アウトドアー

山登りや峠越えなどを書きます。

318 北国街道「木の芽峠」越えハイキングに行く。   ('16,05,19)

2016-05-21 08:13:19 | 県外

数年前から計画倒れになっていた北国街道の難所「木の芽峠」越えのハイキングに行ってきました、きっかけは最近TVの「街道歩き」番組で放送されたので「そうだ今度こそ…」とばかりに早速出かけたのです、この街道は北陸へ入る最も古い道として1,200年の歴史ある街道だそうです、それ故多くの旅人や兵(つわもの)どもの戦(いくさ)の歴史などが刻まれた道だそうです。

原発で有名な敦賀市のJR敦賀駅前のホテルに前泊し朝バスで敦賀市北部の山深い「新保」集落まで行きここから出発しました、新保集落と言えば一番有名なのが水戸の尊王攘夷論者「武田耕雲斎」が820余名を率いてはるばる遠征して来てここに陣を張り幕府軍と戦って最後は加賀藩の軍門に下り全員打ち首にされたと言う痛ましい歴史の刻まれた土地です。

じりじり照り付ける日差しを受け大汗をかきながら集落の坂道を上ると間もなく本格的な昔道に取り付き杉林や雑木林の中の道あるいは雑草の繁茂した道など沢沿いの坂道を辿って峠を目指しました。

清廉な水の流れる沢からは時折カジカ蛙の心地よい鳴き声や小鳥の囀りなどが聞こえて疲れを忘れさせてくれました、ハイカーはもとより野生動物にも全く会ず文字通り私と妻の二人きりの貸し切り街道でした。

途中「木ノ芽川」源流の「弘法大師お手掘り湧水」で明治天皇が水を飲んだと言われる立派な屋根付き井戸があったり弘法大師が岩に爪で描いたと言われる「弘法の爪描き地蔵さん」があるなど故事来歴の言われある遺跡が点在していました。

坂の傾斜が次第にきつくなり石畳の道を登り始めると上のほうからけたたましい犬の吠え声が聞こえて来ると間もなく木ノ芽峠に飛び出しました、白い三匹の大きな犬が一斉に吠えまくっていましたが留守番らしい中年男性(住人の方は留守のようです)が一番獰猛な犬をしっかり捕まえていました。

TVで見たあの茅葺のすすけた茶屋を見た時何か懐かしい気分になりました、千葉県から来たことを告げると「遠くからわざわざ来たのなら案内しましょう…」と言って中に入らせてくれていろいろ説明してくれました、一番印象に残ったのは豊臣秀吉が戦の帰り立ち寄り大きな茶釜を呉れて行ったと言われるすすけて真黒な大茶釜を見せて頂いたことです。

小屋の前には越前の古刹「永平寺」開山の祖「道元禅師」の立派な墓石がありましたが実は明日永平寺で修行を終えた若い修行僧四十数名が道元禅師墓石に修行終了報告に来るのだそうです、その行事にかち合わなくて良かったかもしれません。

茶屋の方にお礼を言って峠を下ると間もなくここにも弘法大師作と言われる茅葺屋根の地蔵堂に収められた「言奈地蔵」(言うな地蔵)がありました、「その昔旅人を殺して金品を奪った馬子がそばにいた地蔵に(地蔵言うな)と言ったら地蔵が(地蔵言わぬがおのれ言うな)と言い返された」との言われのお地蔵様です。

地蔵堂から急坂を下るとすぐ舗装林道に降り立ち更に曲がりくねった道を下るとスキー場に出ました、ちょうど数日後に催される南越前町の「そば祭り」会場作りが芝広場で行われていましたが離れた休憩場のベンチを借りて昼食休憩にしました、ここまで全行程の時間的には約1/3ですが水平距離にして約1/9程度です。

昼食後さらに車道を下り国道に出るとここから約8km の道を歩いてゴールの今庄駅を目指しました、余りアップダウンはないけれどひっきりなしに車の行き交う舗装道を歩くのはかなりきついハイキングになりました。

途中写真を撮ったり孫谷集落で小休止をしたりして3時間ほどかけ漸くJR今庄駅にゴールしました、ここから電車で福井駅まで行きそこから送迎車で今晩の宿「かんぽの宿・福井」にチェックインしました。

