謎多き天才を紐解くドキュメンタリー。
****************************
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮」68点★★★☆
****************************
2019年は
レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年だそう。
それを前に、ダヴィンチを紐解くためのドキュメンタリー映画です。
ダ・ヴィンチの時代を生き、彼に関わったり
彼の絵のモデルとなった歴史上の人物が
再現ドラマで彼を語り、
プラス、専門家たちによる解説がある。
「サライ」と呼ばれる最も近しかった弟子との関係のくだりとか
すごくおもしろかったし
とてもわかりやすく
中学生くらいからOK、という感じ。
これ見ると、絶対美術や歴史がおもしろくなると思うので
おすすめしたいですが
ただ
とてつもない天才の全てを
割とまんべんなくさらっているので、
サラッとした印象もあるんですよね。
「入門編」という感じ。
ワシ的にはもっと深く知りたかったかな、という気持ちもしないではない。
ワシ、「ヴァチカン美術館 4K3D」の取材で
イタリア文学者、原基晶さんに
「ダヴィンチがフレスコ画に向いてなかった」とか
いろんな話を聞いていたので
もっとしつこくしりたかったなーとも思ったんですね。
でも、いま自分のブログを振り返っても
「ツウの一見」連載を見直しても、
その部分の原さんの話は書いてなかった。
そうか、あれは
2015年秋に出版予定だった『“ツウ”が語るこの映画 3』のために
加筆してたものだった。
ゲラチェックも終えて、あとは印刷だけだったのに
近代映画社の倒産で、頓挫してしまった本・・・。
会社はなにもしてくれないので
自力で1年間、あちこちに売り込んできたけれど
いまだ出版までこぎ着けられていない本・・・。
やっぱり、世に出すべきじゃないかなあ!と
全然関係なく、思いをあらたにしました。
がんばろ。
★1/28(土)からシネスイッチ銀座で公開中。ほか全国順次公開。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮」公式サイト