ガリレオ、ほぼ初体験。
「真夏の方程式」71点★★★★
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美しい海を持つ瑠璃(はり)ケ浦の町に
ガリレオこと湯川(福山雅治)がやってくる。
彼はこの海で海底資源を開発しようとする企業の
オブザーバーとして来たのだが、
電車で出会った
理科嫌いの小学生(山光)に妙になつかれ、
宿泊先の旅館の娘で
開発反対派の成美(杏)の冷たい視線にさらされる。
そんなことおかまいなしの湯川だったが
ある朝、民宿の宿泊客が死亡する事件が起きる。
そこには過去のある事件が関係しているようで――?!
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東野圭吾原作でテレビでも大人気の
「ガリレオ」の映画版です。
ガリレオほぼ初体験なんですが
人気の秘密がわかった感じ。
無愛想な主人公の理系キャラ立ち
その論理的な思考に基づいた展開、
そしてどぎつ過ぎない殺人描写・・・と
安心して見られるんですねえ。
変わり者の湯川番のような
刑事(吉高由里子)との捜査法の対比も効果的だし、
小学生を登場させて、主人公の助手的な存在にし、
「ぼくなつ」(@プレイステーション)ふうの夏休み風景を
描いたのもオイシイ。
そのぶん、
そもそもの発端となる事件の動機が弱いのが
果てしなく惜しい――!
なんですが、
そのせいでなかなか謎解きできないという良効果をもたらし(笑)
けっこう楽しめました。
刮目は、物語の鍵となる、旅館の娘役・杏さん。
抜群のプロポーションで海中を自在に泳ぎ回り
実に魅せてくれるのですが
新聞のインタビュー記事読んだら、潜りは初体験だったそう(汗)
すごいなあ、堂に入ってるなあ。
多芸な人なので、潜りもできるのかと思ってた。
顔をぐちゃぐちゃにして演技する様子に
すごい成長を見ました。
監督の西谷弘氏は
映画だと「アマルフィ」(@織田裕二)とかも手がけた人。
脚本は「HERO」(@キムタク)とか「犯人に告ぐ」も手がけた福田靖氏。
ともに「日本人に求められるエンタテインメント・ミステリー」の名手、と言って
問題ないんじゃないでしょうか。
★6/29(土)から全国で公開。
「真夏の方程式」公式サイト