回顧的な話かなーと思ったら
けっこう
どえりゃー!ドキュメンタリーだった。
*****************************
「太陽の塔」72点★★★★
*****************************
1970年の大阪万博のために造られた
岡本太郎氏の「太陽の塔」を基軸に、
原発問題までつながる現代ニッポンを問うドキュメンタリー。
太陽の塔?あのヘンな建物?
20世紀少年に出てきたよね? くらいの
知識しか持っていなかったので(すみません不勉強で・・・・・・)
すごーくいろんなことが勉強になりました。
なによりこれだけ大勢の識者インタビューを
的確に丁寧にさばいたのがすごい。
CM出身で「生きてるだけで、愛」の公開も控える
関根光才監督(1976年生まれ)。
いや~、取材をまとめるのってホント大変なのはよくわかるので
見事だなあ、と。
映画はまず
あの万博はなんだったのかを見せ、そこから岡本太郎氏の足跡へ、
さらに岡本氏の根底にあった思想をひもといていく。
そして
土臭く混沌としていたプリミティブな縄文文化から、弥生文化への転換が、
ニッポンのわびさび、ミニマムへと繋がった――と展開していく。
それは文化だけでなく、社会の形成にも大きく影響し、
さらにいろいろな結果、支配層は「考えない人間」を都合よく生み出すことに成功し、
(←いまココ)さらに未来は?・・・・・・となっていく。
こんなに大きな展開になるとは!と驚きました。
「昭和の時代」を勉強できる1本だと思います。
★9/28(土)から渋谷シネクイント、新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開。