英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

中国大使館、中国を訪れる日本人へのビザの発給を10日から一時的に停止 ~自己中心的主張~

2023-01-11 16:11:23 | 時事
中国大使館は、「中国を訪れる日本人へのビザの発給を10日から一時的に停止した」と発表した。

 日本が《1月8日以降、中国からの入国者に対し、PCR検査や抗原定量検査を行うなどして水際対策を強化していく方針を示した。さらに、中国からの直行便での入国者には陰性証明を求める》など水際対策の強化を決めたのに対しての、対抗措置だろうが、その対抗措置の説明が、自己中心的過ぎて笑ってしまう
 中国外務省の汪文斌報道官は10日の記者会見
「少数の国は、科学的な事実や自国の感染状況を考慮せず、中国に対して差別的な入国制限をとっており、われわれは断固として反対し、対等な措置をとる」と憤慨の表情で述べていた。

“科学的な事実や自国の感染状況を考慮せず”……「自分のことは棚に上げる」とはまさにこの事だいや、「棚に上げる」という表現では全く足りず、「金庫に入れる」…、いや、「鉛の箱に入れて、地下400mに埋める」が適正な表現か
・実際には感染爆発が起こっていると思われるが、中国政府の発表はその想像をはるかに下回る数字
・「ゼロコロナ政策終了」などと言っているが、経済停滞や感染拡大など収拾が付かなくなって終了しただけ
・「ゼロコロナ政策終了」によって、抗原検査も終了(検査放棄)し、感染者数を把握しないことで、実際に蔓延している状況を有耶無耶にする
・《ゼロコロナ政策終了》→《パスポート申請の受付開始(海外に行っていいよ)》という理屈が理解不能

――感染者がゼロ、または激減してのゼロコロナ政策終了ならともかく、感染を放置状態にしておきながらパスポート申請受理するのは、感染者を海外にバラまく行為である
――《中国からの入国者に対する水際対策を採らなくていい》という科学的事実を示してほしいものである


“われわれは断固として反対し、対等な措置をとる”
――措置をとること自体の是非はさておくとしても、“対等な措置”というのは、日本や韓国の水際対策と同等な措置をとることである。ビザの発給停止というのは、水際対策ではなく報復措置である。思考が根本的に違い、話し合いが不可能だ。



1月8日以降、中国からの入国者に対し、PCR検査や抗原定量検査を実施しているのなら、そのデータは公表されているのだろうか?
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藤井王将(五冠)、先勝  ~2023王将戦 第1局~

2023-01-10 10:20:08 | 将棋
藤井王将(五冠)は強いなあ……
羽生九段が弱いわけでも、力を発揮できなかったわけでもない。藤井五冠が強すぎる……



 部分図1は互角と考えられていた局面。
 駒割は先手・藤井王将の金桂 対 後手・羽生九段の飛車。図では省略されているが、両者の銀……先手は2一の成銀、後手は2五の銀の働きが悪い。両銀とも働きが悪いが、先手の成銀は1一の香を取れ、後手の銀は2筋にいるが五段目はいい位置なので、今後働いてくる可能性あり、優劣の差はあまりない。
 となると、二枚替えの藤井王将の方に利がありそうだが、羽生九段も飛車を打ち込めば、先手玉の脅威となる。手番は羽生九段なので、手番を生かして攻めたいところだが、▲7四桂と打たれると痺れてしまう。
 そこで、羽生九段は△7六歩▲同銀△7四歩と先手陣を乱しつつ、桂打ちを消した(部分図2)

 藤井王将は▲6五歩(部分図3)と突き△7三銀と後退させたが、後手としても7三銀と自陣に引くのは悪くないと思えた。
 しかし、そこで▲6四歩(部分図4)が玄妙な一着

 △6四同歩では6三に空間が空き、後手の居玉の大きな傷となるので、△6四同銀(部分図5)。
 部分図2と部分図5の違いは、先手の6六の歩が後手の駒台に乗ったこと。つまり、1歩損しただけ。しかも、先手の玉頭の6六に空間が空いたことはマイナスのように思える。普通は考えない手順だ。
 しかし、次の1手……▲6六桂!(部分図6)


 この桂を打ちたいが故、わざわざ6筋の歩を突き捨てたのだ。部分図1で羽生九段は7四への桂打ちを消したが、この桂打ちで▲7四桂を実現させようというのだ。しかも、受けにくい……

 おそらく、このやり取りで、藤井王将が優位に立った。
 部分図1の時点では互角だったはずで、部分図6に至る手順は順当に思えた(部分図1で単に△7三銀とする手は有力だったようだ)。羽生九段も不思議だったかもしれない。

 感想戦では、「▲6四歩(部分図4)に対して、△5五銀と中央に出る手があるのでは」と藤井王将。
 羽生九段は全く考えていなかったようで、《そうかぁ》と呟いていた。
 《5五にいる方が働きが良い(▲6六桂も防いでいる)》ということなのか……