【ポイントタイム】
新保集落BSスタート(8:37)…弘法大師お手掘り湧水(10:20)(10:23)…峠の茶屋(10:29)(10:39)…スキー場昼食休憩(11:37)(12:12)…孫谷集落小休止(13:33)(13:38)…JR今庄駅ゴール(15:07)、所要時間6時間30分、歩行時間5時間20分、水平距離約18km、累計標高1,851m、歩行数約25,000歩。

        HP URL outdoor (hacca.j

                    
                  新保集落BSスタート        石畳坂を上る     ムラサキツユクサ

                     
          峠の茶屋に到着               ムラサキサギソウ         秀吉から受けた陣中釜

                     
        花に留ったウスバシロ蝶             言奈地蔵堂               JR今庄駅にゴール

                               
                          歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図NO1

                    
             歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図NO2

             

              


317 味わいハイキング133「新緑の鋸山ハイキング」に参加。   ('16,05,14)

2016-05-15 08:51:08 | 味わいハイク

味わいハイキングで鋸山を登ってきました、参加者総勢73名がJR浜金谷駅前に集合してここから歩き出しました、今回は最もポピュラーな観月台コースを登りましたが私がこのコースを登るのは約10年振りです。

電車のガードを潜ると観月台コースの取り付き点ですが初っ端からきつく長い階段を延々と登るのは10年の歳月の流れを身に染みて感じる程かなり堪えました、然し参加者の殆どは私よりはるかに若い人たちばかりですから皆さん疲れなど感じない様子で楽しそうな姿は羨ましい次第です。

観月台で小休止の後一旦コルに下り登り返すと暫らくして右手に小さな池が現れその畔にあの貴重な「モリアオガエル」の卵囊が数個ありました、10年前には高い木の枝などに数十個もあったのに余りの少なさに驚きました、あと数年したら無くなってしまうのでしょうか心配です。

石切り場跡の垂直にそそり立つ屏風石の下で早い昼食休憩をした後展望台に向かって出発しました、展望台直下の石段も最初の階段に劣らず急傾斜で大汗をかきながらやっとの思いで登り切りました、小広い展望台は70人余のパーティーの他数人のハイカーで身動きもまゝならない程の混雑ぶりでした。

然し天気が良かったので東京湾を白い波を立てて走るフェリー等見晴らしは最高でした、7~8年前景色を眺めながらのんびりお弁当をなべていた時突然トンビに襲われサンドイッチを攫われたことを思い出しましたが今となっては楽しい思い出です。

展望を楽しんだ後復路に就き「関東ふれあいの道」の「裏鋸コース」に取り付きました、一等三角点のある鋸山頂上に着くと数人のハイカー達が御馳走を広げて食事会をしていましたのでそれでなくとも大人数のパーティーですから狭い頂上は身動きできない程の混みようです、ですからみなさん三角点にタッチして次々先へ進みました。

 次に休憩したのが昨年登った「沢コース」の登り詰めた稜線上の「東の肩」です、ここで小休止後更に東に進み最後に杉林を抜けると林道元名線に飛び出しました、ここから少し南に行ったところで全員集まり集合写真を撮って小休止しました。

ここから更に荒れた林道を下り砕石採集場跡地入口で最後の小休止をした後終点「すこやか」を目指し約4kmの舗装林道を重い足取りで歩き漸く「すこやか」に15時30分ゴールしました、今回はカーネーションの花束を土産に頂き帰路に就きました。

【ポイントタイム】
JR浜金谷駅スタート(10:10)…NO1休憩(観月台)(10:36)(10:45)…NO2休憩(11:03)(11:10)…NO3休憩(昼食休憩)(11:23)(12:02)…展望台(12:30)(12:35)…鋸山頂上(Ⅰ△鋸山)(12:58)(13:03)…NO4休憩(東の肩)(13:24)(13:39)…NO5休憩(14:03)(14:06)…林道元名線(14:10)…NO6休憩(集合写真撮影)(14:12)(14:21)…NO7休憩(砕石採集場跡地入口)(14:43)(14:52)…「すこやか」ゴール(15:30) 、所要時間5時間20分、歩行時間4時間、水平距離約11km、累計標高865m、歩行数約16,000歩。

