ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

モーリタニアン 黒塗りの記録

2021-11-02 00:16:16 | ま行

関係者全員の良心が映画から立ち昇る!

 

「モーリタニアン 黒塗りの記録」77点★★★★

 

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2005年。

人権派弁護士のナンシー(ジョディ・フォスター)のもとに

ある案件が持ち込まれる。

 

2001年に米同時多発テロの首謀者として

キューバのグアンタナモ米軍基地に連行された

アフリカ・モーリタニア出身の青年モハメドゥ(タハール・ラヒム)の

弁護の案件だった。

 

拘束されてから4年、モハメドゥは裁判も受けられず

「無実だ!不当な拘禁だ」と訴えながら、過酷な収容生活に耐えていた。

 

モハメドゥに面会したナンシーは弁護を決意し、

彼に手記を書くように言う。

 

だが同じ頃、モハメドゥを

死刑第一号にすることを望む米政府は

スチュワート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)に

モハメデゥの裁判を担当させることを決める。

 

9.11のハイジャックで親しい友人を失った

スチュワート中佐は

裁判の準備を始めるのだが――?!

 

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2015年に出版され

グアンタナモ収容所の非人道的な所業を世に知らしめた

元死刑囚と弁護士の闘いを

本人の手記をもとに描いた作品です。

 

ベネディクト・カンバーバッチが

「どうしても映画化したい!」と製作に名乗り出て

かつ、脚本の見事さから「自分も出る!」となったそうで(素敵!笑)

 

 

カンバーバッチほか

弁護士役のジョディ・フォスター、

モハメドゥ役のタハール・ラヒム、

弁護士の助手を演じるシャイリーン・ウッドリー、

そして監督は「ラストキング・オブ・スコットランド」(06年)の

ケヴィン・マクドナルドと

 

全員が社会派&シリアスな内容に共鳴し

「この物語を、世に出さねば!」という強烈な使命感のもとに

集ったことが、よくわかる作品でした。

もうね、画面から漂ってくるの、その静かな熱気が。

 

しかもここまで主役級が集まりつつ

誰も「出過ぎ」ないのがポイント。

「真実こそがすべての主役」とばかりに

見事なアンサンブルを見せてくれるんですよね。

 

特に

年齢を重ね重みを増したその表情を

正面から撮らせるジョディ・フォスターがすごい。

毅然とした態度、そして威厳と、美しさが増してると感じます。

そして我らがカンバーバッチ!(笑)

 

モハメドゥの無実を晴らそうと奔走する弁護士役のジョディ・フォスターは

まず正義と公平の側かな、と思うけど

 

カンバーバッチ演じる中佐は

米政府側の人間で

9.11のハイジャック機に副操縦士として乗っていた友人を失ったという

個人的な経験もあるわけです。

 

そんな彼が、どう動くのか?!

それが大いなる見どころでもあり

その複雑な「正義」「公平性」をさすが見事に演じています。

 

しかしこの映画には

9.11犠牲者への、複雑な配慮も相当にあると思う。

製作がイギリス、監督もイギリス人というのが

それを物語っていると思いますが

 

でも、どんなに憎いからといって、誰でもいいからやり返せ!が

いいわけない。

 

拘禁期間は実に14年と2カ月――!

そんな経験をしたモハメドゥが、いま思っていること。

それこそが

とてつもない衝撃であり

この映画に、全員を集めた理由なのだとつくづく思う。

ぜひ、映画でその思いに触れてください。

 

★10/29(金)からTOHOシネマズほか全国で公開。

「モーリタニアン 黒塗りの記録」公式サイト

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マルジェラが語る"マルタン・マルジェラ"

2021-09-18 21:48:53 | ま行

なぜこの人がこんなに取り沙汰されるのか。

やっと、わかった。

 

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「マルジェラが語る〝マルタン・マルジェラ“」72点★★★★

 

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顔出しNGな謎のデザイナー、マルタン・マルジェラ。

2008年に引退してもなお人気の彼に

「ドリス・ヴァン・ノッテン  ファブリックと花を愛する男」(16年)

ライナー・ホルツェマー監督が迫ったドキュメンタリーです。

 

正直、マルタン・マルジェラって

名前は知ってるけど、よくわかってなかった。

 

本人不在で周囲の証言で構成された

「マルジェラと私たち」(17年)というドキュメンタリーもあったりして

「なぜ、この人、こんなに人気なんだろう?」と不思議だったんです。

 

でもこの映画で、その魅力も理由もよくわかりました。

やっぱり本人が語ると(映像は顔出しはなく、手のみだけど)

いろいろわかりやすい。

 

 

映画はパリでの回顧展の準備をする

マルジェラの様子からはじまります。

 

本人が作業しながら、たくさんの「想い出ボックス」を出してきては

自身について語っていくんですね。

 

相当な「取っておき魔」なのか(笑)

仕立て屋だった祖母に影響されたこととか

彼女がくれた端切れで子どものころに作ったアートブックとかも出てきて

これが超絶うまくて可愛すぎる!