 この変化をしばらく検討していたが、結局、後手が良くないという結論だったようだが、もしかすると、検討での先手側の藤井王将の指し手が正確で、後手の羽生九段が正確ではなくて、《後手が思わしくない》という結論に至った…ような気がする。

 感想戦を観ていると、藤井王将が読みや大局観で上回っているように感じた。……これは対戦相手にはたまったモノではない。感想戦で藤井五冠の強さをたっぷり感じさせられるのだ。勝つ気がしなくなくなる……

 藤井五冠の将棋を見ていると、読みの深さ正確さは言うまでもないが、駒の居るべき位置を非常に敏感な(重要視している)ような気がする。
 本局で言えば、《感想戦で指摘した5五に銀を出る手》。それと、2枚替えに持ち込むとき、一旦飛車を逃げて、《後手が飛車を取った銀の位置が、2五と2六ではどちらが良いか》など。



 藤井五冠が強すぎて困ってしまうのだが、第二局を何とか勝利してほしい。
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『NHKスペシャル 混迷の世紀 ~巻頭言2023 世界は平和と秩序を取り戻せるか~』 その2

2023-01-09 16:31:09 | 時事
『NHKスペシャル 混迷の世紀 ~巻頭言2023 世界は平和と秩序を取り戻せるか~』
(「その1」はこちら

ピュリツアー賞受賞者:ダニエル・ヤーギン氏の見識
★プーチンの計算違い
➀ロシア軍がもっと有能だと思っていたこと
②ウクライナが大手を広げて歓迎すると思い込んでいたこと
③アメリカが国内のことに手いっぱいで、他国にはかかわらないと思っていたこと
④ヨーロッパはロシアのエネルギーに依存しているため、同調すると想定したこと
 どれも一見筋道は通っていたが、いずれも大きな誤算となった
 リーダーが隠れ家に暮らしていて、2年間ほぼ誰とも会わず、自分が利きたいことしか言わないことに囲まれていたら、そのリーダーはミスを犯す。プーチン大統領はミスを犯した。
 世界経済に参入するために、ロシアが20年かけて積み上げたものを、わずか数週間で破壊してしまった。


 確かにプーチンが読み違いしていたが、➀はともかく、②③④は崩れる可能性は否定できない。

★脱酸素化を進めるうえで意外な障害がある
 人々は「風と太陽光は無料だ」と考えている。もちろん、風と太陽光は無料だが、《それらを活用するには、膨大な鉱物や原料が必要になる》とわかった。
 我々は銅に関する調査を行った。銅は電気をよく通す金属で、電気自動車には従来の自動車の2.5倍の銅が使用されていた。
 風力発電に使うタービンにも大量の銅が使われている。
 2050年にゼロエミッションを達成するには、世界の銅の需要が2035年にまでに2倍増えると予測している。しかし、現状の銅の供給では間に合わず、新たな鉱山を開くにも16年かかる。しかも、銅の38%はチリとペルーで産出されている。そしてどちらも国にも採掘への反対意見がある。
 最終的なゼロエミッション達成には、その他にも様々な鉱物が必要になる。それらは中国が管理し、製品化している。
 リチウム電池やソーラーパネルの80%は中国が独占している……


……《“太陽光発電や風力発電に切り替えれば、脱炭素やカーボンニュートラルが実現できる”というわけではない》(“脱炭素…二酸化炭素の排出量をゼロに抑える “カーボンニュートラル”…植物の光合成などによって二酸化炭素排出量をプラスマイナスゼロにすること)
 原子力発電も、事故などのリスクが大きいし、“核のゴミ”の処理の道が見えない。

 う~ん、ここでも中国かぁ……

【了】(続きません)
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新型コロナウイルス その148「宮崎県知事…悪手は2度続けるな」

2023-01-08 21:04:59 | 時事
将棋の大山康晴十五世名人の金言に
「悪手は2度続けるな」がある

 悪手を指せば、当然形勢を損ねる。なので、その悪手を続ければ、更に悪くなり、挽回困難な形勢に陥ってしまう。
 だから、至極当たり前のことを言っているだけに思える。

どういうことなのかと言うと……
 一度目の悪手は、確かに《しまったな》とか《あの手の方がよかった》とかいう程度のもので、実は、冷静に局面を分析し、さらに、心を建て直せば、充分挽回できるケースが多い。
 ところが、《しまった》と思い、そして、そのマイナスを取り返そうとする気持ちばかりが大きくなって、指した手が大悪手で、致命傷になってしまうことが多いのである。