          HP URL outdoor (hacca.j

                         
                      観月台目指し出発                モリアオガエルの卵囊              ハコネウツギ

                          
         展望台からの景色                   マルバウツギの花                    タブの巨木

                        
           フタリシズカ                 裏鋸コースの稜線を行く               元名林道で全員集合

                 
                                歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図


316 房総の山(Ⅲ△「白駒」&Ⅲ△「西谷」)を巡る山歩き。  ('16,05,12)

2016-05-12 14:51:49 | 房総の山中部

嵐のような天気続きの後今日は快晴なので地元のまだ見つけていない三角点2ヵ所を探しに行きました、最初は白駒地区にあるⅢ△「白駒」(149,2m)ですがこれは5年前('11, 8,19)とその翌年5月と二度探しに行ったのですが見つからなかったのです、地上の標石がなくて地中に埋まっているらしいのです。

その為この三角点を探す為にわざわざ鉄筋で探索棒を作ったのです、今回三回目の正直で是非見つけようと前2回と反対の西側妙法寺裏の藪尾根を強引にかき分け登りました、尾根の稜線に出ると藪も薄くなりましたがピークに近ずくと笹竹の濃い藪になりその中に三角点はあるのです。

藪の中それらしいところを探索棒で隈なくつついで1時間余りも探し回りましたが手堪えがありません、流石に疲れたので諦め往路を下山しました、妙法寺山門前に停めた車の中で一休みしてから次の目的地Ⅲ△「西谷」(76,5m)に向かいました。

これがまた取り付き点が分りにくく入り組んだ道を行ったり来たりしながら30分以上探してやっとそれらしい山道に入りましたが暫らくすると全くの叢です、「点の記」には「歩道状況・山道(参道)あり」とありますが13年前の記録ですからあてにはなりません。

とにかくコンパスの指し示す方向へ登ると小さな社が表れました、まわりをよく見ると社の裏の藪尾根に苔むした石段が上に延びているのです、「点の記」の「三角点周辺状況」には「山林(境内地)」とあるから奥宮がありその為の石段だろうと考え登って行くと孟宗竹林の稜線に出ました。

孟宗竹林の尾根は1m位の幅で道らしい空間がピークに向かって伸びているのです、安心してピークに上り詰めると「ありました…!」大木の根元に石祠が鎮座しておりそのすぐ近くに白い標杭と標石がありました、これで今回の成功率は5割ですから「まぁ良し…」として帰路に就きました。

【ポイントタイム】
Ⅲ△「白駒」
妙法寺山門前スタート(7:40)…山頂(8:05)…(1時間半探す)…(9:30)…妙法寺山門ゴール(9:45)、所要時間2時間05分。
Ⅲ△「西谷」
路肩駐車場スタート(10:45)…Ⅲ△「西谷」(76.5m)(11:21)(11:22)…路肩駐車場ゴール(11:35)、所要時間50分。

      HP URL outdoor (hacca.j

  【Ⅲ△白駒】は見つかりません

      
       登山口「妙法寺山門」            取り付き口の藪尾根      三角点の有る笹竹藪【Ⅲ△西谷】

      
           孟宗竹林の中の参道                大木に抱えられた石祠            Ⅲ△「西谷」(76.5m)
        

 

 


315 房総の山(大沢天王山・Ⅲ△「峠塚」外2ヵ所三角点)巡りの山歩き。   ('16,05,08)

2016-05-09 07:38:44 | 房総の山中部

連休最後の日曜日お天気も快晴で気持ち良い三角点巡りの山歩きができました、今回も富津市金谷の大沢集落の北に聳える天王様の山とその手前にある三等三角点「峠塚」に登ってきました、R127から東に約3km余り川沿いに軽自動車が一台走れる幅の道を山奥に入った正に秘境集落です。

国道を離れると入り組んだ道を間違えて行きつ戻れつしながらやっと集落の入口に辿り着きました、取り付き点がよく分からないのでおよその見当で藪尾根に取り付き急傾斜を登ると突然昔道に飛び出しました、やはり取り付いたところより少し西にしっかりした登山道があったのです。

昔天王様参詣の道なのでしょう、確りした道ですがところどころかなり荒れていました、分岐点で念の為3回程ルート確認をしただけで難なく最初のⅢ△「峠塚」(206.3m)に辿り着きました、復路は周回ルートを辿ってまずは天王山(210m)頂上に鎮座する天王様にお参りして大沢集落に下山しました。