 

さらに1980年代、アントワープ王立芸術学院で学び

(ドリス・ヴァン・ノッテンもここの出身!)

コムデギャルソンの川久保玲に衝撃を受けたこと

来日したときに見た日本の"足袋”タビにインスパイアされて

その後名作となる靴を作ったこと――などが

語られていく。

 

88年に自身のブランドを立ち上げ

97年にはエルメスのアートディレクターに抜擢されたりもして大活躍。

 

そして人気絶頂の

2008年にすっぱり引退してしまうわけです。

いまもブランドは残っていますが

 

なぜいまの時代にも、彼が人気なのか――

 

そのコレクションを時代を追って見ていくと

斬新で革新的だけど

どこか「わかる!」というポイントがあって

いまでも全然、通用するんですよね。

 

さらに

97年のエルメスのコレクションなんて

シンプル&ミニマルで

「え?いまでもあるよ、このデザイン⁈」みたいな普遍性がすごい。

 

彼がどうやってその境地に辿りついたのか。

さまざまな識者の考察を含め、

映画は掘っていくのです。

 

それは

いちデザイナーの物語、というだけでなく

「いまの世界の問題」をも提示しているようで

実に興味深い。

 

映画からもいろいろわかるのですが

おなじみ「AERA」で監督インタビュー&栗野宏文さんの考察を交えた記事を書かせていただいて

よりよ~~くわかりました。

 

AERA dot.

でも読むことができます!

 

まず、ほんっとに日本に親和性があるんですよね、マルジェラのマインドは。

わびさび、に通じるし

新しいものを作れ!買え!な消費万歳世界で

彼はいち早く

「そんなに、多くのものは必要ない」

「いいものを、少しだけ」みたいなことに気づいていた。

 

シンプルで、タイムレス。

そして、栗野さんに教えていただいてびっくりしたのは、

この貧乏なワシが唯一持っている「エルメス」の

二重巻きベルトの時計がマルジェラのデザインだったこと!

マジか・・・・・・。

マルジェラ、すげえ・・・・・・

 

それにいち取材者として

「なぜ監督は、ドリスをはじめ難攻不落な人物を落とせるのか?」も

すごーく気になるところだったのですが

インタビューさせていただいて

その秘密も、これまたよくよく理解できました。

とにかく誠実!

そしてホメ上手!(笑)

 

こんな一介の記者の気分もアゲてくださる、その人柄が

困難な取材を成功させているのか!

 

――もっとがんばれ、ワシ。(結局それか。笑)

 

★9/17(金)からホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。

「マルジェラが語る"マルタン・マルジェラ"」公式サイト

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ミッドナイト・トラベラー

2021-09-11 23:58:49 | ま行

すべてスマホで撮影されたリアル過ぎる記録。

 

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「ミッドナイト・トラベラー」72点★★★★

 

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2015年、本作の監督であるハッサン・ファジリは

タリバンから死刑宣告を受ける。

監督が制作したアフガニスタンのドキュメンタリーが

「気に入らない」というのがその理由。

彼らは、すでに映画に出演した男性を殺害していた。

 

身の危険を感じた監督は

同じく映像作家である妻ナルギスと、幼い二人の娘を連れて

ヨーロッパを目指すことを決意する。

その行程すべてを、スマホで記録したものが本作です。

 

試写を観たときはまだ

タリバン復権の前だったのですが

いま、こんな状況になり

ニュースを観ながら、この映画をヒリヒリと思い出しました。

 

ただ、本作は「恐怖一辺倒」ではないんです。

家族4人の逃避行は、たしかに過酷なのだけど

しかし

写る日常には、どこかあたたかみすらあり

そこが沁みるんです。

 

 

たとえば、ぎゅうぎゅうで入れない避難所の狭い廊下でも

奧さんは段ボールで寝床をしつらえ、娘たちを寝かしつける。

殺風景な収容所でも

食事をし、洗濯をし、なんとか「暮らそう」と苦心する。

 

いつも明るく、なにかと楽しみを見つける長女や

愛くるしい次女の姿もほほえましくて

 