 今回の宮崎県知事の失敗で、大山名人の言葉を思い出してしまった。

NHK NWES WEB 2023年1月6日 1時49分   より引用】
「コロナ感染 宮崎県知事 のどの痛みも初詣 県 事実と異なる発表」
 新型コロナへの感染が確認された宮崎県の河野知事が年末にのどに痛みがあった中で、元日に初詣に出かけていたことがわかりました。一方、県は知事の元日の動静について「当日は公舎などで過ごした」と事実と異なる発表をしていました。
 先月25日に4回目の当選を果たした宮崎県の河野知事は今月2日に発熱し、新型コロナウイルスの抗原検査キットで調べたところ、陽性が確認されています。
 県によりますと河野知事はのどの痛みを感じていた先月31日に複数の神社を参拝し、元日には初詣にも出かけていたということです。
 県内では先月から新型コロナの感染が再び急拡大しているため、県は「医療非常事態宣言」を独自に発令するとともに、体調に異変がある場合、外出を控えるよう県民に求め、知事自身も会見で協力を呼びかけていました。】


 この記事を読んだのは1月6日で、その後、いろいろ書く記事が続発して、少し間が空いてしまった。
 この後、地元紙に「初詣に行ったことを記事にしないでほしい」という要請(依頼?)をしたらしい。(地元紙は拒否)

 確かに、体調に異変がある場合、外出を控えるよう県民に呼び掛けていたのに、自分がそれを守らなかったというのは、大いに責められる行為である。
 しかし、《“元日は公舎で過ごした”と発表》したことや《地元紙に記事にしないでと要請》したことは、更なる失敗(知事本人の行為でなく、周囲の手配かもしれないが)

 責められるのを覚悟で、「体調の異変を自覚していたのに、初詣に出かけていました。自粛を呼びかける立場にいながら、それを自ら破ってしまい、大変申し訳ありませんでした」と謝るべきだった。
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ようやく議長が選出  ~米国下院議長~

2023-01-08 09:59:28 | 時事
ようやく米国下院議長が選出された。
15回の投票、5日間……お疲れ様と言うべきか。
 日本議会での“牛歩戦術”とかもそうだが、非生産的というか無駄と言うか…

 共和党の強硬派議員の造反(20名?)による騒動。
 トランプ氏と近い考えを持つ議員…もっと正確に言えば、“ウクライナ支援反対派”。(詳しい状況は『テレ朝nwes』
 マッカーシー氏も「ウクライナに白紙小切手は切らせない(=無制限にお金は渡さない)」と公言はしてきたが、強硬派を意識しての発言の意味合いもあり、ウクライナ支援に絶対反対というわけではなさそう。

 極端な強硬派は少数だが、下院(定数435)で共和党が保持しているのは222議席で、過半数は218議席なので、5名が造反すれば議決できない状況(少数派を無視できない)。
 そんな状況を利用して、共和党全体への牽制と、マッカーシー氏にいろいろな譲歩を引き出させた。


 でも、5日間、15回の投票は、げんなりしそうだ。
 完全な外野の私から見れば……
 民主党としても、このまま手をこねいていて、更に《ウクライナ支援の大幅削減》という譲歩案で決着してしまうのはまずいのではないか?
 確かに、下院議員議長はアメリカ大統領 継承2位のポストなので、共和党議員が議長になるのを後押しするのには大きな抵抗があるが、今回決着したように、どう転んでも共和党議員が議長になりそう(マッカーシー氏に代わる代替の議長が選出される可能性はあるが)。
 この際、共和党に恩を売っておくのも一策だと思ったが、どうなのだろう?
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“異次元の少子化対策”って、何?

2023-01-07 01:29:35 | 時事
今年は、取りあえず“1日1記事”を目標にしていたのですが(すぐ挫折する予定)、ネタが多すぎて、“1日1記事”では消化できなくなっています。

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 岸田総理は1月5日の会見で、(以下の内容は『テレ朝news』より」
「私は、本年を昨年の様々な出来事に思いをはせながらも、新たな挑戦をする1年にしたいと思います」
異次元の少子化対策に挑戦し、若い世代から『ようやく政府が本気になった』と、思って頂ける構造を実現すべく、大胆に検討を進めてもらいます」

★少子化対策のための3つの「基本的な方向性」
 1つ目は、「児童手当など経済的支援の強化」
 2つ目は、学童保育や病児保育など「子育てサービスの強化」
 3つ目は、育児休業制度をはじめとする「働き方改革の推進など」

「本年4月に発足する、こども家庭庁のもとで、今の社会において必要とされる子ども政策を体系的に取りまとめたうえで、6月の骨太方針までに将来的な子ども予算倍増に向けた大枠を提示していきます」

 予算倍増を掲げた岸田総理だが、具体的な内容や必要となる数千億円以上の財源については触れなかった。

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“異次元の少子化対策”って、何?
 会見では、“異次元”に続いて、3つの「基本的な方向性」を述べたようだが、まあそれ自体は、普通というか順当な方針。
 ただし、気になったのは“将来的な子ども予算倍増”と述べたこと。“異次元”と合わせて“将来的な子ども予算倍増”というワードが注目された。