駐車場に着いたのが11時少し過ぎた時刻なので次に向かいました、帰路は保田から長狭街道を通る予定だったので途中Ⅳ△「元名」(25.3m)と同じくⅣ△「保田」(51.5m)に立ち寄ってきました。

まずⅣ△「元名」を目指しました、R127から内房線のガードを潜るとすぐ根本集落です、道路の広まったところに駐車してコンパスをセットし東に進むと見覚えのある風景です、思い出しました昨年「味わいハイキング」で鋸山から下山して通ったルートです、大体地形が分かっていたので三角点は思ったほど難しくなく発見できました、それは小高い藪の中でした。

車に帰ると12時を回っていたので車内で昼食休憩にしました、次は最後のⅣ△「保田」です、この三角点は一昨年(H26)9月3日に設置されたばかりの新しい三角点ですから容易に見つかるだろうと箍を括っていましたがさにあらずでした。

私の持っている地形図はH16年発行ですから当然三角点は記載されていません、「点の記」の経緯度からあらかじめ自分で位置を記したのですから少なくとも5~10m以上の誤差はあります、それを承知で探し回りましたが一向にわかりません。

「点の記」にはその周囲の状況を「畑、ビニールハウス」と記載されているだけです、段々畑にハウスは5~6棟ありますが周りは全て雑草が繁茂しており中には人の肩ほどの雑草がびっしり繁茂していますから見つけるのに半端ではありません。

然し設置してからまだ2年とたっていませんから新しい白い標杭があるから分かる筈だと1時間近く探し回りましたがやっぱりだめです、諦めて帰ろうと車の所へ戻ると下から軽トラが登ってきました、その人はハウスの持ち主のようです。

近ずいて行って三角点の所在地を尋ねると「あァ在るよ…」と言って案内してくれました、それは人の肩程ある雑草の繁茂した中にありました、しかも白い標杭はありませんからこれでは教わなければ足元にあっても気付きません、これですべてクリアーしたので満足して帰路に付きました。

【ポイントタイム】
大沢集落入口駐車場スタート(8:47)…(3回ルート確認)…Ⅲ△「峠塚」(10:00)(10:03)…天王山頂上(10:20)(10:23)…駐車場ゴール(11:07)、所要時間2時間20分、歩行時間1時間50分、水平距離約4km、累計標高282m、歩行数約6,000歩、その他2基到達時刻 Ⅳ△「元名」(11:58) Ⅳ△「保田」(13:29)。

     HP URL outdoor (hacca.j

                      
                        荒れた参詣道           Ⅲ△「峠塚」(206.3m)              レンゲツツジ

                      
         Ⅳ△「元名」(25.3m)                 スイカズラの花          天王様のタブの巨木

                        
         トベラの花              天王さまの石祠          Ⅳ△「保田」(51.5m)

                        
          天王山&Ⅲ△「峠塚」(206.3m)を歩いた軌跡(1/25,000)の縮小図

 

 

 


314 房総の山(妙見山「Ⅲ△売津」&他3ヶ所の三角点)巡りの山歩き。  ('16,04,30)

2016-05-01 08:49:23 | 房総の山中部

内田栄一先生の著わした「房総山岳志」の中に三角点が設置された山でまだ登っていないところが結構あるのでこれからを随時登ろうと思ってまずは上総地区からと富津市にある妙見山に登ってきました、これだけでは時間もさしてかからないのでついでに近くの三角点3ヶ所も巡ってきました。

湊川河口にほど近い道路際の空き地に地主にお願いして駐車させてもらいここから出発しました、歩き出すとすぐ南側に緩やかな尾根が湊川に向かって落ち込んでいるのが見えました、あれを登れば辿り着けると思い藪の薄そうなところを狙い取り付くとピンクのテープがところどころ上に向かってつけられているのでそれに沿って藪漕ぎしながら這い上がりました。

尾根上に上がってみたら立派な道が下から伸びているのです、よく考えたら麓の人達が参拝しているだろうから道があるのは当然です、結構きつい階段等登るとこじんまりした社に辿り着きました、三角点は社裏の一段高いところに鎮座していました、復路は確りした参詣道を下り駐車場にゴールしました。