どんな状況でも、人は「営み」を作っていこうとする生きものなのだと

映画を観ると感じるのです。

 

だからこそ、彼らの陥っている苦境が

ことさらに、辛い。

いつも明るい長女が、たまさかに涙するシーンが辛い。

 

それに彼らはアフガニスタンに帰されたら

間違いなく殺されるというのに

どの国でも、難民申請が全然、通らないんです。

 

そして一家は

タジキスタン→アフガニスタン→トルコ→ブルガリア→セルビア、と

移動と放浪を余儀なくされる。

 

奇しくも彼らの旅路は

周辺諸国の空気や、それぞれの対応を映し出す

貴重な記録になっていて

 

なかでも衝撃だったのがブルガリア。

道路を歩いているだけで「難民、出て行け!」と

ナショナリストから攻撃を受けたりするんですよ。

えー、、牧歌的で中立なイメージだったのに・・・(勝手に)

それをする側にも、社会不安がある故なのだろうとは思うけど

ちょっとショックだった。

 

加えて考えさせられたのが

奧さんが、同じ映像作家である、という点。

監督は、撮影することを「仕事」と考え、

気を保っていたのだと思うけど

奧さんは、どうしても家事や日々のことで手一杯になってしまう。

そのことに苛立ちを募らせる様子も

とても苦しかった。

 

正直にいうと、共同監督、で奧さんの名ナルギス・ファジリを

出してあげたらよかったのに、と思う。

奧さんが撮ってる映像もかなりあったと思うんですよね。

 

そして補足。

スマホ映像といっても、予想よりも画面は安定していました。

ただ夢中になるだけに、ワシのように映像酔いする向きは

少々ご注意を。

映画館では少し遠い席からの鑑賞をおすすめします。

 

★9/11(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

「ミッドナイト・トラベラー」公式サイト

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モロッコ、彼女たちの朝

2021-08-14 01:08:52 | ま行

モロッコ発の長編劇映画って

日本初公開!なんだそう。

 

「モロッコ、彼女たちの朝」73点★★★★

 

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モロッコの都市、カサブランカ。

 

美容師のサミア(ニスラン・エラディ)が

臨月の大きなお腹を抱え、路地をさまよっていた。

 

仕事も失い、住む場所もないサミア。

しかし、路地の人々は誰も、彼女を助けない。

 

モロッコでは未婚の母はタブーであり

誰も彼女に関わろうとしないのだ。

 

そんななか、小さなパン屋を営む

アブラ(ルブナ・アザバル)が

サミアをこっそり家に招き入れる。

 

女手ひとつで幼い娘ワルダ(ドゥア・ベルハウダ)を育てているアブラは

サミアの窮状に知らんふりはできなかったのだ。

 

「ふしだら」とされる未婚の母をかくまうことは

客商売をするアブラにとってもリスキーだ。

 

しかし翌朝、出ていこうとするサミアに

アブラはもう何日か泊まっていくように話すのだった――。

 

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1980年、モロッコ・タンジェ生まれの女性監督

マリヤム・トゥザニの長編デビュー作。

 

モロッコでは婚外交渉と妊娠中絶が違法で

未婚の妊婦への目はものすごく冷たいらしい。

だから身重で困り果ててるサミアに

誰も手を差し伸べてくれないんですね。

 

そんな社会で、

手探りで、サミラに手を差し伸べるアブラ。

そしてサミラは彼女のもとに居候するようになる。

 

若くてオシャレなお姉さんができたと

アブラの一人娘ワルダは大喜びで

サミラの作るパンが、店で人気になったりする。

(実際、めちゃくちゃ美味しそうだし!

 

アブラにもシングルマザーとしての苦しみがあり

二人は、互いを支え合う存在になっていく。

 

助け合う女性たちの暮らしには

やわらかく明るい日差しがこぼれていて

決して暗いわけじゃない。

 

でも映画ではサミアの事情や背景に踏み込むことはないんです。

手を差し伸べるアブラも

「数日だけよ」を繰り返す。

 

それだけ風評や、世間の目――「ふしだらな女」の烙印は重いのだ、ともわかる。

そしてサミアは、ある決断をすることになるんです。

 

女性同士が共闘したくとも、シスターフッドを発動したくとも

社会が世間が、それを許さない。

そんな環境がまだまだあるんだ――と

この映画は教えてくれた。

 

先んじて公開されている

「名もなき歌」の母の叫びも痛切だったし

「17歳の瞳に映る世界」のヒロインの痛みも鮮烈だった。

そしてこの作品も

女性の身を切る痛みをまざまざとリアルに感じさせる。

 