 おそらく、年頭の会見で見栄えのするコメントを発信したかったのだろう。
 「3つの基本方針」を述べるのが主目的であったが、それでは地味でパッとしない。そこで、“異次元の少子化対策”という表現をひねり出したのではないだろうか?
 “こども予算倍増”は、もともとは“こども予算増額”だったような気がする。“異次元の少子化対策”に引っ張られて、テンションが上がったのだろう。
(上記は、私の想像、妄想、憶測です)

 思惑通り?派手な会見になってしまったが、言いっ放しで放置するわけにはいかず、小倉少子化担当大臣との対談を行い、
《少子化対策の強化に向けて、厚労省や内閣府などの関係府庁による新たな会議を設置し、検討を進め、3月末を目途に具体策のたたき台をまとめる》指示。
 その“新たな会議”では
・児童手当を中心とした経済的支援拡充
・幼児教育・保育サービスなどの充実
・育児休業制度の強化
などの議論を始める方針
  ………まあ、これは、年頭の会見で述べた方針とほぼ同じだし、従来の政府の方針とも同じであろう。
 だったら、“新たな会議”など設け」なくともいいのではないだろうか?

 さらに、岸田総理との対談後の小倉少子化担当大臣の会見
「(たたき台が)国民各層の理解を得ながら、
 社会全体での費用負担のあり方を含め、幅広く財源のあり方について議論する土台となるよう努めていきたい」

 ……こちらが“新たな会議”の真の目的か?
 また増税? 
 財源云々を議論するなら、まず、余分な税金の使い方や無駄な予算を精査・検証するべきだ。
 例えば、政党交付金とか国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)、コロナ関連での給付金の業務を大手に委託し、その大手企業が下請けに丸投げすることによって生じる税金の無駄など、いくらでもありそうだ。
 ついでに言わせていただくと、防衛費を大幅増額するよりも、老朽化して通行不能の橋や、危険個所の補修がされないまま通行している橋……そんな橋が多々あると言う。放置されているのは、行政の怠慢ではなく、予算がないからだという。
 防衛費を増額することが国家の安全のためというが、橋や道路や水道管の補修も国土の安全のため重要な事業であるはずだ。

 “子ども予算”や“少子化対策予算”も必要であるが、本当に必要なのは、社会全体が安全で住みやすく、幸せを感じられるものにすることではないだろうか?
 理想論だと思うが、皆が今後に希望を持てる社会になれば、子どもを作りたいと思うのではないだろうか?



 さて、岸田総理の“異次元”会見と小倉少子化担当大臣との対談の間(6日夜、BSテレ東「日経ニュースプラス9」)に、とんでもない発言をした議員がいた。
 自民党の税制調査会で幹部を務める甘利氏(前自民党幹事長)
「“岸田総理が少子化対策で《異次元の対応をする》と言うなら”、
 例えば児童手当なら財源論までつなげていかなければならない」
「子育ては全国民に関わり、幅広く支えていく体制をとらなければならず、
 将来の消費税も含めて、少し地に足を付けた議論をしなければならない」
「少子化対策を進めるための財源として、将来的な消費税率の引き上げも検討の対象になる」


 いやあ…これは論理の飛躍!
“岸田総理が少子化対策で《異次元の対応をする》と言うなら”→“例えば児童手当なら財源論までつなげていかなければならない”
 《のどが渇いたので水を飲む》ならば順当だが、甘利氏の理屈は「のどが渇いたので、将棋を指す」という訳の解らないものになっている。
 “異次元”という派手な言葉を隠れ蓑にして、好き勝手な理屈を展開している。“異次元の対応”というのは、論理を無視した異次元の論理のことなのだろうか?


「子育ては全国民に関わり、幅広く支えていく体制をとらなければならず
 ”子育て”が本当に全国民に関わっているのだろうか?まあ、間接的に将来的には関わりはあるが、こういう理屈なら、何だって理由付けできる。
 孫がいない私には、“子育て”は少し距離がある。それよりは、橋の安全、コロナ対策(医療)、物価高の方が重要度が高い。

「地に足を付けた議論」
 いや……あなたこそ地に足を付けた思考をしていただきたい


政府幹部の修正が入った
 この甘利氏の発言について鈴木財務大臣
「甘利氏の発言についての報道は承知はしている。
 将来の消費税のあり方について、政府として具体的な検討を行っているわけではない」

“財源を確保するため、将来的な消費税の引き上げも検討になるかどうか?”問われたのに対し、松野官房長官
「消費税については、社会保障の財源として今後も重要な役割を果たすべきものであるが、当面触れることは考えていない」
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新型コロナウイルス その147「政府や報道の告知義務」