次に向かったのが円正寺境内にあるⅣ△「西根」です、着いてみると丁度本堂の屋根瓦の葺き替え工事中で至るところ資材等で雑然としており探すのに大変です、お寺の方は留守ですし「点の記」の位置図も13年前に書かれたものですから境内の状況も大きく変わっていて三角点はどこにあるのか皆目わかりません、30分位探し回りましたが分らず結局諦めて次に向かいました。

次は県道鹿野山・天羽線の道路脇にあるⅣ△「更和」です、その近くまで行ったところでその位置を確認しようとしたら「ポインテンググリッド」がないのです、お寺の境内で使ったことを思い出し急いで取りに行ったところ無事見つかりましたがこれで20分以上タイムロスしてしまいました。

次はⅣ△「数馬」の予定でしたがこれは小学校々舎の屋上に設置されているのでパスし次の三角点長崎地区にあるⅢ△「峰」に行くことにしました、近くの広い路肩に車を止め出発しました、西側に緩い尾根が北に向かって落ち込んでいる稜線を登れば三角点に辿る着ける筈ですがその取り付き口が分かりません。

丁度近くで車を洗車している青年がいたので尋ねると「トンネルを出たところに階段があるから…」と教えてくれました、階段を登って行くとここも立派な道がありました、暫らく登るとなんとお墓が数ヵ所ありましたがお墓から先は濃い藪です。

藪漕ぎして漸くピークに辿り着くと岩に数人入れる位の穴がありその中に石祠がありました、三角点はその穴の近くにあるはずですが見当たりません、まわりを20分ぐらい探し回りましたが駄目です、最後に念の為ここと思うところの落ち葉をかき分けたらありました!やっぱり根気よく探すものです。

駐車場に帰ってきたらまだ11時半ごろです、それではもう1ヶ所近くの三角点を探そうと駒場地区にあるⅣ△「桜井」を目指すことにしました、地図を見ながら漸くその近くまで辿り着くと12時を回っていましたが近くだし帰ってから昼食にしようと出発しました。

コンパスを設定して進むと暫らくして道が二股になっていましたが迷うことなく左に進みました、然しこれが間違いのもとであることが後でわかりました、そろそろ三角点近くだろうとルートを確認すると右手の低くなった沼地を渡らなければなりません、仕方なく渡れそうなところまで引き返しました。

いよいよ本格的な藪漕ぎの始まりで行けども行けども濃い藪です、漸く小高い場所に着きましたがそこにはいくら探しても三角点はありません、諦めて帰ろうとしましたが思いとどまってもう少し先まで行ってみることにしました、然しいくら進んでも一向にそれらしいものは見当たりません。

これ以上藪の中をうろつくと出られなくなりはしないかと不安になったので今度こそ引き返すことにしました、何とか間違わずに来たルートを途中まで引き返してきたところでルート確認をしたところなんと三角点手前30m位の所にいたのです、そこで猛烈な藪をかき分けコンパスの指し示す方向に直行したところ暫らくして目の前にそれが現れました、「やったぁ…!」やっぱり簡単に諦めるものではありません。 

これで安心して帰路に就き広い道路に向かってコンパスを設定し進むとなんと10メートルたらずで広い道路に飛び出したのです、往路で二股を右にとればあんなに苦労して藪漕ぎしなくとも簡単に目的が果たせたのです、やっとのこと駐車場にゴールしたのが13時半ごろでした、結局1時間近く藪の中を彷徨ったことになりました。

【妙見山ポイントタイム】
駐車場スタート(8:00)…登山口(8:10)…妙見山(Ⅲ△売津)(8:37)(8:39)…駐車場ゴール(9:03)、所要時間1時間03分、歩行時間50分、水平距離約2km、累計標高121m、歩行数約3,000歩。

【その他の三角点到達時刻】
Ⅳ△「更和」(19.4m)(10:31)、Ⅲ△「峰」(64.5m)(11:11)(11:23)、Ⅳ△「桜井」(45m)(13:20)。

         HP URL outdoor (hacca.j

                        
                          妙見神社            Ⅲ△「売津」(118.6m)             華やかなシャガ

                      
         Ⅳ△「更和」(19.4m)           可愛らしいカキドウシ            Ⅲ△「峰」(64.5m)

                      
                    深い藪に咲くエビネ              岩穴の中の石祠              Ⅳ△「桜井」(45m)

                   
                    妙見山へ登った軌跡(1/25,000)の縮小図