としたくない」と言うので一人登山となりました、多少不安はありましたが普段のトレーニングの成果を試す意味もありますが何より後4ヶ月で「後期高齢者制度」に組み込まれますので「姥捨て山」でなく「日本一高い富士山に登るぞ!」と高い意気込みで麓の富士山駅から最高点の剣ヶ峰三角点を目指して出発しました。
富士山駅[810m](9:45)を11kg余り(水3kg)のザックを背負って出発しました、富士吉田町のメーンストリートの緩い坂道を登ると間もなく富士浅間神社[858m](10:05m)に着き安全登山を祈願して出発(10:15)しましたが出だしから取り付き口を間違えて中の茶屋まで登山道と平行に続く車道歩きとなりました。
中の茶屋[1.100m](11:50)に着き昼食休憩の後(12:20)幅の広い未舗装の登山道に入り馬返を目指しました、「馬返」[1.430m](13:44)(13:50)に着きましたがここは昔人がここで馬を返し歩いて登ったとのことですが今は車の入る終点ですから「車返し」で既に車が数台駐車してありました。
ここから本格的な「破線」の登山道が続き1合目[1.516m]~2合目[1.720m](14:51)小休止(14:59)~3合目[1.845m](15:28)小休止(15:30)~4合目[2.050m]~5合目不動神社[2.150m](16:43)小休止(16:47)~5合目佐藤小屋[2.230m](17:05)今日の宿にゴールしました。
既に宿泊者十数人が食事中でした、早速汗で濡れた下着を着替え皆さんの仲間入りして缶ビールで乾杯しました、本番の明日に備えて早めに床に付きましたが二段ベットは殆ど空いていてゆっくり休めました、
トータルタイム7時間20分、コースタイム5時間50分、≒14km、標高差1.420m、≒27.000歩でした。
[7/29]
早朝3時過ぎに起きて玄関で出発準備をしていたら同じコースを登る30代の青年も起きて来て暗い中ヘッドランプを点けて二人で出発(3:40)しましたがアッと言う間に闇の中に消えてしまい結局一人で森の中のきつい急坂をとぼとぼ登ることになりました、クマ除けの鈴を忘れたので内心クマに会わないよう祈り乍ら歩きました。
明るくなった頃7合目花小屋[2.700m](5:25)着~7合目富士一館[2.820m](5:55)朝食休憩(6:10)~8合目太子館[3.050m](7:07)小休止(7:20)~8合目蓬莱館[3.100m]~本8合目富士山ホテル[3.350m](8:44)小休止(8:50)~8合5勺御来光館[3.450m](9:19)小休止(9:24)~9合目迎久須志神社(9:55)~吉田口頂上[3.710m](10:40)(10:48)小休止の後剣ヶ峰に向かいました。
時計回りにほぼ半周して頂上直下のきつい急坂を這う様にして登り切ったら三角点[3.776m](11:40)がありました、十数人の人達も休んでいたので写真を撮って貰い小休止してゆっくり往路(11:51)を帰りりました。
下山道(ブルドーザー道)入口(12:26)に着き小休止して(12:40)九十九折りのザレ道を慎重に下りました、10年前に分岐を間違えて須走口に入り込んだので今度は間違えない様慎重に歩きましたがホワイトアウトになって又も同じ間違えを犯し200m余り下ってしまいました、慌てて這う様にして登り返し何とか正規のコースに乗りましたがくたくたになって道端に座り込んでしまいました、結局30分余りタイムロスしてしまいました。
下っても下っても足の潜るザレの急坂が続き膝が多少「笑い」出したので膝バンドをまいて歩きました、漸く下山道休憩所[2.450m](14:56)(15:07)に着き小休止の後悲鳴を上げている足を引きずるように再び下りました。
漸く傾斜が緩くなって来た頃10年前営業していた6合目山小屋に着きましたが今は丸太で厳重に囲ってありました、広い道路に出たらこれから登るツアーの大隊列が延々と続いて通り過ぎました、恐らく今夜は数百人の登山者のヘッドランプが延々と頂上まで続く事でしょう。
ゴールまで300m位の道程が今までになくきつく感じました、遂に大勢の観光客で賑わう広いBT[2.304m]にゴール(16:10)しました、河口湖行(16:50)の路線バスに乗り途中の富士スパルラントBTで降りホテルから迎えに来て貰ってホテル「富士桜荘」(17:40)にチェックインしました。
早速温泉に浸かり汗と疲れを流し夕食に生ジョッキと冷酒で一人静かに乾杯しました、トータルタイム12時間30分、コースタイム10時間50分、≒18km、標高差1.546m、≒33.000歩でした、
《二日合計》 トータルタイム19時間50分、コースタイム16時間40分、≒32km、標高差2.966m、≒60.000歩の山旅でした。
お天気がなかなか回復せず心配しましたが差して雨に降られず途中多少のトラブルがあったり今までになく疲れましたが無事日本一高い頂きに立ちその三角点にタッチ出来たのは一生の思い出になりました。
HP URL outdoor (hacca
初日の宿「佐藤小屋」 一輪のクルマユリ 日本一高いⅡ△「剣ヶ峰」