女性、男性、と区別をするのはイケてないけど

やはり女性監督がいまこの問題を描く、という共通点は

無視できないと思う。

 

しかもこの話は監督が身近に体験したこと。

サミアにはモデルになった女性がいて

彼女の両親が、未婚の母だった彼女を招き入れて

出産まで見守ったそうなんです。えらいな・・・。

 

世界のあちこちで、たしかに声が発せられている。

映画を通じて、それらを受け止める日々であります。

 

★8/13(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。

「モロッコ、彼女たちの朝」公式サイト

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ミナリ

2021-03-20 14:27:43 | ま行

小さくも普遍的で、豊かな世界。

 

「ミナリ」72点★★★★

 

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1980年代、アメリカ南部アーカンソー州。

なーんにもない広々とした土地に

韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)一家がやってくる。

 

「ここで農業で成功するぞ!アメリカンドリームだ!」と

ヤル気満々のジェイコブだが

捨てられたような土地、しかも家がおんぼろトレーラーハウスなのを見て

妻モニカ(ハン・イェリ)は「話が違う!」とおかんむり。

 

長女のアン(ネイル・ケイト・チョー)も不安そうだが

末っ子のデビッド(アラン・キム)はあまり気にせず、楽しげだ。

ただデビッドは心臓がちょっと弱く

モニカはそのことも心配でしかたがない。

 

モニカは韓国からデビッドの面倒をみてもらおうと

母(ユン・ヨジョン)を呼び寄せることに。

 

が、このおばあちゃん、なかなかクセもので――?!

 

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1980年代、アメリカに新天地を求めた

韓国系移民一家を描く作品。

 

監督は「君の名は。」ハリウッド実写版に抜擢された

リー・アイザック・チョン。

 

ブラピ率いるプランB×おなじみA24作品で

アカデミー賞6部門ノミネート。

ゴールデングローブ賞で外国語映画賞を受賞――と

とにかく大注目な作品です。

 

で、映画はというと

驚くほどささやかで静かな物語なんですよ。

 

監督の半自伝的な物語ということで

移民への差別やら、少年の苦悩やらが

ドラマチックに起こってもおかしくないなー、と思ってたら

違ってた。

この意外性が、ちょっとおもしろい。

 

 

農業に夢をかけるお父さんとあきれ顔のお母さん、

わんぱく少年デビッドと、ヤバいおばあちゃんとの攻防(笑)

大事件は起こらないけど、

でも家族にとっては大事件じゃ!ということがあったり。

 

小さいけれど豊かで

でも普遍的ななにかがある。

 

ヨーロッパ映画やアジア作品にはありそうな雰囲気ですが

こういう作品がハリウッドでウケたっていうのも

考えさせられたし

お父さん役で主演のスティーヴン・ユァンもすごくよかった。

(イ・チャンドン監督の「バーニング 劇場版」

アヤシイお金持ち青年を演じていた彼ね)

 

それに

冒頭、デビッド少年が車で引っ越してくるシーン、

なんか「千と千尋~」のオープニングを連想させるんですよねー。

「君の名は。」に(勝手に)期待が高まったりしたw

 

 

そしてそして

おなじみ『AERA』で

リー・アイザック・チョン監督にインタビューさせていただいてます。

AERA dot.でも読むことが出来ます~

デビッドにはかなり自身が投影されているそうで

(てか、これよりも全然悪ガキだったと笑ってましたが)

 

印象深かったのが

「あのころ自分には『家族』がすべてであり

周りからどう見られているか、人種だ差別だ、といったことは

まったく感じてなかった」という話。

その視点を貫き、シンプルに、素直に描いた点が勝利ポイントでしょうね。

 

映画でお父さんに協力する“ちょっと変わった”地元民”にもモデルがいるそうで

アメリカの「開拓魂」が持つ広さっていうのかな

人間のフツーのやさしさが

こんな時代に、アメリカ人にとっても意外なほど響いたのか、と感じました。

 

それにしても本当にいま

アジア系監督の躍進ぶりはすごい。

「フェアウェル」のルル・ワン監督、「行き止まりの世界に生まれて」のビン・リュー監督、

もちろん「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督、

それにNetflixの「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」(これ、最高っす!w)のアリス・ウー監督などなど。

いろいろおもしろい状況について

『キネマ旬報』(4月上旬号)で

記事を書かせていただいております。

よかったらご一読くださいませ。

みなさんどう思われるのか聞いてみたいっす。

 

★3/19(金)から全国で公開。

「ミナリ」公式サイト

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