2023-01-06 12:01:28 | 時事
昨年の大みそかのニュースでアナウンサーが、
「この年末は過去2年間の同じ時期に比べ、かなり多い感染者数となっている」という状況を述べ、
中等症の入院患者の治療に当たっている病院の院長は
「第8波では、高齢者の割合が高く、中には持病が悪化するなどして、亡くなるケースもある」と。

 茨城県牛久市のつくばセントラル病院は、もともとの11床の新型コロナウイルスの病床を25床まで増やしているが、昨日(12月30日)時点ですべてのベッドが埋まっていて、ほとんどが中等症。入院患者はほぼ全員が65歳以上で、中には90代の患者もいて、高齢者の占める割合は第7波までと比べて最も高いという状況。
 高齢の患者は持病を抱える人が多いほか、誤嚥性肺炎を併発することもあり、入院が一か月程度まで長引いたり、亡くなったりするケースもある。介助が欠かせず、看護師などが防護服を着て、食事の手助けをするなど負担も大きい
という。
院長
「若い人は(亡くならないので)大丈夫ですよ。経済を回しましょうということを国はメインにしたと思うが、高齢の方々が亡くなっているのも事実。……“病院のメンバーが頑張ってくれ”というのが国の方針がそういうことであれば、粛々とそれを受けきっていく(しかない)」

 経済優先の国の方針が最善かどうかは分からない(おそらく、その方針に賛同する人の割合はかなり高いであろう)。
 ただし、上記のように《医療現場がひっ迫しつつある》という状況を、国(特に厚生省、分科会、専門家会議など)も報道機関も情報として発信すべきである。(新型コロナとインフルエンザの同時流行の懸念は何度も発していたが)
 医師や専門家なども「イベントや外出や旅行や帰省を自粛した方が良い(自粛してほしい)」と言いたそうな表情をしつつ、「感染対策を十分にして」というに留めていたが、意見として言っても良いように思う。


 とにかく、感染拡大しており、医療のひっ迫が迫ってきていたが、自粛を呼びかけることもなかった。報道も「3年ぶりに行動制限のない年末年始」とどちらかと言うとアクセルを踏むような表現を繰り返した。
 そして、帰省の様子や各地のイベントを報じていた。また、イベント現場や各地のにぎわいでも人出が増えた状況を喜ぶ状況が伺えた。箱根駅伝は私もテレビ観戦を楽しんだが、その中で、関係者(駅伝・陸連・解説者など報道関連)は「やはり観戦者が応援(一応、声援は自粛するよう呼びかけはあった)する状況は嬉しい」という言葉を何度も発していた。

 社会が始動し始め、正月明けの検査が一気に増えたせいもあるが、昨日(1月5日)の新規感染者数は全国で226904人。大分県、宮崎県、岐阜県、鹿児島県、群馬県、島根県、岡山県、山口県、佐賀県、熊本県、香川県、愛媛県の12県で新型コロナウイルスの感染が確認された人が過去最多となった。
 旅行、帰省やイベントなどで、ウィルスが拡散された。インバウンド歓迎は理解できるが、これも不安要素。今後、中国から感染者が押し寄せてくる危険性もある。
 医療がひっ迫し、また、治療が必要な人が何時間も救急搬送できない状況になってしまうのだろうか?



因みに、中国政府は――
 中国外務省の毛寧副報道局長は4日、日本が新型コロナウイルスの水際対策強化として中国からの入国時の検査を厳格化することに反発した。「各国の防疫措置は科学的で適度であるべきだ」と述べた。
 毛氏は記者会見で、防疫措置を巡り「政治的なもてあそびを行うべきではない」と指摘。「正常な人的往来や交流、協力に影響を与えてはならない」とも批判した。

 “防疫措置は科学的で適度であるべき”、“政治的なもてあそび”……
 ………貴国がそんなことが言えるのか?
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『NHKスペシャル 混迷の世紀 ~巻頭言2023 世界は平和と秩序を取り戻せるか~』 その1

2023-01-05 14:58:53 | 時事
《ロシア国民は○呆なのか?》と思っていたが、それだけが要因ではないようだ。
 ウクライナが砲撃を受け、インフラや住居を破壊、たくさんの生命をも奪われている……そんな現状を傍観し、何も思わない…そんなロシア国民は血が通っていないのかと思っていたが、情報統制で本当の現状を分かっていないのか(かくいう私も真実が分かっていない可能性もある)、それとも、本音を言えずにプーチンに従っているだけなのかもしれない。

 昨年12月に放送された『NHKスペシャル 混迷の世紀 ~巻頭言2023 世界は平和と秩序を取り戻せるか~』の再放送を見た。
 番組では、7人の識者が見識を語っていた。
その中の一人、スベトラーナ・アレクシェービッチ氏(ウクライナ出身のジャーナリスト、ノーベル文学賞受賞者)が、上記の疑問のヒントを語っていた。

