アンネ役の子が
AKBあっちゃんに似てるんですわ(笑)ワシ的に。
「アンネの追憶」66点★★★
かの有名な『アンネの日記』を書いた
ユダヤ人少女アンネ・フランク。
彼女がゲシュタポによって
隠れ家から連行されたその後を描いた作品です。
1942年、オランダ・アムステルダム。
少女アンネ・フランク(ロザベル・ラウレンティ・セラーズ)は
13歳の誕生日に日記帳を送られ、日記を書き始める。
作家を夢見る彼女は、
日記に思いを羽ばたかせ、文字を綴っていくが
ほどなくしてナチスによるユダヤ人迫害が強まり、
アンネは家族と隠れ家で暮らし始める。
そして1944年。
ついにアンネたちの隠れ家が発見され、
彼女は家族とともに、アウシュビッツ収容所に送られてしまう。
その後、アンネを待ち受けていた運命とは――?!
隠れ家生活で終わっている
『アンネの日記』の背景と“その後”を、
父の証言などをもとに描いたイタリア映画です。
元々テレビ映画だったそうで、
収容所シーンなどもキツい描写などはなく、
劇中でも子供たちにアンネの話を聞かせるシーンから始まるなど、
おさらい&教育的色合いが強い。
いまやドイツでは
『アンネの日記』を知らない子もいるそうで、
語り継ぐべき歴史として必要ということでしょう。
将来を夢見た一人の少女としてアンネを描き
その運命の理不尽さを、抑制を効かせて描写したのは
いいアプローチだと思いますが
ただ「サラの鍵」や「善き人」など
ナチス題材が、一味違う様に進化している昨今、
大人には題材の扱いがストレート過ぎはする気がします。
それでもアンネ役の少女が、
あの有名な肖像写真のイメージそのままに利発そうで
なかなかよかったですね。
意志の強そうな目とか、顎のラインとか、
特に髪を切ってから
AKBのあっちゃんっぽいんだよなあ(笑)
しかし番長、子ども時代『アンネの日記』を読んで
アンネってけっこうおませで、ひねたところもあり、
かなりドロッとした女っぽさの片鱗を感じた気がするんですが、
その印象からすると、本作の人物造型は
可憐すぎる気がしました。
まあ13歳の少女なんて
自意識のかたまりでしょうから、
大人になったいま思えばそんなもんでしょうかね。
★4/14(土)から有楽町スバル座ほか全国で公開。
「アンネの追憶」公式サイト