昨年の「イヴ・サンローラン」に続き、
また新たなサンローラン映画が。

「SAINT LAURENT/サンローラン」46点★★☆



**********************************
1967年、パリ。
イヴ・サンローラン(ギャスパー・ウリエル)は
人気デザイナーとして超多忙な日々を送っていた。



パートナーのベルジェ(ジェレミー・レニエ)氏や
モデルたちとクラブに繰り出すのが唯一の息抜きだったが



さすがに
日々のプレッシャーに押しつぶされそうになる。

そんなとき、彼はジャック(ルイ・ガレル)と出会い



その魅力の虜になるのだが――?!

**********************************
先に公開された「イヴ・サンローラン」よりも
先に企画が進んでいたという本作。

しかし
「あちらがこっちを追い越すことに重きを置いてた」

(ベルトラン・ボネロ監督談)そうで、
しかも向こうはサンローラン財団の公認を取った。

じゃあ、こっちは違うことをやろうぜ!と
監督は考えたそうです。

サンローランが「最も精力的で破壊的だった」という
1967年からの10年間だけに焦点を当てている。

その心意気はイイと思う。

で、サンローラン役の
ギャスパー・ウリエルはハンサムだし


彼と仲良しになるルル(レア・セドゥ)もキュートなんだけど


申し訳なくも
想像以上にう~ん……

ほとんどがドラッグに溺れ、男に溺れ、
ラリってるシーンばかり(苦笑)

セクシィ~

嫌いじゃないんですが(むしろ、普段はウェルカム!笑)
まともに仕事しているシーンもほとんどないとすると
天才デザイナーの一体何を描きたかったんだろうなぁと思ってしまう。

151分(!)というのもネックだなあ。

ただつくづく
サンローランという人物が、
これほどに人々を(特にやはりフランス人ね)惹きつけるものなんだなあと、
それはなぜなのか?を考えさせられました。

ワシのおすすめサンローラン映画は
ダントツ、ドキュメンタリーの「イヴ・サンローラン」
そしてギョーム・ガリエンヌ版の「イヴ・サンローラン」と
比較してみると
ふーむ、ワシは結局
サンローランより、彼を支えたベルジェ氏が
好きなんだな(笑)


その彼の視点が今回全然ないのが
不満なのかもしれません。

★12/4(金)からTOHOシネマズ・シャンテほか全国順次公開。
「SAINT LAURENT/サンローラン」公式サイト