(取材していたジャーナリストに対する)ロシア軍にいた息子の葬儀をしていた母親の言葉
「あなた(ジャーナリスト)の取材を受けると、死んだ息子に支払われるお金がもらえなくなる。そのお金で娘の家を建てるつもりだ」
……恐ろしい言葉だ

アレクシェービッチ氏は言う――
「アフガン侵攻時の取材での当時の母親たちは戦死した息子の記憶をお金に換算しなかった
 息子の死を忘れないために、お墓を建てることにお金を使った。彼女たちはクレムリンを呪っていた。
 現代の社会がいかに退廃しているかが分かる言葉(態度)だ」
……と

この背景には
《プーチンの情報統制、特にテレビによる強力な思想(思考)コントロール》があると言う。
ロシア国民はテレビをすべて信じているかのようだ。
【捕虜になったロシア兵とその両親の会話】
兵士「ここにはナチス主義者も民族主義者もいない。普通の人たちで、僕たちを攻撃しない」
両親「私たちはテレビを見てすべての事実を知っている。あなたは英雄なのだから敵を殺しなさい」と叫ぶ
【ある女性の夫の兵士に対して】
妻「できるだけの多くの女性を暴行しなさい。あなたはウクライナ人に復讐しなければならない」
兵士「何に対して復讐するの?私はなにもされていない」
妻「あなたはテレビを見ていないからよ」
………真実が奪われている

《戦争反対の声が広がりにくい》
子ども(夫)は反プーチン派で親(妻)はプーチン支持というように、多くの家庭で対立が起きている。

アレクシェービッチ氏は言う――
ロシアは2つに分断されているが、プーチン大統領に反対する人たちは無力だ。
教師が授業で“戦争反対”を言うと、職を失う。記者も同様。
プーチン大統領を批判すると誰でも同じ目に合う。そのため、社会が力を合わせることはできない。戦争に反対する力は無力である



 一刻も早く、ウクライナ侵攻が収束してほしい。
 軍事的にはまだまだ決着しそうになく、施設・建物の被害が大きくなるばかり、それに、何よりも失う命は取り返しがつかない。
 簡単な問題ではないと思うが、ロシア国民が侵攻中止の声を上げて、プーチンを止めてほしい。
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2023箱根駅伝 復路&総合成績 【削除部分あり】

2023-01-04 11:14:45 | スポーツ
駒澤大学が復路も快走し、2年ぶり8度目の総合優勝を果たした。これで、出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせて、3冠を達成した。往路感想

 平均走力の高さ、エース&エース級の快走、体調不良さをカバーする層の厚さ、終盤失速しない走りの組み立てと精神力……まさに総合力で勝ち取った優勝だった。

駒澤大学
 区間成績は、2位、3位、2位、3位、4位、1位、5位、4位、3位、2位とすべての区間で力を発揮した。
 花尾(全日本大学駅伝8区で区間賞)とスーパールーキーの佐藤が走れなかったにもかかわらず(他大学もエース級の不出場はあったようだ)、全区間を高速で走り切ったチーム力は凄かった。
 襷を受けた直後ハイスピードで突っ込まず、区間全体で100%の力を出し切る組み立てと、区間終盤でエネルギーが切れかけても精神力でカバーする走りは見事だった(駒澤に限らず、どの選手もそういう走りを目指すが、やはり、中盤までに突っ込み過ぎて、根性だけではどうしようもなくなるガス欠状態には、駒澤の選手は陥らなかった)
 走った10人の内3人は卒業するものの、走れなかった花尾(3年)、佐藤(1年)を加えると、来年度も駒澤中心に大学駅伝は動くだろう。(大八木監督、お疲れ様)

中央大学
 区間成績は、4位、1位、1位、5位、3位、2位、4位、7位、6位、3位。
 これで優勝できなかったの?と不思議に思ってしまうほどの好成績。
 4区→5区の中継点では、トップグループの駒澤、青学とは38秒差で5区に入った時は、5区の阿部が昨年の山登り(5区)を6位と好走しているので、往路優勝が見えたかと思たのではないだろうか。(30秒差の2位)
 往路優勝を目指していたと聞いていたので、3位以内に踏みとどまれば“御の字”だと思ったが、復路も好走。駒澤を楽にさせなかったのは見事だった。
 10人中4人が卒業するが、吉居兄弟を中心に躍進するのではないだろうか。

