本白根山には11年前に地元のハイキングクラブで登った事が有りますがその時は展望台まででしたので今回は最高点登頂と多少シーズンの過ぎたコマクサに運良く会えれば…と淡い期待をもって本白根山登山と下山後の万座温泉での癒し旅行を兼ねた山旅に行ってきました。
当初予定は「湯釜」に寄る心算でしたが殺生河原BSから先は通行規制があって行く事が出来ないので予定を変更しロープウェーで登ることにしました、すでに正午を回っていたのでロープウェー山頂駅で昼食休憩し身支度を整えて雨の降る中13時過ぎに出発しました。
暫くしてリフト乗り場の脇を通りコマクサコースの急坂に取り付きヤナギランなどの花々に出会い乍らひと登りすると稜線のコマクサ通りに出ました、右手の斜面一帯にコマクサが生えていますが果たして花が有るかガスった斜面を良く見ると有りました…所処に僅かながら可憐な花が咲いているのです。
これで一つの目的を達成し気分よく小雨の中稜線を南下して展望所を目指しましたがガスが立ち込め周りの景色は全く見えません、暫くして僅な記憶に残る急階段を登り切ると展望所に着きました、天気が良ければ360度の展望が楽しめますが今日は残念です。
これから先が初めて歩くルートです、先ずは次の目標最高地点の二等三角点「本白根山」をめざし先に進みました、暫くしてそろそろ分岐が有る頃だと地形図で確認すると既に分岐を200m余り通り過ぎていました、どうしようか一瞬考えましたが諦めきれず妻をそこに待たせて一人引き返えし最高地点を目指しました。
右折して枝ルートに入りほぼなだらかな這松の中の遊歩道を300m程進むと小高い所に「遊歩道…」と書かれた看板が有りましたが良く見なかったのでまさかそこが最高点とは思いませんでした、更に進むと道が下り始めたので「おかしいなぁ…」と思い地形図でルートを確認すると何とあの看板の所が最高地点だったのです、またしても数十メートル通り過ぎてしまったので急いで看板まで引き返し看板を良く見ると下に「本白根山最高点」(2,150m)と書いて有りました。
周囲を探しても三角点は見当たリません、周りにはロープが張られ這松帯は「立入禁止」ですから諦めて妻の待つ所へ急いで帰りました、妻が「何時も間違ってばかりいるんだから…」と不満たらたらでした、おかげで30分以上はタイムロスしたでしょうか?
三角点は這松の中に有るのかわかりませんが最高点(2,150m)と二等三角点(2,165m)は標高が違いますが位置はぴったり同じですから間違いないと思います、然し三角点にタッチできないのは至極残念です、雨は時々止んではまた降る繰り返しでしたが万座温泉に近ずく頃は雲間から青空も見えるようになりました。
道は殆ど木の階段や木道が続くので滑り易く慎重に歩かなければならず思いの他時間が掛かりました、最後万座温泉の広い道路に下山するとそこは丁度ヘアピンカーブの曲り角でまたも方向を間違え反対方面に100m程進み引き返すチョンボをしでかしました。
最後長い坂道が続くので宿に電話して車で迎えに来てもらい午後6時前宿にチェックインしましたが予定より1時間程遅れてのチェックインでした、結局最後までほかのハイカーには一人も会わず私達だけの貸切ハイキングでした、早速硫黄分の濃い掛け流し温泉にゆっくりひたり汗と疲れを流して待望の万座温泉をじっくり味わいました。
【ポイントタイム】
ロープウェー山頂駅スタート(13:20)…本白根山展望所(14:30)(14:40)…分岐間違えUターン(15:20)…本白根山最高点(15:35)(15:40)…本白根山万座温泉登下山口(17:24)(17:30)…歩行終点(豊国館前)ゴール(17:45)=宿・「万座亭」チェックイン(17:50)、所要時間4時間25分、歩行時間3時間40分、水平距離約9km、累計標高410m、歩行数約18,000歩。
HP URL outdoor (hacca.j
シラカバ林を行く 花の女王コマクサ 本白根山最高地点(2,150m)
ヤマリンドウの蕾 本白根山万座温泉登下山口 万座温泉・「万座亭」にて
歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図