青山学院大学
 区間成績は、7位、2位、8位、2位、9位、20位、7位、5位、1位、7位
 昨年9区1位(区間新)の中村と、山登り、山下りを予定していた選手が出場できなかったのが誤算。
 特に、山の上り下りで駒澤に9分の遅れを取ったのは痛すぎる
 特に6区で7分の遅れは致命的で、7区はペースがつかめず区間7位(佐藤は昨年8区・区間2位)、8区田中(世田谷246ハーフマラソン・2位日本人トップ)は前半突っ込み過ぎて後半バテて区間5位と力を発揮できなかった。
 9区でエースの一人の岸本が区間賞の走りでチームを8位から3位に引き上げて面目を保つのがやっとだった。
 エース近藤、岸本、10区の中倉、不出場の中村ら主力が卒業してしまうが、まあ、青学なので復活するだろう。

國學院大學
 区間成績は、12位、7位、5位、4位、7位、12位、6位、13位、10位、4位
 往路4位で復路は不調だったものの(4本柱の一人の中西が不出場)、3~8位争いの中、4位に踏みとどまった。
 100%の力は出せなかった中、4位は見事。(4本柱の一人の中西が走っていれば、3位もあったかも)
 4本柱の内、中西が卒業するだけなので、今後の躍進が期待。

順天堂大学
 区間成績は、6位、12位、7位、15位、2位、17位、3位、3位、16位、1位
 3区間ほどブレーキがあり下位に沈みかけたが、快走者がカバーして5位。
 3000mSCの日本記録保持者で東京五輪7位入賞の三浦だが、20㎞を超える距離は不向きで、しかもエース区間の2区は気の毒。
 彼の今後を考えると、駅伝に参加しても10㎞未満に留めるべきだろう。
 主力がかなり卒業するので、来期は苦しいかも。

【総合成績】
優勝 駒沢大 10:47:11
(2年ぶり8回目 総合優勝)
2位 中央大 10:48:53
3位 青山学院大 10:54:25
4位 国学院大 10:55:01
5位 順天堂大 10:55:18
6位 早稲田大 10:55:21
7位 法政大 10:55:28
8位 創価大 10:55:55
9位 城西大 10:58:22
10位 東洋大 10:58:26
==10位以内がシード権==
11位 東京国際大 10:59:58
12位 明治大 11:01:37
13位 帝京大 11:03:29
14位 山梨学院大 11:04:02
15位 東海大 11:06:02
16位 大東文化大 11:06:08
17位 日体大 11:06:32
18位 立教大 11:10:38
19位 国士舘大 11:13:56
20位 専修大 11:19:28
※関東学生連合 11:17:13(オープン参加)

【復路成績】
1位 駒沢大 5:24:01
2位 中央大 5:25:13
3位 法政大 5:26:35
4位 創価大 5:26:40
5位 順天堂大 5:27:37
6位 東洋大 5:27:44
7位 早稲田大 5:27:48
8位 国学院大 5:27:51
9位 青山学院大 5:29:12
10位 城西大 5:29:14

11位 日体大 5:29:59
12位 大東文化大 5:30:07
13位 明治大 5:30:08
14位 山梨学院大 5:30:23
15位 帝京大 5:31:09
16位 立教大 5:31:47
17位 東京国際大 5:32:09
18位 東海大 5:34:22
19位 国士舘大 5:40:40
20位 専修大 5:40:53
※関東学生連合 5:40:21(オープン参加)

【復路 区間賞】
▽6区 伊藤蒼唯(駒沢大) 0:58:22
▽7区 葛西潤(創価大)
   杉彩文海(明治大) 1:02:43
▽8区 宗像直輝(法政大)
   木本大地(東洋大) 1:04:16
▽9区 岸本大紀(青山学院大) 1:07:27
▽10区 西沢侑真(順天堂大) 1:08:42

 東京国際大学のヴィンセントは、3区間での区間記録保持の偉業を達成したが、エースなら2区に出て欲しかった。
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相棒 season21 元日SP 第11話「大金塊」

2023-01-03 14:51:08 | ドラマ・映画
 行ったり来たりするだけで、ほとんど進展しないスカスカなストーリー……エンディングのクレジットの脚本家名はやはりあの人だった。
 熟年探偵団(先生を含めた4名)も、たまに情報が得られるロールプレイングゲームの村人のようなNPC(ノンプレイヤーキャラクター)的薄っぺらなキャラクター。(斉木しげるさんや佐藤B作さんの無駄遣い)
 元日SPの2時間15分枠だったが、70分で十分だった…


評価できるのは…
・予告状を送り付けた理由(狙い)
・金メッキのダミーとすり替えた理由
 上記の2点は連動していて……
大物議員・袴田茂昭の息子で秘書の袴田茂斗(森崎ウィン)が父・茂昭の汚職を非難しする為に、隠し財産の金塊をメッキのまがい物にすり替え、立派な政治家であった祖父のブロンズ像を銅メッキ(中身は金)にした。
確かに、上記2点の謎は興味深いものがあり、その狙いも納得できるものであった。

 ただし、この行為自体は、おぼっちゃま的発想で幼稚な行為である。そんな子どもの悪戯的行為で人の心を動かそうとするのでは、父・茂昭と大差ないよ。

 あと、熟年探偵団を登場させ、《予告状》《軽業仮面怪人》《偽物金塊すり替え》など、江戸川乱歩の少年探偵団を彷彿させるレトロ的展開も、楽しもうと思えば楽しめた

 あとは、season20 元日SP 「二人」で殺人を犯して拘留中の秘書とその妻とか、《右京が中学生の時に書いた伝説的推理小説》《格式などに拘る名家の奥様(いしのようこ)》などで、中身のなさを埋めただけ
 よくドラマで、厳格な親が、優しい身内からもらった宝物を燃やしてしまうシーンがあるが、今話でも見られた。あれって、もらった子供も、贈った人もショックだよなあ……とにかく憎たらしいキャラだった。
 青木年男の影(後ろ姿と腕)だけ登場させ、袴田茂昭を糾弾する音声データを入手したのも、片手間過ぎ。

 それと、大いに疑問に感じたのは…
season20 元日SP 「二人」(脚本:太田愛氏)の時の袴田茂昭と今話の袴田茂昭は全く別キャラだったこと。
 前回登場時の茂昭は
「この国を動かすには低賃金で働く労働者の確保が必要不可欠」という考えの持ち主で
「国力を高め、国を豊かにするために必要なものを確保する、それが施政者の務めだ」と言い切る
さらに、経営者有利な判決例を積み重ねようとして、最高裁判所判事・若槻を抱き込もうとしたり、その件で強請った人物を秘書に殺害させ、罪を秘書に全部被せた極悪人

(そんな人物に、金メッキの悪戯で改心させようとは、ちゃんちゃら可笑しい)

 そんな茂昭が、本当は清廉な議員を目指していて、亀山正式復帰の置き土産……有り得ない

初回、最終話SPどころか、元日SPまで出張ってくるとは……

【その他の感想】
・社美彌子の秘書・石川大輔(林泰文)は一瞬で一言だけだった
・役者を怪盗として雇った際の、偽装画像は誰が作ったのか?
・ダミーの金塊…金メッキでもいいので欲しいなあ


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」
第8話「コイノイタミ」
第9話「丑三つのキョウコ」
第10話「黒いコートの女」


【ストーリー】(番組サイトより)
怪盗が狙うのは大物政治家の20億の金塊
特命係と熟年探偵団の頭脳戦が始まる!


 全国の美術館で窃盗が相次ぎ、広域重要指定になっていた事件が、窃盗団を一網打尽にしたことで解決された。しかし、解決に貢献したのが“捜査権のない民間の探偵社”ということで、警察上層部は怒り心頭。お灸を据える意味で、『熟年探偵団』を名乗る三人組を、建造物侵入の容疑で逮捕する。執行猶予付判決を受けたのは、大門寺(斉木しげる)、串田(佐藤B作)、野崎(井上肇)の熟年トリオ。ただ、趣味で探偵をし、いくつかの事件を解決に導いてきたという彼らに悪びれる様子はなかった。
 そんな中、元与党政調会長で、政界に多大な影響力を持つ大物衆議院議員・袴田茂昭(片岡孝太郎)の屋敷に、『邸内の金塊を盗む』という不穏な予告状が届く。袴田といえば一年前、右京(水谷豊)に殺人教唆の罪を暴かれそうになるも、当時の秘書に罪をなすりつけることで逮捕起訴を免れた、曰く付きの人物。
 警察に介入されたくない袴田は、後継者として修行をさせている息子・茂斗(森崎ウィン)を通じて、『熟年探偵団』に捜査を依頼する。袴田としては、家格を重んじ、茂斗の将来に並々ならぬ執着を見せる妻・虹子(いしのようこ)の手前、トラブルを大きくしたくないという裏事情があった。
 いっぽう、『熟年探偵団』に興味を持った右京と薫(寺脇康文)は、探偵事務所を訪問。するとそこには、茂斗の姿が。双方をマークすることにした右京と薫は、依頼を受けて袴田家を訪れていた探偵団に乗じて、邸内に入り込む。右京と因縁のある袴田は、姿を見るなり追い払おうとするが、探偵団と同行していた寧々(茅島みずき)という若い女性の機転で同席を許される。
 実は彼女こそが、探偵団のブレーンで、鋭い推理力と観察眼を持つ才媛だった。行き掛かり上、特命係と寧々率いる探偵団は、金塊盗難予告の捜査で競うことになる。


予告状を送りつけてきた犯人の狙いは?
右京と美少女探偵が火花を散らす中、
事件は過去の因果と権力者の思惑をはらみ、思ってもみない方向に転がっていく!


ゲスト:森崎ウィン 茅島みずき 佐藤B作 斉木しげる 井上肇 いしのようこ 片岡孝太郎

脚本:輿水泰弘
監督:権野元
コメント (2)
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